2013年11月26日火曜日

2012年─オバマ大統領、自分は「練達の人殺し」であると側近らに語った

2012年─オバマ大統領、自分は「練達の人殺し」であると側近らに語った
【APA‐Jフラッシュ No.252】より

 2012年─オバマ大統領、自分は「練達の人殺し」であると側近らに語ったとされる。2009年ノーベル平和賞受賞者に、この発言はふさわしいとは言えないだろう。

 2012年の大統領選挙を記録に留めた、ジャーナリストのマーク・ハルぺリンとジョン・ヘイルマンの新刊『ダブル・ダウン』によれば、無人機攻撃の協議のなかでバラク・オバマ大統領は、自分は「練達の殺人者である」と側近らに語ったという。ワシントン・ポスト紙のピーター・ハンビーが同書の書評でこの重要性を指摘した。

 米軍最高司令官であるオバマのこの主張は、あからさまであり、恐ろしい。
 オバマの采配の下で、2009年のアフガニスタンへの増派、2011年の、NATOのリビア作戦での145回の無人機プレデターによる攻撃、2011年5月のオサマ・ビン・ラディンを死に至らしめた奇襲攻撃、そして最近のパキスタン・タリバン運動の最高指導者およびソマリアに拠点をおく過激派集団アル・シャバブの幹部を殺害した無人機攻撃がなされた。

 オバマ政権は無人機による戦争も拡大した。ジョージ・ブッシュのもとでは合計52回だったのに対し、パキスタンに326回、イエメンに93回、ソマリアに数回の無人機攻撃が遂行された。2011年の無人機攻撃のうちの2回では、米国生まれのアル・カーイダ伝道者であるアンワル・アウラキと、同じく米国生まれの16歳の彼の息子を2週間のうちに相次いで殺害した。

 オバマの下で、米国の無人機操作担当者らは「識別特性爆撃」を実践し始めた。これは、テロリストと疑われる行動パターンを根拠に攻撃目標を選別し、殺されることとなる者たちの身元は明らかでなくても構わないという戦法である。(オバマ政権は攻撃範囲内にいるすべての「軍人年齢に達した男性」を戦闘員とみなしている。)

その上、「ダブル・タップ」──立て続けに同一箇所を爆撃する方法で、しばしば最初に駆け寄った救護者を叩く──という不穏な傾向が一般的なやり方になってきた。統合特殊作戦コマンド(JSOC)がブッシュ政権のテロ対策を担う主要な司令部へと発展した後、同司令部による捕獲および殺害任務の拡大についてもまた、オバマは容認した。

 あるJSOC司令官は、『汚い戦争:世界は戦場だ』の著者であり調査報道ジャーナリストのジェレミー・スケイヒルに、こう述べた。「オバマ指揮下での地球規模の軍事作戦は、ホワイトハウスの全面的支援を得て、より激しく、より速く、より即時性のあるものになっている」。

 『汚い戦争』のタイトルでドキュメンタリー映画も制作したスケイヒルは、NBCニュースで、オバマは「米国が世界各地で暗殺作戦実行の権利を行使するプロセスを合法化し、体系化した大統領として歴史に記録されるだろう」と述べた。

 言うまでもなく、多くの罪も無い人々が戦闘員と共に殺害されている。斯くの如くオバマ大統領は「練達の殺人者」であると証明されてはいるのだが、その実演は崇高なものである必要はなかった。

マイケル・ケリー  

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出典:ビジネス・インサイダー(2013年11月2日)
翻訳:さよか(APA‐J翻訳チーム)
翻訳チェック:原田唯 監修:APA‐Jデスクチーム

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「批評する工房のパレット」
2012年12月30日
シリア内戦を長引かせているのは誰か?(2) ~「ポスト・アサド」とオバマの「暗殺リスト」」より

2 対テロ戦争を永続化させるオバマ政権と「テロリスト暗殺リスト」

 日本の主要メディアが、その分析はもとより事実さえまともに報じていない「オバマ政権の暗闇」の一つに、今年の5月下旬にニューヨーク・タイムズ紙が詳細に報じた「極秘のテロリスト暗殺リスト」、通称"Kill List”と呼ばれているものがある。
Secret ‘Kill List’ Proves a Test of Obama’s Principles and Will

 このアルカイダおよびこれと関係があるとされる「イスラーム過激派」勢力の個別的殺害を目論み、その対象リストをまとめた「暗殺リスト」に関しては、その後米国の様々な市民メディアがその問題性をめぐって報道している。その中の一つに、Democracy Now!のGlenn Greenwald: Obama’s Secret Kill List "The Most Radical Power a Government Can Seize"がある。Democracy Now! Japanがまとめたその概要を引用させていただこう。
・・
グレン・グリーンウォルド:オバマの秘密殺害リストは「政府が手にし得る究極の権力」
 ニューヨーク・タイムズ紙は今週、オバマ大統領が自ら「秘密殺害リスト」作成を監督しているという事実を明らかにしました。このリストには米国が無人機による暗殺の標的としている人物たちの名前と写真が掲載さているということです。
 同紙によると、オバマはイエメンソマリア、さらに複雑で危険をはらむパキスタンでの攻撃において、殺害対象とされる人物すべてについて自ら承認を与えています。このリストには米国市民や17歳の少女たちまでが含まれています。

 「この米国大統領は、人を殺せという命令を出す権限を自分が持っていると信じている──それも徹底して秘密裏に、何ら法的手続きをも踏まずに、不透明なまま、いかなる種類の監査も受けることなくです」とSalon.comのブロガーであり憲法専門弁護士であるグレン・グリーンウォルドは言います。「これは文字どおり、政府と大統領が手にし得る究極の権力だと思いますよ。しかもオバマ政権はそれを獲得し積極的に実行しているが、議論が起きることはほとんどありません
・・
 
 この「暗殺リスト」に基き、個別的殺害を狙った無人爆撃機によるオバマ政権による「対テロ戦争」が、ありうるかもしれない「ポスト・アサド」のシリアにおいて、アルカイダと関係がある、とされている現在の反政府武装勢力内の「イスラーム過激派」に向けられればどうなるか?
 すでに終わっているアサド政権を退陣に追い込むだけでは、シリアに平和は訪れない。
 「復興支援」も「国家再建」もありえない。
 そこまでを見越した上での〈シリアの平和〉をめぐる議論が必要だ。


 「暗殺リスト」がはらむ問題は、米国の民主政治のあり様や、米国市民の市民的権利や人権問題を中心問題に考えるなら、グリーンウォルドが言うように、米国大統領が「徹底して秘密裏に、何ら法的手続きをも踏まずに、不透明なまま、いかなる種類の監査も受けることなく」「人を殺せと言う権限」を持つにいたった、ということで済ませることができるかもしれない。

 もちろん、既存の「米国民主主義」という名の政治制度を信奉している人々にとっては、そんなことは絶対にあってはならない、許せないことになる。 また、「米国民主主義」を信奉していない私のような人間にとっても、この事態を通じて大統領制という政治制度が、大統領個人や大統領府に権限や権力を集中させればさせるほど、このようなことが「合法的」に行われるようになってしまう政治制度なのだということを、改めて学んでおくよい機会だと思う。

 日本においてもこの30年ほど、「政治改革」の名において「内閣および内閣総理大臣の政治的権限の強化」、つまりは「大統領的内閣総理大臣」の形成に向けた法的・制度的「改革」が進んできたが、それが極めて危うい政治的賭け、「両刃の剣」なのだということも知っておいてよいだろう。(→上にいう「合法的」とは、あくまでもただ単に「オバマ政権が「合法性」を主張できる」という意味での「合法性」であって、国際法的意味におけるそれや米国憲法に無前提的に違反しないという意味でのそれでもない。誤解なきようにしてほしい)。

 しかし、歴史を振り返ってみれば、このようなことはイスラエルやロシアなど、実はこれまで米国以外の国々、しかも米国やその他の西洋諸国、日本などが「民主主義国家」と呼んできた国々において「反体制派」を撲滅するための「国家テロ」として繰り返し行われてきたことである。いや、「リスト」があったかどうかは知らないが、米国政府・CIAが直接手を染めたし政治的暗殺さえあっただろう。

 対叛乱戦略におけるこれまでの米国の常套手段は、武器や資金を、ある場合には国家にまたある場合には非合法の非正規軍勢力に援助しながら、直接には自分の手を汚さず、そうした国家テロを国々や武装勢力を養成したり、支援したりするというものだった。 私が少し歴史を知るラテンアメリカは、そういう国々であふれている。その意味で、個人的に言えば、このニュースに接したときに「米国もここまであかさまにやるようになったか」とは思ったが、殊更に驚いたりすることはなかった。

