白浜空港にオスプレイ 県が災害対応訓練で計画
和歌山県は、10月19日に実施する「津波災害対応実践訓練」の訓練場所を田辺、白浜、串本の各市町にし、米軍輸送機「オスプレイ」の離着陸場所に、白浜町の旧南紀白浜空港跡地と現空港を考えていることを2月28日、明らかにした。飛行ルートは未定。4月から関係する自治体や機関と訓練についての協議を進め、7月中に概要を公表したいという。
県議会一般質問で、冨安民浩議員(自民)が「(県の)米軍オスプレイ参加了解は当然。高く評価したい」とした上で、訓練場所などを聞いた。木村雅人・危機管理監が「南海トラフ地震の津波による大きな被害が予想される県の南部で実施したいと考えている」と答え、オスプレイ離着陸の予定地を明らかにした。
県は2月中旬に白浜町のほか、田辺市と串本町にも参加を打診した。3月中に防衛省が訓練予定場所の現地調査をする。4月中に自衛隊や県、3市町など関係機関で連絡会議を設置し、訓練の概要をまとめていく予定。木村管理監は「各市町に対し、具体的な訓練場所や内容をよく説明し、訓練の実施について協力を求めていく」とした。
県民には、県と防衛省近畿中部防衛局が共催し、3月16日に和歌山市のホテル東急インで開く「防衛セミナー」などの機会を活用したり、県や市町の広報紙、ホームページを使ったりして周知していきたいという。
オスプレイについて仁坂吉伸知事は「他の航空機と比べ、安全性の低い航空機と思ったことがない。なぜ危ないと言っているのか、不思議でしょうがない」と述べた。昨年のフィリピンの台風被害でオスプレイが活躍したことを紹介し「深刻な事態が予想される災害時に対する県の訓練への、オスプレイ協力参加は極めて有力」と説明した。
県の津波災害対応実践訓練は、2012年度から実施。本年度は昨年11月にあり、県のほか、陸上自衛隊や海上保安庁、国土交通省など20機関と住民、約千人が参加した。今年10月の訓練はそれを上回る規模を予定。紀南が会場になるのは今回が初めて。
オスプレイの訓練参加については、開発段階から事故を繰り返し、安全性に懸念が示される機体として共産党県議団などが反対し、仁坂知事に白紙撤回を申し入れている。県によると、都道府県主催の防災訓練にオスプレイが参加するのは全国初という。
一方、オスプレイの離着陸予定地となる白浜町の井澗誠町長は「南紀白浜空港は県が広域防災拠点に指定しており、巨大地震で津波などが発生して道路が寸断されれば空からの救援が不可欠になる。大規模災害への備えとして防災訓練に協力していくのは当然。県から訓練の全体像が示されれば、町としてどのように協力できるかを考えていく。オスプレイの参加については、県と十分協議を重ねていきたい」とのコメントを出した。(紀伊民報)
「批評する工房のパレット」内の関連ページ
⇒2013年8月27日 「オスプレイ着陸に失敗 米ネバダ州で 普天間配備と同型機
⇒2013年4月13日 「オスプレイの「安全神話」? ~このまま、なし崩し的に「本土低空飛行訓練」を許してよいのか(2)」
⇒2013年3月6日 「オスプレイの「安全神話」? ~このまま、なし崩し的に「本土低空飛行訓練」を許してよいのか」
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・Boeing and Textron Win $351 Million Contract to Support V-22 Osprey Aircraft
By Rich Smith March 1, 2014
The Department of Defense awarded 30 separate defense contracts Friday, worth a total of $1.99 billion. Boeing (NYSE: BA ) won two of them -- one small and all Boeing's own, the other one much larger, but split with a partner....
・Rolls-Royce Awarded US$90.1 Million Contract for V-22 Engines for US Marine Corps
Rolls-Royce Corp. February 24, 2014
The contract, a modification of a prior agreement, includes a total of 40 Rolls-Royce AE 1107C engines and was awarded through the Naval Air Systems Command in Patuxent River, MD.
