2013年4月11日木曜日

テントを撤去するな!テント日誌号外

テントを撤去するな! テント日誌号外

国から、経産省前テント撤去の裁判がおこされました。
テントひろば場は徹底的に闘うことを決めています。
名指しされた2名による反撃は勿論のこと、全国に呼びかけ、テントに関わる者皆で反撃に立ち上がることにしました。
4月12日(金)経産省前抗議行動(17時より)を皮切りに闘いを開始します。ご参加下さい。

<行動計画>
4月10日 記者会見 13時 テント前(終了)
       12日 14時―バリカー撤去申し入れ行動         
       17時― 提訴を撤回しろ! 経産省前抗議集会 
 
5月初旬  我々の側から反撃の裁判を起こす。
                    同日、“脱原発テントと民主主義を守る集い”(仮称)を行う 。
 
5月23日 明け渡し訴訟、第1回裁判。
                    同日、全国結集で“怒りの地裁前大集会”(仮称)を行う 。

◆抗議の集団ハンスト(4月後半)を行う。
◆広汎な人々による守る会(仮称)つくりを行う。
◆4・12経産省前抗議集会を皮切りにテント撤去反対のキャンペーンを開始する。
◆テントを撤去するな!抗議葉書(たんぽぽ舎)運動を広げる。

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国の提訴で脱原発団体が会見 福島の避難者「テント守って」
 経済産業省前でテントを張っている脱原発グループのメンバーは10日、テント前の路上で記者会見し、国が立ち退きを求めて提訴したことについて「脱原発の声を上げる場所は必要だ」とあらためて法廷で争う考えを表明した。福島県からの避難者も参加し「テントを守って」と訴えた。

 被告となっている淵上太郎さん(70)は「テントは脱原発を願うみんなの心の支え。土地の所有権だけを理由にたたき出してよいのか」と憤り、大口昭彦弁護士は「反訴のほか、国を相手に原発政策を問う訴訟も起こしたい」と述べた。(共同)
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テント日誌4月12日(金)-経産省前テントひろば579日目
「バリカー(鎖)撤去の申し入れに経産省が不誠実な対応」とテント明け渡し訴訟を撤去せよの抗議集会(Toku-san)

 4月12日(金)15時~経産省に対して、テントひろばに設置されているバリカー撤去の申し入れを行い、17時~経産省正門前で、テントひろばに対する提訴の取り下げを求める抗議集会を開催しました。
 15時~バリカー撤去の申し入れは、事前に情報をつかんだ経産省から、当日の朝に「受け取らない」旨の連絡が入っていたので、急遽「請願」という形に変更して行うことになりました。15時にテントにいらした15名程度の方と弁護士の方で経産省に申し入れに行きましたが、正門のところで、警備担当の職員の方に止められ、担当者が出てくる迄、待たされました。(中略)

 経産省の中では、請願の主旨と内容についての説明を行った上で、経産省の担当者に対し、請願書を手渡し、「原発事故、バリカーの問題、本日の対応の問題は、経産省の体質的な「上から目線」に繋がっていて、その点について反省して欲しい。きちんと経産大臣に伝えて欲しい」と伝えたところ、担当者からは、「上司には伝える。その後はわかりません」と言われたという事です。(中略)
 このバリカーは、約1000人のヒューマンチェーンで経産省を包囲した2011年11月11日の翌日の12日に経産省が設置し、それ以来ずっと張られていますが、今まで多くの人が足をとられ、転倒しています。転んだ際に骨折する事や、打ちどころが悪ければ、命に関わる事態にもなりかねません。一刻も早く撤去する事を望みます。

 17時~経産省正門前で、テントひろばへの訴訟に抗議をし、訴訟の取り下げを求めるための抗議集会「経産省によるテント明け渡し訴訟を撤去せよ!」が開催されました。
 冒頭の淵上さんからの挨拶に引き続き、鎌田慧さん、長谷川弁護士、原発いらない福島の女たちの黒田さん・椎名さん、双葉町から避難された亀屋さん、原発いらない全国の女たちの木村結さん、原発民主法廷事務局の矢野さん、東海村村議の相沢さん、たんぽぽ舎の横田朔子さんがアピールし、国の原子力政策に対する批判、テントひろば存続の意義などを訴えました。(中略)

 当日の記事・映像は、以下でご確認下さい。
<請願書提出>
・UPLAN 20130412 UPLAN 危険な鎖撤去の請願と経産省の非礼な対応    
http://www.youtube.com/watch?v=iWmCeOzzI3Y
 ・IWJ 2013/04/12 経産省前テントひろば有志、テント使用に関する請願書提出―経産省前テントひろば 経産省に対する申し入れ
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/73709
<抗議集会>
・UPLAN 20130412 UPLAN 脱原発テントといのちを守る闘いへ 経産省前       http://www.youtube.com/watch?v=lp9HBx9UOUs
・IWJ 2013/04/12 さよなら原発1000万署名運動・鎌田慧氏「今、私たちはこの運動を全面的に支持して、一緒に戦っていく」―経産省前テントひろば 抗議集会   http://iwj.co.jp/wj/open/archives/73717
> ・レイバーネット 写真速報 :国民には 国の間違いを正す権利がある!~鎌田慧さん 経産省前で怒りのアピール
http://www.labornetjp.org/news/2013/0412shasin
・写真報告(shinya) : 経産省抗議と50回目の官邸前抗議行動
http://www.labornetjp.org/news/2013/0412shinya?utm_source=twitterfeed&utm_medium=twitter