 では〈問題〉はどこにあるのか?
 それは無人爆撃機であれ特殊部隊であれ、この「暗殺リスト」に基く米軍による「テロリスト」殺害作戦が、ブッシュ政権時に編み出された「対テロ戦争」を永続化させてしまうことにある。その結果、米国、英国、フランスを中心としたNATO諸国による軍事介入を国際法的合法化し、正当化するような(「保護する責任」?)「不安定」地域を、半永久的に世界各地に、とりわけイスラーム圏社会に再生産し続けてしまうことにある。 ・・・・」

⇒「フランスのマリへの軍事介入: ~「対テロ戦争」? それともトゥアレグ遊牧民族の民族自決と自治の圧殺?」と
⇒「マリを「第二のソマリア」にしてはならない ~フランスの軍事介入が失敗に終わる理由」につづく

「批評する工房のパレット」内の関連ページ
⇒「シリア内戦を長引かせているのは誰か?~最近のシリア情勢に関し、知っておきたい2、3の情報

・・・
・防衛秘密、6年間で4万件を破棄 
半数超に相当  政府答弁書で判明
 防衛省が自衛隊法で規定している「防衛秘密」の管理に関して、2007~12年の6年間で約4万2100件の秘密を破棄していたことが、政府が26日決定した答弁書で明らかになった。同省は06年から12年までに約7万4300件を指定している。民主党の長妻昭氏の質問主意書に答えた。

 防衛秘密は防衛上特に秘匿することが必要な情報を防衛相が指定する。漏洩した場合は最高5年の懲役を科される。特定秘密保護法案が成立すれば特定秘密に移行する。
 防衛秘密は歴史的文書を国立公文書館などで保存することを定めた公文書管理法の対象外。保存期限が過ぎた場合は同省幹部の判断で破棄が可能だ。
 防衛省はこのほか「省秘」約30万件中27万件、日米相互防衛援助協定(MDA)秘密保護法で米国から提供を受けた「特別防衛秘密」約2500件中700件も廃棄していたことも明らかになった。(日経

辺野古基地建設を許さない!オスプレイの沖縄配備撤回!12.4集会

辺野古基地建設を許さない!オスプレイの沖縄配備撤回!12.4集会

沖縄県名護市辺野古の米軍基地建設問題は、安倍第2次政権発足後、「水面下」で新基地推進がはかられてきました。さらに沖縄の全自治体の反対の声を無視して、オスプレイ配備が強行され、県民は不安な毎日を送っています。

辺野古基地建設の動きが山場を迎えるなか、これを許さない運動を作り上げるため、12月4日に集会を開催いたします。どなたも参加できます。

日時:12月4日(水)18時30分~
場所:東京・文京区「全水道会館4階大会議室」 JR「水道橋駅」東口2分、地下鉄「水道橋駅」1分
    *地図 http://www.nijou.jp/page108.html
内容:沖縄からの訴え 山城博治さん(沖縄平和運動センター議長)
参加費:500円
主催:平和フォーラム、沖縄・一坪反戦地主会関東ブロック
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「辺野古埋め立て申請反対と基地建設断念を求める緊急署名」
防衛大臣宛
●「辺野古の海の埋め立て申請の取り下げと、辺野古への基地建設の断念を求める緊急署名」
沖縄県知事宛
●「辺野古の海の埋め立て申請の不承認を求める緊急署名」

署名用紙はこちらhttp://www.peace-forum.com/henoko_shomei2013.pdf
集約日:2013年12月末まで
集約先:〒101-0061 東京都千代田区三崎町2-2-13-502
沖縄・一坪反戦地主会関東ブロック気付(電090-3910-4140)
辺野古への基地建設を許さない実行委員会

・・・
・県関係自民議員 辺野古「容認」で一致
【東京】自民党の県関係国会議員5人は25日午前、党本部で石破茂幹事長と会談し、米軍普天間飛行場の移設方針について協議した。
 会談後、記者会見した石破氏は「(名護市)辺野古を含むあらゆる可能性(??)を排除しないことで一致した」と説明。 事実上、5人全員が辺野古への移設を容認した。

 「県外」の立場を主張してきた衆院議員の国場幸之助(1区)は協議後、記者会見し「県外の公約は堅持する。あらゆる可能性は排除しない」と述べ、公約は変えない方針を強調。
 同じく「県外」を掲げてきた比嘉奈津美氏(3区)は記者団に「訴えた公約と方向性が違ったことには責任を感じている」と述べた。
 これまで県外を主張していた宮崎政久氏(比例、2区)は24日に辺野古移設も選択肢として容認する立場を表明。
 西銘恒三郎氏(4区)と島尻安伊子参院議員は、すでに辺野古移設容認の姿勢を示していた。(沖縄タイムス

自民沖縄県連も辺野古容認へ 普天間移設で調整本格化
 政府、自民党は25日、沖縄県を地盤とする党所属の衆参両院議員5人が米軍普天間飛行場(同県宜野湾市)の名護市辺野古への県内移設を容認したのを受け、移設実現に向けた調整を本格化させた。

 「県外移設」を主張していた党沖縄県連も近く容認に転じる見通しで、移設に必要な辺野古沿岸部の埋め立て申請に対する仲井真弘多県知事の可否判断が今後の焦点となる。
 政府は、来年1月の名護市長選の結果に左右されないよう年内に仲井真氏から埋め立ての承認を取り付けることを目指している。 (共同 琉球新報

2013年11月24日日曜日

★★緊急集会!!★★ 民主主義社会に「秘密保護法」はいらない!!

11/26
国会周辺は騒然 市民団体ら反対集会
 国会周辺では特定秘密保護法案に反対する市民団体などによる集会が朝から開かれています。
  「特定秘密保護法反対」  午前8時から総理官邸前で行われた特定秘密保護法案に反対する集会にはおよそ120人が参加しました。
  「自由な意見を言えないような 世の中にするのは、民主主義の破壊だと思う」(参加者)
  「情報はもっと皆が平等に共有できるものでなければならないのではないかと思う」(参加者)
  法案採決に向けての動きもにらみながら、国会周辺では、抗議の集会や座り込みが夜まで続く予定です。(JNN)

・「これが民主主義か」=怒号飛び交う特別委―秘密保護法案、強行採決
 「数の横暴だ」「これが民主主義か」。特定秘密保護法案が衆院特別委員会で可決された26日午前、傍聴席からは激しい抗議の声が上がり、野党議員らが委員長席に詰め寄った。
  午前9時から始まった特別委には、法案に反対する市民ら約100人が傍聴に訪れた。中には約40人しか入る余裕がなく、入れ替わり立ち替わり審議を見守った。

  質疑には安倍晋三首相が出席。与党議員が「締めくくり総括と理解して質問している」などと発言すると、野党席から「していない」「それはないだろう」などとヤジが飛んだ。
  午前11時10分ごろ、予定の質疑が終了し、首相が退席する。野党議員が委員長席に詰め寄り、「数の横暴だ」「将来に禍根を残す」などと激しく抗議し、傍聴席からも「強行採決反対」と声が上がった。「採決は無効」などと叫び、外に連れ出される市民もいた。
  審議は打ち切られ、起立採決で可決。散会を宣言した委員長は、紅潮した表情で退出した。(時事)

特定秘密保護法案 与党きょう衆院通過の構え 維新は反対 NSC法案は27日成立へ
 機密を漏らした公務員らへの罰則を強化する特定秘密保護法案について、衆院国家安全保障特別委員会は25日、安倍晋三首相が出席して26日に質疑を行うことを額賀福志郎委員長(自民党)の職権で決めた。
 自民、公明両党は同日中に採決し、本会議に緊急上程して可決、参院に送付する構え。法案の修正で合意した日本維新の会は26日の衆院通過に反発しており、与党は引き続き協力を求める。

 特別委は25日、福島市での地方公聴会に続き、与党と維新、みんなの党が合意した修正案の提案理由説明を行った。同日夜の理事会で、与党は26日の首相出席の質疑を提案したが、民主党と維新が反対した。
 政府・与党は年末の予算編成作業などへの影響を避けるため、12月6日までの今国会の会期を延長しない考えで、自民党幹部は記者団に「26日の衆院通過は譲らない」と強調した。維新は「審議が不十分」として採決の欠席も視野に26日に幹部らが対応を協議する。
 一方、参院国家安全保障特別委員会は25日夜、国家安全保障会議(日本版NSC)創設関連法案の採決を行い、与党などの賛成多数で可決した。27日の参院本会議で成立する見通し。(産経
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★★緊急集会!!★★
民主主義社会に「秘密保護法」はいらない!!

