2014年4月20日日曜日

「大臣は帰れ」!与那国: 陸自起工式/ 辺野古座り込み10年

「大臣は帰れ」!与那国: 陸自起工式/  辺野古座り込み10年

・与那国陸自起工式:国境の島 真っ二つ
  「大臣は帰れ」。汗だくの警察官に取り囲まれる中、不満を募らせた与那国島の住民が小野寺五典防衛相が乗った車両に迫った。
 19日の自衛隊沿岸監視部隊の起工式は、反対派住民が会場入り口を取り囲む異様な雰囲気の中で行われた。「配備反対」の声は約30分の式典中、会場に鳴り響いた。「まちづくりの起爆剤」(??)として町が誘致した自衛隊基地の建設は混乱の中、スタートした。

 起工式は午後3時半に開始予定だったが、住民ら約70人が抗議の意思を示そうと通行車両に近づき、警察官の制止を受けるなど、現場の混乱が続いた。  小野寺防衛相が乗った車両が会場に現れたのは3時55分。「帰れ」「説明が足りない」と怒声が浴びせられる中、関係者が足早に建物に入っていった。

 「建設反対」の声が上がる一方、道路を通行する車両からは若い男性が「建設賛成」と大声を上げるなど、島の声は真っ二つに割れた。
 島出身の女性(76)は親族に2人の自衛官がいる。「自衛隊が嫌いではない。豊かな自然と穏やかな人が暮らす与那国に基地は合わない」と声を落とした。

 島を気に入り3年前に移住した小林光代さん(65)は「当初説明より規模も大きくなり、部隊の中身が見えない。島が好きな人も寄りつかなくなっていて、何もできないと思うと悔しい」と涙を流した。
 反対派の行動について起工式後、小野寺防衛相は「町長は『島の人はほとんどいない』と言っていた。島外から来られたのでしょう」と発言。
 抗議集会を呼び掛けた「与那国改革会議」の崎原正吉議長は「みんな町民だ。不安を訴えているのに、ばかげたうそでごまかそうとしている」と顔を紅潮させた。
 外間守吉町長は、自衛隊基地が復帰後初めて県内に建設されることについて、「沖縄も日本の一部で当然、自衛隊基地があってもおかしくない。たまたま与那国でつくられただけだ」と淡々と述べていた。(沖縄タイムス

・与那国島に自衛隊レーダー基地、中国にらみ空と海の監視強化
与那国町(沖縄県) 19日 ロイター] - 防衛省は19日、日本最西端の沖縄県与那国島で基地建設に着手した。
 1972年の返還以降、沖縄県に自衛隊の基地が新設させるのは初めて。東シナ海の空と海で中国との緊張が高まる中、これまでよりもさらに西域に監視部隊を置き、南西諸島の防衛を強化する。 
 防衛省は島の中心地の祖納地区と西部の久部良地区にレーダーを設置。さらに約100人の沿岸警備部隊と約50人の後方支援部隊を駐留させ、付近を航行する艦船と航空機を監視する。2015年度末までに運用を開始する。 

 着工式に出席した小野寺五典防衛相は「日本最西端の与那国島への沿岸監視部隊の配置は、南西地域の自衛隊の空白を埋めるもの」とあいさつ。「この部隊が担う役割や意味はたいへん大きい」と語った。 
 これまで自衛隊の基地は、沖縄本島から290キロ西にある宮古島の航空レーダーが最西端。これは米軍から移管されたものだった。さらに200キロほど西の与那国島に航空機と船舶の両方を補足できるレーダーを置くことで、監視態勢を強める。追加で移動式の航空レーダーを置く場所も整備する。 

 与那国島は尖閣諸島(中国名:釣魚島)から南へ約150キロ、台湾から東へ110キロに浮かぶ人口約1500人の島。国境にありながら、警察官2人が駐在するだけだった。 
 防衛省は与那国島以外の南西諸島にも基地の新設を検討している。小野寺防衛相は式典後、記者団に対し「しっかりと検討し、配置に当たっては地元自治体と話し合うことが大事だと思っている」と述べた。 
 安全保障と経済振興の観点から、島はかねてから自衛隊の誘致活動をしてきた。国境の島の守りを強化する必要があることから、政府は2011年に沿岸監視部隊を置くことを決定。今年3月に与那国町との間で土地の借用契約を正式に結んだ。
 
 しかし、有事の際に攻撃対象になる恐れがあるなどとして、地元の賛否は今も割れている。式典会場前では、50人ほどの反対派が抗議。小野寺防衛相が乗る車両の進行を阻止しようとする場面もみられた。1年前に埼玉県から移住してきたという女性は「もっと話し合う必要がある。標的になるのが怖いとか、そういう話もさせてくれない」と語った。
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【辺野古】
・辺野古座り込み10年 海上パレードと集会
【名護】 米軍普天間飛行場の名護市辺野古への移設に反対する人々が、辺野古の海辺で座り込む活動が19日で10年を迎えた。
 同日、住民らは漁船とカヌーで海上をパレードし、辺野古の豊かな自然を守る意志を新たにした。

 浜では集会が開かれ、約450人が結集した。
 「辺野古基地建設断念、普天間基地の閉鎖・撤去、辺野古の海を平和の海として子々孫々に受け継ぐ」ことを宣言したアピール文を採択した。
 最後には、ガンバロー三唱で拳を上げ、非暴力の阻止行動を継続する決意を新たにした。(琉球新報
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⇒「東海第二原発訴訟と再稼働問題