2014年3月11日火曜日

Jリーグ 浦和レッズの差別横断幕に対する処置を求める署名



差別的横断幕 "JAPANESE ONLY" を出したサポーターおよびこれを放置した浦和レッドダイヤモンズ株式会社に対する断固たる処置 

レイシズムを監視する市民の会(SOLIDARITY JP | 連帯)


2014.3.9に行われたJリーグ 浦和レッズ対サガン鳥栖戦において、スタジアムコンコースのゲートにて、"JAPANESE ONLY"という差別的な横断幕が掲示されました。

これを問題視した浦和レッズのサポーターが、浦和レッズの運営に対して、この差別的な横断幕の撤去を求めたところ、本来であれば内容に鑑みて即時撤去するようなものであったのにも関わらず「サポーターがつくったものだから」という理由で、そのまま放置し、試合終了後まで掲示を続けさせました

そればかりか、これを撮影しようとした抗議者に対して「問題になるから」と写真撮影を拒もうとしました。この事実の隠ぺいめいた発表をしたクラブ側は、公式サイトにて、あたかもすぐに撤去したかのような発表をなし、これが事実と違うとネット上で非難を浴びると、試合終了後まで掲示したことを伏せたまま、時間だけを書いた訂正に近い発表をしました。そのうえで、「差別的意図があれば処置をする」としています。

本件は、李忠成選手の移籍に絡んだ心ない人種・民族差別であることは明らかであり、不特定の人間が出入りするゲートに書かれた"JAPANESE ONLY"は、まったく言い逃れができないほど明確に「日本人以外お断り」を示す言葉です。

現在まで、「人種差別的な意図であれば対処する」というJリーグ村井チェアマンの発言が報じられていますが、この言葉が「日本人だけでがんばる」「日本語だけ」などという意味をもつという解釈だとサポーターならびにクラブチームが言い逃れる可能性が高いと危惧しております。

歴史の中で"WHITE ONLY"がどのような意味をもつか、また心ない日本の施設で"JAPANESE ONLY"と書かれているとき、どのような意味をもつか。ましてや多数の人間がそこをくぐって通るゲートにそれがあれば、いくら英語が不得手の人でもたやすくその差別的な意図を理解できるものです。

浦和レッズでは、これまで李忠成選手に対するブーイングや、日の丸に「日本人」と記載した横断幕がピッチに掲げられるなど、陰湿で悪質な差別的な行為もなされています。つきまして、浦和レッズのサポーターおよびクラブチームのこの隠ぺい行為も含めて、差別的行為に対して、厳正な処置をJリーグに求めます。

 賛同!

⇒「サガン鳥栖戦における埼スタゴール裏ゲートでの人種差別的弾幕について。
     (inumash 浦和レッズサポーター HUFF POST)

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4/16
・差別問題でJがフェアプレー宣言
 Jリーグが、J1浦和の差別的横断幕掲出問題や、八百長の警告を受けた問題などを受けて、脱不祥事をまとめた宣言を出すことが15日、分かった。
 この日、都内で開かれたJ1・J2実行委員会で議題に上り、ピッチ上、財務、ネット上を含む社会全般の3分野でのフェアプレー宣言を出すと確認。22日の理事会で決議した後に発表する。

 社会全般のフェアプレーは、競技場外の生活一般だけではなく、ツイッターやフェイスブックのようなインターネット上でも、人種差別をしたり、他者を傷つけたりすることを慎むよう呼びかける。あるJリーグ関係者は「選手は競技場だけではなく、それ以外の場所でも見られている」と、意識の高まりを期待した。(DS

4/1
浦和 大宮戦で差別撲滅への宣誓書署名もサポーターに呼びかけ  
    J1浦和は1日、差別撲滅宣言の一環として、2日のナビスコ杯・大宮戦(埼玉)において、サポーターに差別撲滅への宣誓書署名を呼びかけると発表した。
 浦和は3月8日の鳥栖戦(埼玉)で一部サポーターが人種差別的な横断幕を掲げたことでJリーグから制裁を受け、清水戦(埼玉)が史上初の無観客試合となった同23日に「差別撲滅」を宣言。

 その取り組みの一環として、2日の午後4時半からキックオフ(午後7時半)までと試合終了後30分間にわたり、「SPORTS FOR PEACE!プロジェクト」特設ブースにおいて、差別撲滅への宣誓書へ署名を呼びかけるという。 クラブは
 「今後、国連の友アジア―パシフィックと共に差別撲滅のためのアクションプログラム(行動計画)を策定し実施していきます。差別撲滅に向け、ファン・サポーターの皆様もぜひご参画ください」
とし、「宣誓をしていただいた方には、差別撲滅宣言などが書かれた名刺サイズの2つ折り『宣誓カード』をお渡しいたします」としている。 (スポニチ