 何が秘密かも、秘密!?
 いま、私たちの民主主義と自由は、大きな危機に直面しています。
憲法で禁じられているはずの軍事力強化、私たちの暮らしをまるごと多国籍企 業に明け渡すTPPの推進、福島の被害を考えれば言い出すことさえで きないはずの原発再稼動と輸出、そして、憲法の改悪。
 こうした「危険すぎる政策」を強行しようとする安倍政権は、特定秘密保護法 によって、私たちから情報を奪おうとしています。情報こそ民主主義に なくてはならないものです。私たちは主権者として、政府が何をしようとしているか、 私たちの税金が何に使われているかを知る権利と責任がありま す。「何が秘密 かも、秘密。」という秘密保護法は、民主社会を死に至らせる最悪の法律です。
 人権の尊重に裏付けされた公正な社会、市民の連帯による参加型の民主主義社会をつくっていくために、私たち主権者もまた、ともに考え、ともに動 き出す ときです。ぜひお集まりください!!

【日時】2013年12月1日(日) 18:30〜20:30(開場18:15)
【会場】連合会館2階 大会議室
     東京都千代田区神田駿河台3-2-11 T)03-3253-1771
【参加費】500円 ※申込不要

【プログラム】
司会:木内みどり(女優)
○あいさつ 実行委員長 宇都宮健児(弁護士・反貧困ネットワーク代表)
○問題提起
・秘密保護法:田島泰彦(上智大学教授・監視社会を拒否する会共同代表)
・原発:海渡雄一(弁護士・脱原発法制定全国 ネットワーク事務局長)
・解釈改憲:高田健(許すな!憲法改悪・市民連絡会)
・メディア:東海林智(毎日新聞記者・元新聞労連委員長)
・TPP:内田聖子(PARC事務局長・STOP TPP!! 市民アクション)
・市民活動:満田夏花(FoE Japan理事・原子力規制を監視する市民の会)
○ディスカッション

【主催・呼びかけ】
「民主主義社会に秘密保護法はいらない!」実行委員会
T)03-3571-6051(東京市民法律事務所内)
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立憲フォーラム主催
「秘密保護法」を考える院内集会
日時:11月28日(木)17:00~
場所:衆議院第一議員会館 1階 国際会議室」(地下鉄「国会議事堂前」「永田町」下車)
内容:「ジャーナリズムを死なせてはならない」
講師:保阪正康さん(ノンフィクション作家)
衆院第一議員会館入り口で16:30から入館証を配布します。
問合せ:参議院議員・江崎孝事務所(電03-6550-0511)
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11・25 福島公聴会・緊急アピール行動
秘密保護法に異議あり!
-秘密保護法に反対します! 福島をアリバイづくりに使わないで-


◆11月25日(月)公聴会前アピール行動
 ・公聴会開始前  9:00~10:00
 ・公聴会終了後 12:30~13:30
◎場所:福島駅東口 中合デパートのツイン広場周辺
◎呼びかけ:
「秘密保護法に異議あり!ふくしまの会」
「秘密保護法を考える市民の会」
※市民による平和的なアピールです。主催者の指示にしたがって、節度のある行動をお願いします。
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秘密保護法案 原発事故隠される 福島で公聴会 住民らデモ
 「福島をアリバイに使うな」「情報を隠さないで」。二十五日に福島市で開かれた、特定秘密保護法案を審議する衆院国家安全保障特別委員会の初めての公聴会。会場のホテル前では、東京電力福島第一原発事故で被害を受けた福島県の住民らが法案に反対するデモを行い、公聴会に入れない人らが怒りの声をあげた。 

 JR福島駅東口にあるホテル前では肌寒い曇り空の下、朝八時ごろから「特定秘密法案 廃案しかない」と書かれた横断幕やのぼりを掲げた住民ら約百人が参加した。
 原発事故で飲食店を廃業した無職武藤類子さん(60)=福島県三春町=は「法案は原発事故の真実を隠す」と書かれたプラカードを持参。けさ自宅で作ったという。「今でさえ原発事故がどのように起きたか真実がわからないのに、法案ができたらどんどん隠されていってしまう」

 会場の傍聴者席は五十席。傍聴券が必要と知らない人も多く、席は半分ほどしか埋まらなかった。会場に入れない福島市野田町の佐々木慶子さん(71)は「公聴会は広く国民の声を聴く場所のはず。福島でも千人以上入れる会場はいっぱいあるのに」と衆院事務局員に詰め寄った。
 佐々木さんは「きょう公聴会があることを知った人もいる。立ち見でも全員入れてほしい。国会議員が(傍聴を認めると)決めれば済む話」と批判した。(東京新聞
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「アリバイ作りなのか」 秘密保護法・福島公聴会
OurPlanetTV

「・・・・空席なのに市民締め出し 
今回の傍聴枠は50人限定。枠は事前に各政党に割り当てられ、政党と繋がりをもたない市民は傍聴することが出来なかった。開始時間前には、福島の住民などおよそ10名が傍聴を求めて会場を訪れたが、会場には入れなかった
 また事前にテレビでの生中継を希望した放送局もあったが、衆議院国家安全保障に関する特別委員会の福島地方公聴会担当者は「スペースの関係でテレビの生中継はお断りしている」としていた。しかし、当日公聴会が開かれた会場では空席や空スペースが目立った。・・・・」

●「国家安全保障に関する特別委員会〜福島地方公聴会
日時:11月25日(月)10時~12時55分
会場:ホテル辰巳屋(福島市栄町5-1)

<プログラム>
額賀団長あいさつ
○意見陳述者の意見陳述(各10分、計1時間10分/陳述順)
馬場有(浪江町長)
槇裕康(福島弁護士会副会長)
二瓶由美子(桜の聖母短期大学キャリア教養学科教授)
名嘉幸照(株式会社東北エンタープライズ会長)
畠中信義(いわき短期大学と特任教授)
荒木貢(弁護士)
佐藤和良(いわき市議会議員)
 
○意見陳述者に対する質疑(各15分、計1時間45分)
今津寛  (自民)
近藤昭一 (民主)
丸山穂高 (維新)
遠山清彦 (公明)
畠中光成 (みんな)
赤嶺政賢 (共産)
玉城デニー(生活)
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「とどけよう!脱原発の声を」報告集会
日時:11月26日(火) 18:30~19:30
会場:日比谷公園大音楽堂(日比谷野音)
地下鉄「霞ヶ関駅」「内幸町駅」、JR線「有楽町駅」「新橋駅」
※地図 http://hibiya-kokaido.com/yaonpage.html
内容:署名呼びかけ人および福島からの訴え、署名された方からのメッセージ朗読
日比谷公園~東京電力本店前~銀座方面デモ行進
■詳しくはこちら  http://sayonara-nukes.org/2013/11/1117_1126/

2013年11月21日木曜日

福島第2の廃炉判断先送り??

福島第2の廃炉判断先送り??

・福島第2の廃炉判断先送りを検討
 福島県が廃炉を求めている福島第2原発について、東京電力が廃炉の判断を来年以降に先送りする方向で検討していることが20日、分かった。
 当面の追加的な資金負担を回避し、福島第1原発の廃炉作業に経営資源を集中させる狙いがある。 年内にとりまとめる新しい総合特別事業計画(再建計画)に廃炉方針を示さない方向で調整している。
  地元では福島県議会が2011年10月に県内全基の廃炉を求める請願を採択しており、第2原発の再稼働はきわめて困難な状況にある。(共同)


 「批評する工房のパレット」内の関連ページ
2013年4月1日
⇒「で、私たちは福島第一5、6号機、第二原発をどうするのか? 2013
2012年8月1日
⇒「「議論が深まらない社会」(1)--「脱原発依存社会」をめぐって 」
2012年1月19日
⇒「3・11福島大集会の〈アジェンダ〉を考える
2011年12月14日
⇒「で、私たちは福島第一5、6号機と第二原発をどうするのか?
2011年12月10日
⇒「東電一時「国有化」=(電気料金値上げ+増税)+(柏崎刈羽+福島第二再稼働)?

