シンポジウム「パレスチナと沖縄を結ぶ――民族自決権と開発」
パレスチナと沖縄――。一見かけ離れたこの二つの地域と人々には、共通点があります。
ともに、占領や植民地化によって、自らの運命を自ら決定する自己決定権が人々から奪われ、この何十年もの間、占領や米軍基地によって生活の破壊や人権の侵害に苦しみ続けています。占領の終結や米軍基地の撤去を求める人々の声が、無視されています。
日本政府はパレスチナの国づくりに協力するとして、「平和と繁栄の回廊」構想などの開発援助を行っています。沖縄に対しては、米軍基地を押し付ける代わりに沖縄振興という名の開発資金を大規模に投下してきました。しかし、こうした開発はパレスチナや沖縄の人々の平和や自己決定につながっているのでしょうか?
民族自決権と開発をキーワードに、パレスチナと沖縄を結ぶものを考えます。 (なお、本シンポジムは『脱「国際協力」——開発と平和構築を超えて』(新評論)の出版記念を兼ねています。)
■日時:2011年12月3日(土)午後2時~5時
■場所:龍谷大学深草キャンパス 21号館501教室
京都市伏見区深草塚本町67 (地下鉄「くいな橋」駅下車、徒歩7分/JR奈良線「稲荷」駅下車、徒歩8分/京阪「深草」駅下車、徒歩3分 )→ アクセスマップ: http://www.ryukoku.ac.jp/about/campus_traffic/traffic/t_fukakusa.html
■参加費:500円(龍谷大学学生は無料)
プログラム:
■第一部:
「パレスチナ/イスラエルの脱植民地化と日本:アパルトヘイト政策と開発政策の共謀」
役重善洋(パレスチナの平和を考える会)
「イスラーム社会における市民運動:その特徴とパレスチナ問題への影響」(英語、通訳あり)
イヤース・サリーム(パレスチナ・ガザ地区出身、元国際援助ワーカー、現同志社大大学院生)
■第二部:
「琉球の自己決定権――開発による米軍基地押し付け政策からの解放を目指して」
松島泰勝(龍谷大学済学部国際経済学科教授、ゆいまーる琉球の自治代表)
■質疑応答・討論
●コーディネータ: 中野憲志
●通訳: 藤岡美恵子
■共催: 〈NGOと社会〉の会、パレスチナの平和を考える会、NPO法人ゆいまーる琉球の自治、龍谷大学民際学研究会、国際開発学会島嶼部会
■お問い合わせ(予約不要)
(株)新評論編集部内 〈NGO と社会〉の会:
TEL 03-3202-7391/FAX 03-3202-5832