3/27
・浦和「生まれ変わる」 公式サイトに“現状と今後”の長文掲載
    J1浦和が26日、クラブの公式サイトに「浦和レッズの現状と今後について」と題する長文を掲載、3月8日の鳥栖戦(埼玉)で一部のサポーターが人種差別的な横断幕を掲げたことでJリーグから制裁を受け、同23日の清水戦(埼玉)が史上初の無観客試合となった件について、あらためて謝罪した上で再発防止へ向け「生まれ変わる」と宣言した。

 浦和はまず、無観客で試合を開催するという制裁を受けたことについて
「厳粛に受け止めるとともに、すべてのサッカーファン、ご迷惑をお掛けしたすべての皆様、試合開催にあたり、ご理解、ご協力を頂いたすべての皆様に改めて心よりお詫び申し上げます」
と謝罪。さらに
「クラブ内のこととなりますが本事案とは無関係の指導者、選手に対してもお詫びいたします」と、“身内”にも謝罪した。

 そして、「現状と将来像」「今後の取り組み(体制と仕組み)」「今後の取り組み(個別事項)」などの項目別にクラブの姿勢を明記。 過去にもJリーグから制裁を受ける事案があったにもかかわず、今回の事態を招いたことを
「浦和レッズ全体が、ファン・サポーターの皆様全体が、ルールを守れない集団なのではないのかと一般社会から疑われるような状態に陥りました。多くの方々からの信頼を失いかねない状況にあります。浦和レッズは危機に直面しています」とし、「このような浦和レッズを次世代に引き継いではいけません」と決意を表明した。

 そして、「浦和レッズは生まれ変わることを宣言します。すべての人が楽しめる、すべての人が公平に扱われるスタジアムにしていきます」と「生まれ変わる」ことを宣言。今後、FIFA(国際サッカー連盟)の指示に基づく日本サッカー協会の懲罰規定に基づいた運用を行い、「規定に抵触した行為者は、最低2年間、スタジアムへの入場を禁止します」とした。 (スポニチ
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・浦和に厳罰 23日清水戦は無観客試合
 Jリーグが浦和に対して「無観客試合」の厳罰を下した。村井満チェアマン(54)が13日、東京・JFAハウスで会見。8日のJ1浦和-鳥栖戦(埼玉)で浦和サポーターの一部が掲出した差別的な「JAPANESE ONLY」の横断幕について、けん責に加え、23日の浦和-清水戦(埼玉)を無観客試合で行うという重い処分を発表した。

 この日午前、浦和の淵田敬三社長(59)が事情報告のためJリーグを訪問。その報告を受け、裁定委員会の答申を踏まえた上で処分を決定した。現在、国際サッカー連盟(FIFA)を筆頭にサッカー界として人種差別・差別に対して厳しい姿勢を示している現状もあり、Jリーグ史上で最も重い処分となった。
  村井チェアマンは会見で「3月8日、浦和-鳥栖戦におきまして一部サポーターによる差別的な言動、行為がありました。J全体を統括するチェアマンとして多大なご迷惑をおかけしたことをおわび申し上げます」と謝罪の意を明言。さらに加えて

 「結論を先に申し上げます。制裁内容はけん責、無観客試合の開催。これを決めております。23日の浦和-清水戦でございます。問題発覚して以来、初めての浦和のホームゲーム。アウェーの清水サポーターの席も含め、完全な無観客試合として開催する。
 浦和レッズは不適切な横断幕が掲出されたにもかかわらず、試合終了後まで当該横断幕を撤去できなかった。クラブ側には試合後まで撤去できなかったことについて、クラブ側も差別的な行為に加担したということになりますと伝えました」と説明した。

  浦和のサポーターは10年の仙台戦で今回と類似した問題を起こしており、それ以外にも度重なるトラブルを起こしていることも重視された。
 「FIFAや日本協会の規約に基づき、過去にも累犯があったこともあり重大なことと受け止めた。こうした行為が改善されなければ、そのようなこと(勝ち点の減免、降格など)も視野に入る」と厳しく話した。(日刊スポーツ

・浦和“人種差別”調査継続、村井チェアマンが指示
 J1浦和は8日の鳥栖戦(埼玉)で人種差別とも受け取れる「JAPANESE ONLY」と書かれた横断幕が掲げられた問題で、淵田敬三社長が10日、Jリーグの村井満チェアマンに調査の状況などを報告した。関係者によると、浦和はすでに当事者から事情を聞いているものの、前日9日にチームが公式サイトで発表した以上の情報はなく、村井チェアマンは調査の継続を指示したという。(サンケイスポーツ