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汚染水、地上タンクへ 東電が福島第一原発で。貯水槽の使用中止
 東京電力福島第一原発内の地下貯水槽から汚染水漏れが相次いだ問題で、東電の広瀬直己社長は10日、地下貯水槽にある汚染水約2万3600トンを地上のタンクに移送する方針を明らかにした。14日に移送を始め、タンクの増設を前倒しして6月初めにも移し終える。広瀬社長は七つの貯水槽の使用中止も表明し、東電の汚染水保管計画は、根底から見直しが迫られる形となった。

■貯水槽の使用中止
 広瀬社長が10日に福島復興本社(楢葉町)で記者会見し、七つの貯水槽の使用継続について「漏水の原因はまだ分からないが、普通に考えれば(使用は)難しい」と述べ、全ての使用を中止し、地上のタンクに移す方針を示した。現在、地下貯水槽1、2、3、4、6号には合わせて2万6600トンの汚染水がある。このうち、汚染レベルが低い海水を保管する4号の3000トンは当面保管を継続するが、将来的に移送する。
 広瀬社長が発表した移送計画では、現在、1、2、3、6号に汚染水が計2万3600トンあり、漏えいが確認された1~3号のうち、1、2号の水7100トンを5月上旬までに、ろ過水タンクなど既存のタンクへ移し替える。5月中に鋼鉄製のタンク19基(一基当たり千トン=計1万9千トン)を増設し、2号からの現在の移送先となっている6号と、3号の水を移す。
 タンクへ移送するまでの間、貯水槽からの汚染水漏えい対策として、既に漏えいが確認された貯水槽では防水シートの間に漏れ出した水を抜き取って貯水槽に戻して拡散を防ぐ。地中や海への漏えいを監視するため、七つの貯水槽周辺や海側の地中に合わせて30カ所の観測用の穴を設ける。

 ただ、大量の汚染水を移送する際の水漏れの可能性など、リスクは拭い切れない。
 東電によると、移送には緊急を要するため、金属製ではない耐圧ホースを使う。これまでにも同原発内で水漏れをしたタイプで、万が一、水漏れした場合、土のうを積むなどの対策を取るとしている。
 記者会見で相沢善吾副社長は「輸送中の水漏れは最も大きなリスク」とした上で、「配管の継ぎ手などに注意し、漏水しないよう最大限の注意を払う」と述べた。
 東電は10日、最初の漏えいが確認された2号の移送先の1号でも、三層の防水シートの最も外側にある水漏れ探知用の穴で、微量の放射性物質が検出されたと発表し、土壌への漏えいの可能性が高まった。(福島民報

汚染水移し始めたら、ポンプ配管接続部で漏れる
 東京電力は、福島第一原子力発電所で漏水が発覚した3号地下貯水槽の汚染水を、11日午後2時から6号貯水槽へ移送し始めたところ、ポンプの配管の接続部から汚染水が漏れたと発表した。
  移送開始の3分後に気づき、ポンプを停止したが、放射性物質を含む汚染水は約6平方メートルの範囲にこぼれ、地面に染み込んだ。漏水量は約22リットル
  地下貯水槽は1~7号の七つあり、このうち1、2、3号で漏水している。汚染水を別の貯水槽やタンクに移す作業は、漏水量が多い1、2号を優先し、3号からの移送はこの日に始まった。(読売)

1号機配管そばで高線量を計測 ロボットで調査
 東京電力は9日、福島第1原発1号機原子炉建屋の原子炉格納容器に通じるパーソナルエアロック室を遠隔操作のロボットで調査し、原子炉を冷却する水が通る配管のそばで毎時2100ミリシーベルトという高い放射線量を計測したと発表した。 格納容器に通じる扉や配管に大きな損傷は見つからなかった。
 調査は、格納容器内部を調べる作業場所を確保するため、汚染や破損の状況を確認する狙い。
 パーソナルエアロック室は格納容器と二重扉でつながり、定期検査時に作業員が出入りに使う。扉に目立ったゆがみなどは見つからなかった。 こうした状況を検討し、今後、格納容器内部の調査計画を立てる。(共同)
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 「格納容器に通じる扉や配管に大きな損傷は見つからなかった。」
 「扉に目立ったゆがみなどは見つからなかった。」
 では、「小さな損傷」や「目立たないゆがみなど」はどうなのか?
 メルトダウン→メルトダウンに3・11の地震が与えた影響を分析・評価するためには、まずは目視で確認できる「損傷」や「ゆがみなど」の分析・評価が不可欠である。東電発表や上のような「報道」では何もわからない。
 証拠が東電によってすべて隠滅・隠蔽されてしまう前に、徹底的な調査・検証が必要である。