フェスティバルFUKUSHIMA! 2012
2012年、今年の『フェスティバルFUKUSHIMA!』は8月15日から26日までの12日間、福島県内のみならず、国内・海外各所での100を超えるフェスティバルの同時多発開催を目指します。
フェスと言っても個人で出来るようなささやかなものから、いくつものバンドが出るような大きなフェスまで、音楽以外にも、アート、演劇、映画、ダンス、パフォーマンスといった様々な表現、対話やトークセッション、シンポジウムやスクールまで、形にはこだわりません。
今年のテーマは「旗」。タイトルは『Flags Across Borders』(旗は境界を越えて)です。
Fukushimaをめぐっては、これまで多くの人びとが対立し、自分の「旗」を立ててきたように思います。でも、そんな旗という旗を一堂にはためかせたらどうなるでしょう。わたしたちは想像します。無数の旗は立場の違い、境界線、国境を越え、わたしたちを結びつけてしまうのではないかと。
同時多発的に展開されるフェス、無数の旗、これらによって何が起きるのか、やってみようじゃありませんか。
「未来はわたしたちの手で」。これは昨年同様わたしたちの変わらぬ思いです。
この思いに、みなさんが自分の思いを重ねてゆくことでより大きな広がりとなりますことを。
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福島駅前や四季の里の放射線の問題についてのわたしたちの考え方
福島市の駅前の野外の放射線量は0.5~1μSv/毎時程度。 これは福島第一原発事故前の数倍~十数倍程度の線量です。
四季の里は0.2~0.6μSv/毎時程度。これも決して自然の状態ではありません。そして、ここに多くの人を集めることに賛否があるのも事実です。わたしたちも「安全」という言葉は使いません。
そのようなときに、ここには来たくないと思う人がいるのも事実だと思います。わたしたちはその気持ちを否定するつもりはありません。怖いものは、誰になにを言われようと怖いですし、リスクを減らしたいと思うのは当然の気持ちであると思います。わたしたちは、実際にFukushimaに来るかどうかが一番大切なことではないと思います。Fukushimaという場所を超えて、人びとの輪が広がってゆくことを望んでいるのですから。
ただ、もしFukushimaのことを思ってくださるのであれば、忘れないでいてほしいことがあります。それは、ここで暮らしている大勢の人たちがいること。そして、日常をおくる中で、自分たちが置かれている現実を充分に理解した上で、この現実に立ち向かおうとしているということをです。
放射線の問題をどのように考えるにせよ、Fukushimaに来るということは、そのような人たちに会いに来るということなのです。
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⇒「復興元年」第34回ふくしま花火大会(8月11日)
⇒東北の花火カレンダー