・浦和戦垂れ幕、掲示人物は「差別的な意図ない」
 J1の浦和―鳥栖戦が行われた埼玉スタジアムで8日、「JAPANESE ONLY(日本人のみ入場可)」という人種差別ととれる垂れ幕が掲げられた問題で、浦和の淵田敬三社長は10日、都内のJリーグ事務局を訪れ、掲示した人物を特定して事情を聞いていることなどを報告した。
 浦和によると、この人物は「差別的な意図はなかった」などと釈明しているという。Jリーグは14日をめどに、さらに調査を進めるよう求めた。(3月10日  読売

・波紋広がる浦和の「JAPANESE ONLY」横断幕  
 J1浦和の“横断幕問題”が波紋を広げている。埼玉スタジアムで8日に行われた浦和―鳥栖で「日本人以外お断り」の意味に受け取れる「JAPANESE ONLY」と書かれた横断幕が掲げられた問題で、浦和の淵田敬三社長が10日、Jリーグを訪れて村井満チェアマン(54)に陳謝した。
 村井チェアマンは浦和側に今週中をめどに調査結果をまとめるよう求めた。一方で、前日には「差別的な意図があるものだったらJリーグとして黙っていられない。厳正に臨まねばならない」と厳罰の可能性を示唆している。

 特に国際サッカー連盟(FIFA)が人種差別的行為の厳罰方針を強めており、昨年5月には、違反があった場合に2段階処分を求め「初回の、あるいは小さな違反の場合、警告、罰金、または無観客試合などの懲罰が適用されるべき」と決議した。
 Jリーグも今年度から懲罰規定に無観客試合の開催を追加している。調査の結果次第では、FIFAの決議に照らし合わて初の厳罰が下される可能性もあり、動向が注目される。(東スポ

●「サガン鳥栖戦での出来事について(第2報) 」(浦和レッズ)
【差別的な発言について】
 『SPORTS FOR PEACE!』プロジェクト強化の一環として、当日、ピッチにクラブスタッフや警備会社スタッフを配置しておりましたが、差別的な発言を聞き取ることはできませんでした。
しかし、試合後、スタンド内に配置した警備会社スタッフから、試合中に差別的な発言が聞こえたと報告を受けておりますので、今後、事実確認を行っていきます。
スタジアム内で差別的な発言をお聞きになった方がいらっしゃいましたら、redsinfo@urawa-reds.co.jp までご連絡いただけますよう、ご協力をお願いいたします。

 【あらためて】
 今シーズン、『SPORTS FOR PEACE!』プロジェクトの強化を行って参りましたが、ホーム開幕戦でこのような事案を起こしてしまったことは誠に遺憾であり、日ごろ浦和レッズを愛し、サポートしてくださっている皆様に、深くお詫び申し上げます。
 今後は、今回の反省を踏まえ、迅速な対応を行えるよう、さらなる努力をして参ります。
 差別的な発言・行為は断じて許されるものではありません。
 差別の最大の抑止は一人一人の心にあると考えております。浦和レッズは今後も「SPORTS FOR PEACE!」プロジェクトの啓発を軸に訴えを続けて参りますので、皆様のご理解とご参画のほど、何とぞよろしくお願いいたします。


批評する工房のパレット」内関連ページ
⇒2014年3月5日 「シンポジウム 国際社会から見た日本の外国籍・民族的マイノリティの人権状況
⇒2014年2月28日 「外国人の人権を守る「マーチ・イン・マーチ2014」(3/2)と 「朝鮮学校差別に反対する大学生全国集会」(3/9)
⇒2014年1月25日 「国連・人権勧告の実現を!─すべての人に尊厳と人権を─ (1/25 東京)
⇒2013年12月4日 「「♪多民族の多文化な祭典♪国際移住者デー2013 in 新大久保」(12/14、東京)

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・余震活動は依然活発=「防災の備えを」と調査委員長
 政府の地震調査委員会が11日開かれ、東日本大震災の巨大地震(マグニチュード=M9.0、最大震度7)から3年後の余震活動について、「全体として徐々に低下傾向にあるものの、依然として震災前の地震活動より活発」との評価をまとめた。
  岩手県沖から千葉県沖にかけての余震域では、M4以上の余震回数が震災後2年目は1年目の5分の1以下、3年目は10分の1以下まで減ったが、震災前の地震回数に比べると3倍以上となっている。沿岸部で比較的多く、日本海溝付近では津波を伴う大余震も起きた。

  本蔵義守委員長(東京工業大名誉教授)は記者会見で、インドネシア・スマトラ島沖では2004年にM9.1の大地震と津波が起きた後、12年にM8.6の大余震と津波が起きたと指摘。大震災の余震についても「3年経た現在も引き続き注意が必要。防災の備えを十分取っていただきたい」と述べた。 (時事)