国会議員のみなさん、有権者は、あなたを見ています

国会議員のみなさん、有権者は、あなたを見ています
秘密保護法案に反対の一票を
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すべての国会議員のみなさん
党の方針がどうあれ、秘密保護法案に反対の一票を投じてください!
問題の多い秘密保護法案に多くの有権者が反対しています。
審議時間もまったく十分ではなく、与党の答弁はころころ変わっています。

たとえば、「TPP」は特定秘密の範囲かどうか政府の説明は二転三転していますが、これは特定秘密の範囲は政府の解釈次第であるということを示しています。
政府が恣意的に特定秘密の範囲を決める秘密保護法案は、たいへん危険なもので、民主主義の根幹を揺るがします。
国会の権限も損ね、罪刑法定主義にも反します。特定秘密に対する第三者機関も明記されていません。
法律は条文がすべてです。口約束で、「今後の改善」などという説明には到底納得できません。
国家安全保障と情報への権利に関する国際原則(ツワネ原則)にも大きく反します
有権者からの信頼を裏切らないでください。有権者は、あなたの行動をみています。
党の方針がどうあれ、本法案に「反対」の一票を投じてください。

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みなさんのお力を。国会議員に届けます!
一人でも多くの有権者の声を、国会議員に!!

超緊急の48時間署名です。締切は、締切:11月20日(水)23:00

署名フォーム5:https://pro.form-mailer.jp/fms/ff7a506050754 …他のフォームがパンクしているようなので、さらに新設しました。PCでも携帯でも可

署名フォーム1:http://goo.gl/dq7I6E …PC用
署名フォーム2:https://pro.form-mailer.jp/fms/4da5988050661 …PCでも携帯でも(ただし、アクセス数が多くなると、パンクします)
署名フォーム3:https://pro.form-mailer.jp/fms/7b22982f50698 …PCでも携帯でも。フォーム2がアクセスがしずらくなっているので、新設しました。

署名フォーム4:https://pro.form-mailer.jp/fms/974a058850752 …フォーム2もパンクしているようなので、新設しました。
★11月20日(水)10時までに集まった署名は、10,742筆に達しました。メッセージもとても理性的で説得力のあるものでした。本日の議員事務所訪問で、衆議院の自民党・公明党・みんな・維新の議員たちに提出させていただきました。
21日(木)に、各党の国会議員に提出します。ぜひ、みんなで提出に行きましょう!
朝10時に参議院議員会館ロビーにご集合ください。
★提出したあと、11時から記者会見を行います。こちらにもぜひ、みなさんご出席ください。
場所はまだとれていないのですが、参議院議員会館ロビーに11時にご集合ください。

「避難の権利」ブログ
秘密保護法を考える市民の会
 国家をして国民をしばる秘密保護法に対し、みんなでアクションを!

・・・
与党、維新と修正合意=秘密指定「最長60年」―26日に衆院通過方針 自民、公明両党は20日夜、機密を漏らした公務員らへの罰則を強化する特定秘密保護法案について、日本維新の会と修正合意に達した。秘密指定の期間を武器や暗号など7項目を除き「最長60年」とする。既に法案賛成を決めたみんなの党に続き、維新も賛成に回ったことを受け、与党は26日の衆院本会議で採決に踏み切る方針だ。

  修正合意に関し、政府関係者は20日、「法案の目的を害する修正はしていない」と指摘した。維新が主張した秘密指定の妥当性を監視する第三者機関も検討課題にとどまっており、国民の「知る権利」が制約されかねない懸念は残っている。

  衆院国家安全保障特別委員会は20日、秘密保護法案の採決の前提となる地方公聴会を25日に福島市で開催することを議決。与党は当初目指していた週内採決は断念したが、野党第1党の民主党との修正協議が調わない場合でも、26日の衆院通過は譲らない考えだ。 (時事)

2013年11月17日日曜日

STOP! 「秘密保護法」11.21大集会 ~「何が秘密?それは秘密」 それはイヤだ!~

秘密法に反対するすべての人たち、大集合

STOP! 「秘密保護法」11.21大集会
~「何が秘密?それは秘密」 それはイヤだ!~


「特定秘密保護法」が国会に提案されました。
「秘密」がどこにあるのかは、誰にも知らされません。「秘密」を漏らしたり、漏らすよう求めたりした人は懲役10年の重罰に処せられてしまいます。誤って漏らした人も同様です。秘密を探ろうとする人も処罰されます。

公務員やジャーナリストだけの問題ではありません。原発の情報やTPP交渉のような、命や暮らしにかかわる情報もすべて隠されてしまうでしょう。国が都合の悪いことを人々の目から遠ざけようとするとき、そこには必ず戦争への準備がありました。戦争は秘密から始まるのです。

国の情報は政治家や官僚のものではありません。必要なのは情報公開です。こんな法を作ろうとしているのは、先進国では日本だけです。時代に逆行する秘密保護法の成立は何としても阻止しなければなりません。「秘密保護法反対!」の一点で結集し、政府と国会に私たちの声をぶつけましょう!

■日時 11月21日(木)
午後6時半・開会/午後7時半・国会請願デモ
■会場 日比谷野外音楽堂

◆集会内容◆
(1)主催者あいさつ 海渡雄一
(2)国会議員あいさつ
(3)日弁連あいさつ(予定)
(4)呼びかけ団体あいさつ
(5)ゲスト・スピーカー
青井未帆(憲法学者、学習院大学法科大学院教授)
落合恵子(評論家)

◆主催◆
STOP!「秘密保護法」大集会実行委員会
◆連絡先団体◆
新聞労連(03‐5842‐2201)/
平和フォーラム(03-5289-8222)/
5・3憲法集会実行委員会
(憲法会議03-3261-9007、許すな!憲法改悪市民連絡会03-3221-4668)
秘密法に反対する学者・研究者連絡会(田島泰彦)
秘密法反対ネット
(盗聴法に反対する市民連絡会090-2669-4219、日本国民救援会03‐5842-5842)

・・・
・秘密保護法案 修正より廃案に全力を
 機密を漏らした公務員らに厳罰を科す特定秘密保護法案をめぐり、与党と日本維新の会、みんなの党が修正協議を始めた。民主党も近く対案をまとめて与党との協議に入る。  国会論戦では、政府が恣意(しい)的に秘密の範囲を拡大できることなど法案が重大な欠陥を数多く抱えていることが一層、鮮明になっている。  だが、修正協議は秘密保護法の必要性を認めることが前提となる。野党がその土俵に上がれば政府・与党のペースに巻き込まれかねない。

   情報漏えい防止は国家公務員法など現行法で可能であり、新法は不要だ。野党は修正協議よりも、法案の問題点を徹底追及し、廃案に追い込むことに全力を挙げるべきだ。  法案は別表で、特定秘密として防衛、外交など4分野23項目を列挙しているが、うち11カ所に「その他」という文言がある。  秘密の対象がいかに曖昧かを端的に示す事実だ。野党がこれを追及したのに対し、安倍晋三首相は「恣意的指定が行われないよう重層的な仕組みを設けている」と答弁した。  その仕組みとして首相は「外部有識者の意見を反映させた指定基準」を挙げたが、それだけでは「重層的」とは言えまい。第三者が指定の妥当性をチェックする制度もない。

 与党との協議で野党側は、こうした点などの修正を求めているが、与党は大幅修正には応じない方針だ。  新法の必要性のなさは衆院の質疑でさらにはっきりした。  首相は答弁で、過去15年間で起きた主要な情報漏えい事件として政府が挙げた5件のうち、特定秘密に該当するのは2008年の中国潜水艦の動向の漏えいだけだと言明した。  漏えいした公務員は起訴猶予となった。15年間で、立件さえ見送られた漏えい1件だけというのが実態なのだ。懲役10年の厳罰を伴う新法など不要なのは明白ではないか。

 気になったのは自民党の町村信孝元外相の国会発言だ。「国民の知る権利は担保しました、しかし個人の生存が担保できません、国家の存立が確保できませんというのは全く逆転した議論ではないか」と述べた。  外交、防衛のためには国民の目と耳をふさいでも構わないと言わんばかりだ。  知る権利が保障されてこそ、国民監視の下、国が針路を誤らずに進むことができるのであり、町村氏の主張の方が逆転している。

 野党が町村氏と同じような認識で修正協議に臨んでいるとすれば問題だ。国民の前で法案の危険性を徹底的にあぶり出し、与党の数まかせの強行突破を許さない状況をつくることこそ野党の責務だ。(北海道新聞、社説