和歌山県は、10月19日に実施する「津波災害対応実践訓練」の訓練場所を田辺、白浜、串本の各市町にし、米軍輸送機「オスプレイ」の離着陸場所に、白浜町の旧南紀白浜空港跡地と現空港を考えていることを2月28日、明らかにした。飛行ルートは未定。4月から関係する自治体や機関と訓練についての協議を進め、7月中に概要を公表したいという。
県議会一般質問で、冨安民浩議員(自民)が「(県の)米軍オスプレイ参加了解は当然。高く評価したい」とした上で、訓練場所などを聞いた。木村雅人・危機管理監が「南海トラフ地震の津波による大きな被害が予想される県の南部で実施したいと考えている」と答え、オスプレイ離着陸の予定地を明らかにした。
県は2月中旬に白浜町のほか、田辺市と串本町にも参加を打診した。3月中に防衛省が訓練予定場所の現地調査をする。4月中に自衛隊や県、3市町など関係機関で連絡会議を設置し、訓練の概要をまとめていく予定。木村管理監は「各市町に対し、具体的な訓練場所や内容をよく説明し、訓練の実施について協力を求めていく」とした。
県民には、県と防衛省近畿中部防衛局が共催し、3月16日に和歌山市のホテル東急インで開く「防衛セミナー」などの機会を活用したり、県や市町の広報紙、ホームページを使ったりして周知していきたいという。
オスプレイについて仁坂吉伸知事は「他の航空機と比べ、安全性の低い航空機と思ったことがない。なぜ危ないと言っているのか、不思議でしょうがない」と述べた。昨年のフィリピンの台風被害でオスプレイが活躍したことを紹介し「深刻な事態が予想される災害時に対する県の訓練への、オスプレイ協力参加は極めて有力」と説明した。
県の津波災害対応実践訓練は、2012年度から実施。本年度は昨年11月にあり、県のほか、陸上自衛隊や海上保安庁、国土交通省など20機関と住民、約千人が参加した。今年10月の訓練はそれを上回る規模を予定。紀南が会場になるのは今回が初めて。
オスプレイの訓練参加については、開発段階から事故を繰り返し、安全性に懸念が示される機体として共産党県議団などが反対し、仁坂知事に白紙撤回を申し入れている。県によると、都道府県主催の防災訓練にオスプレイが参加するのは全国初という。
一方、オスプレイの離着陸予定地となる白浜町の井澗誠町長は「南紀白浜空港は県が広域防災拠点に指定しており、巨大地震で津波などが発生して道路が寸断されれば空からの救援が不可欠になる。大規模災害への備えとして防災訓練に協力していくのは当然。県から訓練の全体像が示されれば、町としてどのように協力できるかを考えていく。オスプレイの参加については、県と十分協議を重ねていきたい」とのコメントを出した。(紀伊民報)
「批評する工房のパレット」内の関連ページ
⇒2013年8月27日 「オスプレイ着陸に失敗 米ネバダ州で 普天間配備と同型機
⇒2013年4月13日 「オスプレイの「安全神話」? ~このまま、なし崩し的に「本土低空飛行訓練」を許してよいのか(2)」
⇒2013年3月6日 「オスプレイの「安全神話」? ~このまま、なし崩し的に「本土低空飛行訓練」を許してよいのか」
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By Rich Smith March 1, 2014
The Department of Defense awarded 30 separate defense contracts Friday, worth a total of $1.99 billion. Boeing (NYSE: BA ) won two of them -- one small and all Boeing's own, the other one much larger, but split with a partner....
・Rolls-Royce Awarded US$90.1 Million Contract for V-22 Engines for US Marine Corps
Rolls-Royce Corp. February 24, 2014
The contract, a modification of a prior agreement, includes a total of 40 Rolls-Royce AE 1107C engines and was awarded through the Naval Air Systems Command in Patuxent River, MD.