2015年8月17日月曜日

先住民族としての琉球民族の自決権

先住民族としての琉球民族の自決権

●「沖縄、差別的状況だ」 国連特別報告者が知事と面談
 国連人権理事会や国連総会に報告書を提出することができる特別報告者のビクトリア・タウリ=コープス氏が17日午前9時すぎ、県庁で翁長雄志知事と面会し、「これだけの基地負担を沖縄が負わなければならないのは『差別的な状況』ではないかと思う。沖縄の自己決定権実現に向け、できる限り支援していきたい」と述べた。

 コープス氏は16日に名護市辺野古で座り込んでいる市民らから話を聞いたことを紹介し、「沖縄が置かれている状況について情報を得ることができた」と翁長知事に説明した。 翁長知事は沖縄の歴史や基地形成過程を説明し、
 「『普天間飛行場が世界一危険だから、またお前たちが(代替地を)負担しろ』と政府は言っている。こんな理不尽なことはない」と自身の立場を説明した。【琉球新報電子版】

●国連特別報告者コープス氏 「国連演説が好機に」
 沖縄を訪問中の国連特別報告者のビクトリア・タウリ=コープス氏が16日、沖縄大学で講演し、辺野古新基地建設問題をめぐり9月に翁長雄志知事が国連で演説することに触れた上で「国際的な場で声を上げることでさまざまな好機が出てくる」と述べた。コープス氏は今回の沖縄訪問に関する報告書を9月ごろ、国連に提出する方針。
 「知事の後押しができると思う」と述べ、新基地建設阻止に向け行動する沖縄の民意を支援していく考えを示した。

 国連特別報告者緊急来沖シンポジウム「沖縄における人権侵害―自己決定権の視座から―」(沖縄大学地域研究所主催、沖縄「建白書」を実現し未来を拓く島ぐるみ会議共催)で講演した。島ぐるみ会議国連部会長の島袋純琉球大学教授との対談も行われ、島袋氏が「沖縄の土地や辺野古の海の保全や利用について決める権利は沖縄にあるという理解でいいか」と尋ねると、コープス氏は「その通りだ。国連宣言を踏まえれば土地や資源だけでなく、海域や空域についても先住民に権利があるとうたわれている」と話した。

 シンポジウムには約150人が参加。ビクトリア氏は「沖縄は独自の文化、言語を持っていることから先住民族と言える」と指摘した上で「辺野古に基地を建設するに当たり、政府から相談を受けていないと聞いた。これは開発を行う以前に意見を聞かなければならないという先住民族の宣言に反している」と指摘した。【琉球新報電子版】


安倍談話 2015年8月14日」より
 「・・・二度と戦争の惨禍を繰り返してはならない。
 事変、侵略、戦争。いかなる武力の威嚇や行使も、国際紛争を解決する手段としては、もう二度と用いてはならない。
 植民地支配から永遠に訣別し、すべての民族の自決の権利が尊重される世界にしなければならない
 先の大戦への深い悔悟の念と共に、我が国は、そう誓いました。 ・・・」


⇒「グローバル時代の先住民族 ~ 「先住民族の10年」とは何だったのか」(法律文化社)
第Ⅱ部 先住民族の直面する課題
第四章 バイオテクノロジーと先住民族
     (ビクトリア・タウリ=コープス 【苑原俊明=訳】)
  1 はじめに
  2 定義に関する問題
  3 技術と先住民族に対する暴力
  4 バイオテクノロジーに関する様々な立場
  5 バイオテクノロジーをめぐる諸問題
  6 バイオテクノロジーへの批判と意味合い
  7 ヒトゲノム多様性プロジェクトと先住民族
  8 ヒトゲノム多様性プロジェクトへの批判
  9 ヒトゲノム多様性プロジェクトと生命特許化に対する反応
  10 結 論

 第五章 持続可能な開発に関する先住民族コーカスの経済社会開発に関する共同声明
      (ビクトリア・タウリ=コープス 【真実一美=訳】)
  1 先住民族と採掘産業
  2 先住民族とWTO
  3 先住民族と経済社会開発のための追加資源


・・・
「戦場ぬ止み」いくさばぬとぅどぅみ」 http://ikusaba.com 絶賛上映中
三上智恵です。 8月19日夕方五時から/衆議院議員会館一階ホールで/「戦場ぬ止み」国会議員向けの上映会があります。オープンだそうです。 私も少しお話をしに行きますので皆様も時間が合えばお運びください。
ポレポレ東中野 03-3371-0088 8月21日(金)イベント
●13:00の回上映後トークショー
高畑勲さん(アニメーション映画監督)×三上智恵監督
●18:20の回上映後 三上智恵監督による舞台挨拶