2013年11月14日木曜日

『福島と生きる』メールマガジン 第12号

『福島と生きる』メールマガジン 第12号
――息長く〈福島〉とつながり続けるために――

2013年11月14日発行(不定期刊)
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―目次―
◆イベント情報
◆キャンペーン・活動情報
◆保養情報
◆ニュースクリップ

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◆イベント情報 (イベント情報は変更されることもあります。必ず主催者サイトでご確認下さい)
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1.「誰も知らない27年後のチェルノブイリ」
  11月20日(水)13:30-16:40(郡山市・福島県教職員組合郡山支部会館)
  ※講演: タチアナ・アンドロシェンコ
        (ウクライナ、「食品と暮らしの安全基金」調査コーディネータ)
   「食品と暮らしの安全基金」では、ウクライナを訪れ、多くの子どもが健康  障害で苦しんでいる実態を知りました。その調査のコーディネータを務め、  自身もチェルノブイリ事故で健康被害に遭ったアンドロシェンコさんのお話を聞きます。
  ※福島以外の予定: 
    11/16(土) さいたま市産業文化センター
    11/18(月) 盛岡アイーナホール
    11/19(火) 仙台市市民活動サポートセンター
    11/21(木) 衆議院第一議員会館・多目的ホール
  ※主催: 福島実行委員会/NPO法人食品と暮らしの安全基金
  ※問い合わせ: 048‐851‐1212、mall@tabemono.info
  ※詳細: イベントサイト 

2.「ふくしまオーガニックフェスタ2013」
  11月23日(土)(郡山市「ビックパレットふくしま」展示ホールB)
  ※農産物販売のほかに、放射能とくらしを考えるシンポジウム、農家による
  放射能低減のとりくみのパネル展などさまざまな企画が行われます。
  ※詳細: イベントサイト 

3.「健康相談会」
  12月3日 (火) 午後(山形市・おいたまサロン 2F 「ふわっと」)
  ※快医学健康相談 橋本俊彦(鍼灸師・快医学)
    医師健康相談  小林恒司(心療内科医師)
  ※主催: NPO法人ライフケア
  ※申し込み・問い合わせ: 07​0-5629-3229
  ※詳細はこちら 

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◆キャンペーン・活動情報
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「原発いらない福島の女たち」2014年度版カレンダー予約受付中
※売上は「女たち」の活動資金になります。カレンダーで「女たち」を支えてください。詳細はこちら 

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◆保養情報
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ほよーん相談会
※子どもローテーション保養のデータベース。全国各地の保養情報が掲載されています。全国の避難者支援団体の情報もあります。サイトはこちら 

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◆ニュースクリップ
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1.復興加速化案 帰還・費用の原則一転 支援の線引き、難しく
  http://mainichi.jp/shimen/news/20131112ddm003040111000c.html
  毎日新聞 2013年11月12日 東京朝刊
 与党が11日、東京電力福島第1原発事故の復興加速化案を安倍晋三首相に提出したのを受け、政府は具体策作りを急ぐ。
 民主党政権時代に決めた「被災者の全員帰還」や、賠償や除染などの事故処理費用を東電が一手に担う「汚染者負担」の原則を転換、長期にわたり帰還が困難な人には移住支援策を提供し、除染や廃炉作業の迅速化を目指す内容だが、住民や国民の理解に向けた調整は難しそうだ。(後略)

2.動2013:福島復興加速化案
  毎日新聞 2013年11月14日 東京朝刊
  http://mainichi.jp/shimen/news/20131114ddm005010047000c.html
 ◇飯舘村長「一人一人の判断に寄り添った支援策を」
 東日本大震災からの福島復興加速化案を政府に提言した自民党の大島理森前副総裁ら与党幹部が13日、東京電力福島第1原発周辺12市町村の首長らへの説明に訪れた。(中略)
 移住支援などを巡る政府の対策を「現実路線」にかじを切る今回の提言。
 首長からは「線量が高い所は一定期間帰れない。方向性を示した点は評価できる」(大熊町の渡辺利綱町長)と理解を示す声があった一方、帰還困難▽居住制限▽避難指示解除準備−−の3区域の線引きで、賠償額や帰還方針に差が生じることへの懸念も相次いだ。
 村内が3区域に分かれた飯舘村の菅野典雄村長は「避難指示解除準備区域でも帰れない人はいて、差が生まれれば分断が続く。一人一人の判断に寄り添った支援策を示すべきだ」と訴えた。
 

 都路(みやこじ)地区東部の避難指示が来春以降に解除される見通しの田村市の冨塚宥〓(ゆうけい)市長も「戻った人と戻らない人で差が出れば、『戻らない』という選択をする人が出てくる」と指摘。浪江町の馬場有(たもつ)町長は「(提言は)総花的で具体性に欠ける。地域ごとに異なる課題を抱えており、より細かな支援策が必要だ」と批判した。(後略)

3.福島被災地・慰謝料打ち切り方針の波紋
  東京新聞、2013年11月12日
  http://www.tokyo-np.co.jp/article/tokuho/list/CK2013111202000138.html
 文部科学省の原子力損害賠償紛争審査会は先月下旬、福島原発事故による避難指示区域の住民への月十万円の慰謝料について、指示の解除後、一年を目安に打ち切る方針を決めた。事故は収束しておらず、被災住民の多くは帰還に不安を抱いている。
 だが、対象外の住民からは慰謝料の長期支払いに批判の声も上がる。(後略)


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『福島と生きる』メールマガジン 第12号(2013年11月14日発行)
※『福島と生きる』メールマガジンは、『福島と生きる--国際NGOと市民運動の新たな挑戦』の共同執筆者の団体や活動の関連情報を発信していきます。

発行人=中野憲志・藤岡美恵子(『福島と生きる--国際NGOと市民運動の新たな挑戦』共編者)


・・・
甲状腺がん、前回比8人増の26人 県民健康調査
 福島医大は12日の県民健康管理調査検討委員会で、原発事故当時18歳以下が対象の甲状腺検査結果(9月30日現在)を報告、甲状腺がんと診断された人数が前回(7月31日現在)と比べ8人増加し、26人になったことを明らかにした。このうち1人は、がんの種類を精査している。

 手術で良性と確認された1人を合わせると「がん、またはがんの疑い」と診断された人数は59人(前回比15人増)となった。医大によると、新たにがんと診断された男児1人は手術を受けるかどうか、保護者らと相談しているという。ほかの人は手術を受け経過が良好としている。
 検討委の星北斗座長(県医師会常任理事)は終了後の記者会見で「現時点で甲状腺がんが原発事故の影響で明らかに増えているわけではないと理解している」と話した。  (福島民友)

●福島県ホームページ – 組織別 – 県民健康管理調査検討委員会
http://wwwcms.pref.fukushima.jp/pcp_portal/PortalServlet?DISPLAY_ID=DIRECT&N
EXT_DISPLAY_ID=U000004&CONTENTS_ID=24809
●Ustream.tv ユーザー OurPlanetTV 第13回福島県「県民健康管理調査」検討委員会
01, 第13回福島県「県民健康管理調査」検討委員会 01. 速報…
http://www.ustream.tv/recorded/40697668
●福島県検査で甲状腺がん58人~最年少は8歳  OurPlanet-TV:特定非営利活動法人 (アワープラネット・ティービー)
http://www.ourplanet-tv.org/?q=node/1674
細胞診の結果は
・悪性/悪性疑い  59例
・手術       27例
・良性     1例
・乳頭ガン  26例
・男女比  男性 25例:女性 34例
・平均年齢   16.8歳

・知事「移住支援」提言容認 帰還の方針は維持
 東京電力福島第一原発事故からの復興に向けた自民、公明両党の第三次提言について、佐藤雄平知事は12日、「全員帰還」を原則としてきた政府の避難者対策に、新たに帰還困難者の移住支援が盛り込まれたことを容認する考えを明らかにした。自民党の東日本大震災復興加速化本部の大島理森本部長と県庁で懇談後、記者団に語った。将来的には住民帰還を目指す姿勢を維持しながらも、移住支援による生活再建という提言の「現実路線」に理解を示した。

