2013年4月3日水曜日

シリアと国連PKO

シリアと国連PKO

国連がシリアへ平和維持軍派遣検討
 中東の衛星テレビ、アルジャジーラは1日、シリアでアサド政権が崩壊した場合に備え、国連が平和維持軍の派遣を検討していると報じた。米国や北大西洋条約機構(NATO)がシリア安定化で中心的な役割を担うのに消極的なため、国連の積極関与が必要だと判断しているという。

 潘基文事務総長の指示を受け、エリアソン副事務総長をトップとする100人以上の国連スタッフが秘密の有事計画を策定。エリアソン氏はアルジャジーラに対し「この紛争の終わりに、どういう事態に対応しなければならないかを懸念している」と語った。

 平和維持活動の専門家らによると、レバノンやシリア・イスラエル国境のゴラン高原に駐留する国連部隊の投入、トルコ軍の活用などが想定される。ただ、シリア問題で機能不全に陥っている安全保障理事会が平和維持軍派遣で早期に合意できるかどうかは不透明だ。(カイロ共同)
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どうなる? オバマの軍事支援で「シリアの春」は
「・・・ オバマ政権はこれまで、「シリア反体制派への武器支援はしない」という方針をとってきた。この政策は表面的には変わっていない。
 だが、自分たちが支援する「自由シリア軍」の戦闘員に対して、様々なタイプの武器の使い方や、それらの武器を市街地戦闘でどのように活用していくのか、政府軍の戦車を破壊する対戦車砲をどのように適切に運用するのか、などの戦術的な訓練を実地で行っているというのだ。物理的に武器は供給していなくても、その効果的な使用法を教えることで事実上の軍事支援をしているわけだ。

シリア反体制派への複数の武器支援ルート
 3月24日付『ニューヨーク・タイムズ』は、現在、シリア反体制派への武器供給には既に複数のルートができており、昨年末辺りから外国からの武器流入が活発になっているという。・・・」(菅原出 日経ビジネス 「ワシントン メルトダウン 隠されたっ戦争」)


「批評する工房のパレット」内の関連ページ
⇒「シリア内戦を長引かせているのは誰か?(2) ~「ポスト・アサド」とオバマの「暗殺リスト」」(12/30, 2012)
⇒「シリア内戦を長引かせているのは誰か?~最近のシリア情勢に関し、知っておきたい2、3の情報」(12/12, 2012)