2015年7月1日水曜日

「戦争法案」を葬ろう7・2院内集会 ~「言論・表現の自由」に無理解な政権の危うさ

立憲フォーラム・戦争をさせない1000人委員会共催
「戦争法案」を葬ろう7・2院内集会
~「言論・表現の自由」に無理解な政権の危うさ

・伊藤真(法学館憲法研究所所長)、
・篠田博之(日本ペンクラブ)など

 「沖縄の地元紙2紙はつぶさないといけない」「マスコミをこらしめるには広告料収入をなくせばいい」などという想像を絶する発言が自民党の「文化芸術懇話会」でありました。

 この懇話会は安倍首相を支援する若手37議員が自民党本部で開いたもので、萩生田光一総裁特別補佐官、加藤勝信官房副長官ら官邸からも参加していました。
 しかし、安倍首相は自民党総裁という最高責任者でありながら、謝罪を拒むなど無責任極まる対応です。枝野幸男民主党幹事長は「言論・表現の自由に無理解の政権が、国民世論を押し切って軍事のことをやろうとしている」と厳しく批判するなど、国会内外から批判の声が高まっています。

 戦争をさせない1000人委員会は29日、2015年の第一次として「戦争をさせない全国署名」165万8955筆を衆・参議院へ提出しました。7月までに300万人の署名を募る予定です。
 同提出にあたっての記者会見で1000人委員会呼びかけ人の山口二郎法政大教授は「久しぶりに若い人が関心を持ち、デモをするなど、新しい文化が始まっている。これから3ヶ月、楽しみながら若者と闘っていきたい」と発言、
 同じく呼びかけ人のジャーナリスト・鎌田慧さんは「戦争を知らない『恐るべき子どもたち』であり、こんな国会議員が現れていることに恐怖を覚える。歴史的事件だ」と自民若手議員の発言を批判しました。

 2日の院内集会は憲法について分かりやすい本を多数出している伊藤真さんと、日本ペンクラブの言論表現委員会副会長の篠田博之さんらからの発言です。

日時:7月2日(水)午後5時~
場所:参議院議員会館1階 講堂

入場は無料。お問い合わせは江崎孝参院事務所(03-6550-0511、参‐511)
午後6時30分からは衆議院第二議員会館前で抗議行動を行います
次回は9日(木)午後5時~参院議員会館地下1階101号・樋口陽一さんら


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県議会、自民報道圧力問題で抗議決議を可決 
 与党、中立など賛成多数 自民党の決議は否決
 自民報道圧力問題に関連し、県議会6月定例会は2日午後の本会議で、与党が提案した報道機関への言論圧力と県民侮辱の発言に抗議する決議を賛成多数で可決した。
 宛先は安倍晋三自民党総裁。
 野党自民党は勉強会での発言が不穏当だとして発言者に反省を求める決議を提出したが、賛成少数で否決された。

 与党側は決議の質疑で報道圧力の発言が自民党の勉強会の場で出されたことを挙げ、議員個人の問題ではなく党の責任者である安倍総裁に抗議が必要だと強調した。
 自民党は勉強会が議員有志による私的な場であったことなどから安倍総裁への抗議には当たらないと主張した。
 与党の決議は自民党を除く与党、中立、無所属の31人の賛成し、自民党の13人は反対した。採決時に席にいない「離席」が2人いた。自民党の決議は自民党13人が賛成し、そのほか31人が反対した。【琉球新報電子版

・圧力発言「断じて許せず」 沖縄2紙編集局長が会見
 自民党若手議員の勉強会で沖縄2紙への圧力発言が出たことを受け、琉球新報の潮平芳和編集局長と、沖縄タイムスの武富和彦編集局長が2日、日本記者クラブで記者会見し、いずれも「事実に基づかない暴論で断じて許せない」と批判した。

 潮平氏は、安倍晋三首相が公明党の山口那津男代表に陳謝したことを報じた2日付自社紙面を掲げ「謝罪の時期と場所が間違っている。問題発覚直後に国会や国民の前ですべきだ」と強調した。
 武富氏も「選挙のたびに自民が負け、沖縄の民意は明確だ。最も尊重すべき選挙結果を否定する安倍政権の姿勢が今回の議員の発言につながった」と指摘した。(沖縄タイムス/共同通信