 佐藤知事と大島本部長の懇談は冒頭以外、非公開で行われた。懇談を終えた佐藤知事は、移住支援が明確に盛り込まれた提言について、「避難が長期化する中で、(帰還に関する)避難者アンケートの意向が違ってきている。将来的に帰還を目指す県の方針は変わらないが、住民の意見を聞き、意向に添える対応、施策を進めてほしい」と語り、移住支援を選択肢として明確に打ち出す必要性を認めた。  一方、大島本部長との会談では「最終的には避難者が古里に帰還を果たせるよう県として取り組む覚悟なので、支援をお願いしたい」と述べ、将来的な住民帰還への環境整備を引き続き要望した。

 提言は、14万人超の避難者について早期帰還の促進を目指す一方で、放射線量が高く帰還が困難な区域については「今後、何年間帰還できないか明確にすべき」と指摘。新しい生活を選択するために必要な判断材料を国と自治体が提示する責任があるとしている。
 提言の実現には課題もある。移住支援は基本的に帰還困難区域を想定しているが、同区域以外にも局所的に放射線量が高かったり、住環境が荒廃したりして帰還を断念せざるを得ない避難者は少なくないとみられ、移住支援の対象範囲の捉え方が焦点の一つになる。
 さらに、移住支援策にどれだけ県や市町村、住民の意見を反映させ、実効性のある対策を示せるかも不透明だ。避難者に帰還か、移住かの選択肢を平等に提示するには、早期帰還者への支援策のさらなる強化も求められる。

■全基廃炉など盛り込み要望
 大島本部長との懇談で、佐藤知事は県内原発の全基廃炉、除染の長期目標などを提言に盛り込むよう要望した。  要望では
(1)国が主体性を持って廃炉・汚染水対策に取り組むこと
(2)県民の総意である全基廃炉の実現
(3)国による線量基準の説明責任
(4)除染の長期目標である追加被ばく線量1ミリシーベルトの堅持
(5)十分な損害賠償の実施-を求めた。
 提言の骨子を説明した大島氏は「国がもう一歩前進し、新たな加速化へのスタートにしたい」と述べた。 (福島民報)

2013年11月11日月曜日

『福島と生きる』メールマガジン 特別号No.4-2

『福島と生きる』メールマガジン 特別号No.4-2
――息長く〈福島〉とつながり続けるために――

2013年11月11日発行(不定期刊)
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インタビュー
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満田夏花さん(FoE Japan )
――行政の責任を問い続け、被災者支援と脱原発の運動を広げたい
パート2

<目次>
I 被災者支援の運動を広げるには何が必要か
II 脱原発運動と被災者支援運動
III 運動を未来につなげるために


I 被災者支援の運動を広げるには何が必要か

Q1  被災者支援を進める上で最大の障壁は何でしょうか?

満田  やはり、低線量被ばくの過小評価と、それに基づく帰還促進政策偏重がネックです。子ども・被災者支援法(「支援法」)は避難、居住、帰還と、どれを選択しても、それぞれのニーズに応えるという中立的な趣旨の法律です。ところが、10月11日に閣議決定された支援法の基本方針は避難者向けの政策が少なく、とくに新規避難者に対して冷たい内容です。

借り上げ住宅の新規申し込は、帰還政策とバッティングするという理由で昨年12月に打ち切られました。支援対象地域の基準を放射線量年1mSvにしようとしないのも、1mSvにならないと戻らないと言われると困るから、風評被害が起きると困るからというのが理由でしょう。支援法自体は中立的なのですが、国や福島県は帰還に対するインセンティブをつけたいと考えているのではないでしょうか。

Q2  原子力災害に限らず、災害が起きると国や行政は災害前の枠組みを復元しようと動きます。しかし、一人一人の市民にとっては既存の自治体イコール自分のコミュニティではない。原子力災害においては、既存の自治体を復元したからといって必ずしも以前の生活に戻れるわけではなく、避難・移住も視野に入れなければならない。

つまり、既存の自治体を復元するという枠組みを取り払わないと、住民の権利を守ることはできません。インセンティブを与えて帰還を促進するのは、帰還できない・しない住民には不利になり、住民の間に差別化を持ち込むことにつながります。今後、帰還を促す動きは続いていくでしょうから、こうしたより根本的な点を問うことが必要になってくると思いますが、その点をどう考えますか?

満田  先日、自民党の提言で、「原発事故の影響で避難している住民全員の帰還を事実上、断念」という報道がながれましたが、それは帰宅困難区域などもっとも汚染が厳しい区域についてであり、帰還促進政策そのものを覆すことはできないと思います。

 一方で、帰還したくない人が現にいます。その人たちへの賠償の打ち切りなどの不利益が生じないようにすることはできるはずですし、やるべきだと思います。帰還運動が住民間に差別を持ち込むものだという認識は、被災者支援に関わっている人たちの間でも共有されています。行政は帰還することにインセンティブを与えようとしていますが、私たちはそれが避難する人の不利益に
つながることがあってはならないと要求しています。

 費用については、行政は明らかにケチっていて、ハードのインフラ整備などには資金を注ぐのに、個人がそれぞれの選択に基づき、生活を再建するというニーズにはお金をかけていません。「支援法の支援対象地域をこれこれとすると、これぐらいの費用がかかる」という試算さえ出ていません。いままで、「除染する」ということで、避難を抑制してきたのに、除染が効果があがらないとみると、今度は、「公衆の被ばく限度年1ミリシーベルト」という除染の長期目標すら見直しかねない状況です。

Q3  被災者・市民の声をもっと強くするにはなにが必要でしょうか? 政党や議員への働きかけですか? 世論を盛り上げたりマスコミ対策の方が重要でしょうか?

満田  いまの状況では議員と政党にはあまり大きな期待はできません。ですから世論とマスコミへの働きかけが必要です。10月4日に「放射能からこどもを守ろう関東ネット」のお母さんたちが、福島県外でのホットスポットにおける健診の実施を求めて、復興庁・環境省・文部科学省との交渉を行いました。事故前は政府との交渉なんて思いもよらなかった人たちが、復興庁相手に丁々発止の交渉をしていました。彼女たちは自分たちが当事者だという意識が強くあり、それが多くの人の共感を集めています。

 支援法というのは原発再稼働問題のように人がたくさん集まるようなイシューではありませんが、丁寧に話せばみなさん納得して何かしら動いてくれます。反原発運動の人たちも共感してくれ、地元の議員に対して働きかけます、という声が出てきます。やはり世論とマスコミに働きかけるのが一番重要になると思います。

 その際、一般の人たちに耳を傾けてもらえる工夫が必要だと思います。再稼働反対デモでは、訴えがあまりに熱狂的すぎて、一般市民から浮いている感じがします。大声を出して再稼働反対を訴えるのも重要ですが、一般の通行人の中にはすごく嫌がる人もいます。反対のための反対ではいけないと思います。街頭行動の目的は、街ゆく人に、原発反対の主張が「たしかにそうだ」と思わせることです。そこをもっと気をつけなければならないと、私自身も自戒しています。


II 脱原発運動と被災者支援運動

Q4  脱原発運動の中でも「福島を忘れない」という集会スローガンに象徴されるように、被災者支援を意識化しようという動きもあります。それでも、反原発運動の中で被災者支援という課題が大きな位置を占めていないような印象があります。たとえば、8月30日に、支援法基本方針案に対する共同声明(「被災者の声なきままの基本方針案は手続き違反」)が、FoEをはじめ数多くの被災者グループや市民グループの連名で提出されました。http://shiminkaigi.jimdo.com/2013/08/30/statement/

 これほど重大な問題に関する声明ですから、本来なら、各地の反原発運動の団体や労働組合、教職員グループ、いろいろな社会問題にとりくむ団体など、全国各地の幅広い分野の団体や著名人が名を連ねてしかるべきだと思います。脱原発・再稼動反対の声はこれほど大きくて広範なのに、それに比して被災者支援という課題が、なぜそれほど大きく扱われていないのか。

 福島からは「脱原発は東京の暇な人がやってくれ」という声もあると聞きます。それは、脱原発に反対ということではなく、政府や自治体が責任ある政策を打ち出さない中、生活や将来の健康に関して不安を抱える人々から見て、脱原発運動の打ち出すメッセージの中に、自分たちのおかれた境遇への関心や共感、連帯感が感じられないと思っているからではないでしょうか。

 脱原発運動と被災者支援運動は別物であってはならないと思いますが、別もののように見えるのはなぜだと思いますか?また、脱原発運動の中で被災者支援という課題をもっと多くの人たちに取り組んでもらえるようにするために、何が必要だと考えますか?

満田  脱原発運動に関わっている人たちも多様です。でも、支援法に関して議員への働きかけや政党への働きかけの呼びかけに対してすぐに動いてくれたのは、昔から反原発運動をやってきた人たちでした。みなさん社会問題に敏感で、被害者が苦しんでいるのに黙ってはいられないという人たちです。

 全体的にはよくわかりませんが、「福島を忘れるな」がキャッチフレーズになっているし、大きな集会では必ず福島の人が話をします。いま脱原発にとりくむ人たちのモチベーションは、やはり福島にあるのではないかと思います。それがないとしたら問題です。

 たしかに、反原発運動をやってきた人たちにとって、支援法問題はメインのテーマではありませんでした。でも、共感してくれる人は多いのです。基本方針の閣議決定を前に、半ばあきらめかけていたら、関西の反原発運動をしている方が「政党への働きかけをすべきだ」と提案してくれて、政党回りを呼び掛けるとびっくりするぐらい多くの方が熱心に回ってくれました。

 つい最近反原発運動を始めたようなグループも、地元の神奈川でいろいろ働きかけをし、神奈川に避難している人たちとも関係を作って、議員訪問などをしてます。九州でも、私が会ったこともないような人たちが、九州に避難している人たちと一緒になって、各地で議員訪問をしてくれて、逆に私にアドバイスをくれました。この議員がポイントらしいとか、この人にコンタクトした方がいいとか。そして、わざわざ東京にも来てくれ、国会議員まわりにも参加してくれました。
 こうして、各地で、反原発に取り組む市民たちが、避難者と一緒に行動してくれたのは、この先につながる明るい材料です。


III 運動を未来につなげるために

Q5  FoE Japanをはじめ、脱原発運動でもっと強化すべきだと思うのはどういうところですか?若者の間で、たんにイベントの手伝いをするとか集会に参加するといったところから一歩踏み込んで、運動の作り手になっていくという動きは見られますか?また新しい活動の担い手を育てるために意識していることはありますか?

満田  FoE自体の話をすれば、一番頭が痛いことは、財政的にピンチだということです。2011年、2012年は寄付金もあったのですが、いまはそれも尽きて来ました。団体への寄付はいまも続いていますが、全体的には減ってきているし、助成金も減りました。

 FoEは原発・福島支援について3人の有給スタッフを擁してフルタイムで活動しています。私は福島関係と再稼働・汚染水問題、規制問題を担当しています。その他にエネルギー政策や若者向けの活動の担当者と、原発事故こども・被災者支援市民会議の担当者がいます。他に5人くらいのボランティアやインターンの人たちが強力に支えてくれています。ボランティアやインターンの方は、
企画に参加したり、セミナーや集会の運営を手伝ってくれたり、福島でやっている子どもたちの保養プロジェクトの実際の担い手にもなってくれています。 

 残念ながら活動に参加する若い人は増えていないです。自ら動いて頑張っているのは30代以上で、20代ではイベントに参加したりする人はいますが、担い手としては少ないです。でも例外もいます。自らベラルーシに行った経験を活かして、ベラルーシの若者たちとの交流事業を考えてくれる若者もいました。また、FoEではインターンの若者たちが企画してくれた「エネルギーを若者向けに」というセミナーをやったりしています。インターンも募集しています。 

 FoEの原発・福島チームのインターンやボランティアをやめた後、自分で活動を始める人もいます。たとえば、FoEの保養プログラム「ぽかぽかプロジェクト」を手伝ってくれていた学生が、自分で資金を集めて東京で保養プログラムを立ち上げました。

 
Q6 原発や福島に関して何かしたいという人に、FoEはどういう活動を提案しますか?また、どういう応援がほしいですか?

満田  私たちが取り組んでいる問題は、たとえば福島支援など、ときに「私たちには関係ない」と無視されるようなものもあります。そういう状態を変えたいと思い自分で動く人たちと一緒に活動したいですね。

 応援でほしいのは「参加」「寄付」「発信」でしょうか。私たちの活動は、街頭での一般の人たちに訴える行動から、国会議員や政府に対する政策提言まで多岐にわたっています。いずれにしても、たくさんの市民が関心を持っているんだということを政府に見せることが大きな力になります。
 
 また、活動を継続するための資金が不足しています。「寄付」によってFoEを支えてください。

  「発信」については、たとえば若者に伝わるような仕方の発信や、マスメディア向けの発信、原発立地の住民向けなど、相手に応じた発信をできる人がいるといいと思います。

 街頭行動でも人を振り向かせるような発信の仕方が必要だと思います。人は一瞬で通り過ぎて行ってしまいますから、立ち止まらせるような工夫が必要です。同じ考えをもつ仲間同士で燃えあがろう、というのもいいですが、通りすがりの人にも「なるほど」と思わせるような、再稼働に関わる経済問題とか、福島のリアルな状況とか、何か目新しい情報を入れる、人の心を捉える工夫が重要だと思います。


(2013年10月5日、8日のインタビューをもとに構成
インタビュアー/文責:『福島と生きるメールマガジン』)

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『福島と生きる』メールマガジン 特別号No.4-2
(2013年11月11日発行)
※『福島と生きる』メールマガジンは、『福島と生きる--国際NGOと市民運動の新たな挑戦』の共同執筆者の団体や活動の関連情報を発信していきます。

発行人=中野憲志・藤岡美恵子(『福島と生きる--国際NGOと市民運動の新たな挑戦』共編者)

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20ミリ以下、大きな影響なし 規制委、住民帰還で提言へ
 東京電力福島第1原発事故で避難している住民の帰還に向け、放射線防護対策の提言を検討している原子力規制委員会が、年間の追加被ばく線量が20ミリシーベルト以下であれば健康に大きな影響はないという見解を提言に盛り込む方針を固めたことが8日、分かった。
 放射線防護対策を議論する11日の検討チームで提言案を示し、月内にもまとめる。規制委の提言を受け、政府は住民帰還に向けた具体的な放射線対策を年内にとりまとめる方針。(共同、11/9)

米懸念受け原発ゼロ法制化見送る 開示公文書で経緯判明
 東京電力福島第1原発事故を受けて民主党政権が昨年、「2030年代の原発ゼロ」を明示した新政策を法制化する構想を検討し、最終段階で見送った経緯が11日、政府が共同通信に開示した公文書で分かった。
 法制化を断念した理由について、関係者は「ねじれ国会」や米政府の懸念があったと証言。新政策の法的位置づけがあいまいになった結果、現在の安倍政権の原発回帰につながった可能性がある。 多くの国民が今も求める原発ゼロを法制化する試みが挫折した詳細な過程が判明した。(共同)

脱原発運動にメール攻撃 

脱原発運動にメール攻撃 

・脱原発33団体に大量メール 253万通以上 刑事告訴を検討
 脱原発などを訴える全国33の市民団体に9~11月に計253万通以上のメールが送りつけられていたことが11日、関係者への取材で分かった。専用のプログラムで大量のメールを送信するサイバー攻撃の可能性が高く、団体側は威力業務妨害容疑などでの刑事告訴を検討している。

 脱原発弁護団全国連絡会によると、メールが送られたのは「首都圏反原発連合」(東京)、「福島原発告訴団」(福島県)、「さよなら島根原発ネットワーク」(松江市)など33団体。
 団体へのメールは9月中旬に始まり、同月30日までに計210万通以上が送りつけられた。このうち2団体には10~11月に計約43万通が届いた。
 「反原発教徒を皆殺しにしなければ世界平和はやってこない」などと脅す文言のメールもあった。

 大量メールは、メールマガジンの登録などの際に確認のメールが自動的に返信される仕組みを悪用。標的とした市民団体のメールアドレスを専用のプログラムで別のサイトに大量に入力し、確認のメールを送りつけたとみられる。発信元の特定を妨げるため匿名化ソフト「Tor」を使っていた。(日経

・大量メール攻撃に「姿見せず、ひきょうだ」 怒る脱原発団体
 「姿を見せずに活動をまひさせようとしている。ひきょうだ」。
 大量のメール攻撃にさらされた各地の脱原発団体の関係者は10日、怒りをあらわにした。
 松江市の「さよなら島根原発ネットワーク」では9月以降、ホームページ(HP)を通じて架空の入会申し込みが大量にあった。他の脱原発団体などのメールアドレスが申込者の連絡先として使われ、事務局には入会確認のメールが殺到。逆に、アドレスを悪用された他団体には入会に感謝する旨のメールが自動的に送信され、拡散した。

 現在、入会申し込み欄はHPから削除しており復旧のめどは立っていない。事務局の芦原康江さんは「脅迫文が届いたことはあるが、こういう嫌がらせは初めて。活動のために復旧させたいが、他団体に迷惑をかけかねない」とこぼす。
 「福島原発告訴団・北陸」(金沢市)にはブログ上の事務局への問い合わせ機能を通じ、「a」という件名のみを記したメールなどが約149万通寄せられメールが使えなくなった。(産経
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「・・・脱原発弁護団全国連絡会は10日、脱原発を掲げる市民団体に大量の嫌がらせメールが送りつけられていたことを明らかにした。
 同会共同代表の海渡雄一弁護士によると、9月中旬と10月24日~11月4日、福島県内の住民でつくる福島原発告訴団などに計約253万通のメールが送信されたという。金沢の団体には149万通が送られていた・・・。」(読売新聞より

命と安全を脅かす「秘密保護法案」に反対するかながわ集会

命と安全を脅かす「秘密保護法案」に反対するかながわ集会
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★日時:11月12日(火)午後6時30分
★会場:かながわ県民センター301号室
★お話 海渡雄一さん(日弁連秘密保全法案対策本部委員)
 「市民の生命と安全を脅かす秘密保護法案—厳罰化と処罰の早期化—」
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安倍政権が今国会で成立をめざす「特定秘密保護法案」は、市民の生命や安全を脅かすような危険な法案です。市民団体、報道関係、法曹界と反対の声も日々に大きくなっていますが、公明党も修正案に合意していよいよ国会に提出されます。

この法案は、1980年代に中曽根政権が制定しようとして、世論の大きな反対で挫折した「国家秘密法」の内容をさらに拡大し、重罰化したものです。政府・官僚が安全保障上、重要とする外交、防衛、安全脅威活動(スパイ活動)、テロ活動の防止、に関わる情報を「特定秘密」とし、これらの情報を公務員などが漏らしたり、漏らすように唆したり、煽動、共謀した者も、最高懲役10年の厳罰が科されます。

福島原発事故における情報隠しを見れば、原発情報などは、まずテロ対策を理由に広範に「秘密」とされるでしょう。

政府は、この法案を外交・安全保障政策の司令塔となる「国家安全保障会議設置法案」とともに今国会で成立させるため、公明党が要求した「知る権利」や「取材の自由」を明記し、秘密指定の基準作りに有識者が意見を述べる場をつくる等の修正をしましたが、小手先のごまかしに過ぎず、根本的な問題は残ったままで法律の危険性が解消するわけではありません。
「特定秘密保護法案」は、市民の知る権利、表現の自由を侵害し、民主主義を否定し、私たちの生活と安全そして平和を脅かす違憲の法案です。世論を盛り上げて何としてもこれを廃案に追い込みましょう。

★共催団体
盗聴法に反対する神奈川市民の会
日本国民救援会神奈川県本部 (050-3310-1368)
日本キリスト教団国家秘密法反対特別委員会
住基ネットに「不参加」を!横浜市民の会
すべての基地にNO!を・ファイト神奈川
さよなら原発・神奈川
★後援:神奈川平和運動センター
★参加費:500円

★集会賛同団体募集:11.12 緊急市民集会への賛同を呼びかけます。
安倍内閣、特別委員会、神奈川県選出国会議員、マスコミ等に賛同団体の名簿を添えて集会決議を提出します。
<連絡先> e-mail:h2kubo@jcom.home.ne.jp FAX:045−788ー0838

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・NSC事務局が6部門に編成 防衛、外務、警察で配分
 外交・安全保障政策の司令塔となる国家安全保障会議(日本版NSC)の事務局「国家安全保障局(安保局)」が、「戦略」「情報」など6部門の分野別に編成されることが9日、分かった。
 部門トップのポストは防衛省に3、外務省に2、警察庁に1を配分する。政府関係者が明らかにした。

 6部門はほかに「総括」「同盟・友好国」「中国・北朝鮮」「その他地域」。
 全体の調整役となる「総括」を筆頭部門に位置付け、トップには防衛官僚を起用する。
 安保局の局次長には、外務官僚と防衛省内局官僚(背広組)出身の官房副長官補を充てる。(共同、11/10)

2013年11月4日月曜日

第2回 東電解体・東電本店合同抗議

放射能汚染水海洋流出抗議!柏崎刈羽原発の再稼働するな!
第2回 東電解体・東電本店合同抗議


11月6日(水) 18時半~20時 東電前
呼びかけ団体;経産省前テントひろば、首都圏反原連、東電株主代表訴訟、たんぽぽ舎

東電福島第一原発の放射能汚染水流出は「完全にコントロールされている」という安倍の大ウソとは反対に、益々深刻化しています。東電は当事者能力を失っており、汚染水と混ざり合った雨水を敷地内にまき散らすなど、完全に泥沼状態に陥っています。

フクイチの現場では人的体制の崩壊的危機の進行が指摘され、高放線量下で益々苛酷となっていく労働環境での技術者・作業員の不足、過重労働、劣悪な労働条件、管理体制の破綻等々が、東電の安全対策より企業経営第一の姿勢によって加速され、次々と破綻・「ミス」を生じさせ、東電の破綻企業としての現実をさらけ出しています。

さらには、このような当事者能力を失っている破綻企業東電の下で、4号機プールからの使用済み核燃料棒の取り出し作業が始められ、ヒビの入った排気筒の地震による東海の危険性が指摘される等、フクイチの現場は全く予断を許さない事態が進行しています。

これに対して、政府・自民党はあくまで東電の企業として延命させることを第一にして、フクイチの分社化や除染費用免除や大規模な国費(税金)投入を画策しています。それはフクイチでの人的体制や汚染水対策をはじめとする安全対策の危機を解決するものにならないばかりか、柏崎刈羽原発の再稼働と連動したものとなるのは明白なことです。

東電を破綻処理し、銀行や株主にも責任を負わせ、資産をはき出させ、国が直接に責任を負う事故収束ー廃炉に向けた体制を構築することが急務となっています。東電本店合同抗議は、10月2日に第1回が400名の参加で行われました。東電本店抗議は一層重要な位置をもっています。11月6日の第2回抗議はそれを遙かに上回る規模で東電に迫ることが求められます。第2回 東電解体・東電本店合同抗議にご参加下さい。

経産省前テントひろば 八木健彦

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福島で脱原発7千人集会 「不安抱き続けている」 
 脱原発を求める福島県民の思いを伝えようと県内の市民団体が2日、福島市で「なくせ!原発大集会」を開き、約7千人が参加した。呼び掛け人を代表し、福島県楢葉町から同県いわき市に避難している住職早川篤雄さん(74)が「原発事故が収束する保証はなく、県民は不安を抱き続けている。実情を全国に知ってほしい」とあいさつした。
 政府や東京電力に、福島第1原発事故の被害に対する賠償や除染、汚染水問題の解決を求めるアピールを読み上げた後、市内をデモ行進した。(共同)

⇒「なくせ!原発大集会」公式ブログ

2013年11月3日日曜日

「人道的介入」と人権NGO---日本平和学会秋季研究集会

「人道的介入」と人権NGO
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日本平和学会秋季研究集会
「植民地主義と平和」分科会のお知らせ
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 日本平和学会の「植民地主義と平和」分科会では、秋季研究集会で「「人道的介入」と人権NGO」をテーマに取り上げます。
 1990年代半ば以降、極度の人権侵害に対する武力介入(「人道的介入」)を支持する声が、人権を重視するリベラル派の間で強まっています。

 欧米諸国が主導する「人権」の名の下の武力介入は、帝国主義的、植民地主義的との批判もある中、国際人権NGOはこの問題をどう考え、どう対応しているのか。
 武力介入が人権の保障につながるのか。
 これらの問題を考えます。是非お越しください。
※学会員以外の方も参加できます(参加費あり)

日時:2013年11月10日(日)13:20-15:20
場所:明治学院大学白金キャンパス
(http://www.meijigakuin.ac.jp/campus/shirokane/)
(教室番号は、当日受付でお尋ねください)

報告:藤岡美恵子(法政大学)「『人道的介入』と人権NGO 」
討論:清末愛砂(室蘭工業大学)
司会:佐伯奈津子(早稲田大学アジア研究機構)

秋季研究集会全体のプログラムはこちら
http://www.psaj.org/modules/news/article.php?storyid=41
分科会のプログラムはこちら
http://www.psaj.org/modules/news/article.php?storyid=42