ナマケモノ倶楽部より
エクアドル・インタグ鉱山開発問題の現状
現在、エクアドル・インタグ地方において、鉱山開発(銅・モリブデン)が強引に推し進められようとしています。
この土地では90年代に日本政府-JICAに委託をうけた三菱マテリアルが試掘による河川の汚染を引き起こし、2004年~はカナダのアセンダント社の暴力的な参入など度重なる開発危機を、現地環境保全団体DECOIN(インタグの生態系の防御と保全)http://www.decoin.org/ を中心とした必死の抵抗運動により、これまでなんとか乗り越えてきました。
しかし現在では、エクアドル鉱山開発公社ENAMIとチリ銅開発公社CODELCO(世界最大級の銅の企業)が2011年に探鉱協定の継続を正式合意し、今年9月にこの地の開発工事着工が報じられています。
ラファエル・コレア政権は開発主義を強め、国内の「大規模鉱山プロジジェクト」の一環として、合併したチリの大国営企業と共に、住民の反対をよそに鉱山開発を強行しようとしています。
鉱山開発プロジャクトによる地元への環境的・社会的影響は大きく、大規模な森林伐採、および砂漠化、廃棄物による(基準値の100倍を超えるリード、カドミウム、クロム、銅および硝酸塩による)土壌・水質汚染、土壌流出、大気汚染など多くの環境破壊を伴います。
他、健康被害・化学薬品の不備・自然災害による汚染物質流出・爆薬音による絶滅危惧種への影響・治安の悪化・コミュニティの離散など様々な問題が危惧されます。
エクアドル北部・コタカチ郡インタグ地方は、アンデス山脈の裾野に位置しこの地を育む「雲霧林」という森林は世界の熱帯雨林の中でも2.5%という希少な生態系であり、さらに地球上に存在する25か所の環境ホットスポットの2つを有する世界でも類まれなる生物多様性の土地です。
この地方はチョコ・マナビ生命地域(コロンビアからエクアドルにかけての保全地域「緑の回廊」)に属し、国が制定するコタカチ・カバヤス生態系保護区にも隣接しています。
このような貴重な土地であるにもかかわらず、現地では開発予定地周辺に水力発電所の建設が進むなど、鉱山開発へ向けての準備が着実に進めらようとしています。
2014.4.10には、開発鉱区内に位置し多大な影響を受けるフニン村の村長ハビエル・ラミレス氏が反逆罪として逮捕され、90日間の拘留が決定しています。 住民と採掘企業によるこぜりあいによる反抗的な行為という罪状のようですが、この日彼は現場にいなかったという証言もあり、この逮捕には非常に不明な点も多く、同様に反鉱山開発運動のリーダー格であるポリビオ・ペレス氏(釈放済み)も罪状なしに同日逮捕され、これらの逮捕が開発と無関係とは考えにくい状況です。
● <緊急支援のお願い>
南米エクアドル・インタグの森を巡って今、起きていること
http://www.sloth.gr.jp/movements/ecuador_javier/
● <緊急>フニン村村長ハビエル・ラミレス氏釈放への支援要請
http://www.giveone.net/cp/PG/CtrlPage.aspx?ctr=pm&pmk=10358
2014.5.9には、約200名の警察隊やGIR(警察の特殊部隊の1つ)などに守られたENAMI-CODELCOの鉱山業者がフニン村手前で住民のバリケードを突破し強行突入を行ない、ハビエル氏の妻ら6名が一時逮捕されました。強権的な政府に住民が反対すると「反逆罪・テロリズム」などの罪に問われるのです。
先日、エクアドル政府が(最初に試掘汚染を引き起こした)JICAと接触し、エクアドル鉱業への協力・開発投資などの興味を生じさせています。非常に切迫した状況に対し、皆さまのご支援切によろしく申し上げます。
●5/27~6/1 友産友消!エクアドルの森を、生産者と一緒に守ろう
【企画1:インタグSOS!チャリティーギャラリー開催】
エクアドルの風景、人、暮らしの写真。スローウォーターカフェによって日本に紹介されれている フェアトレード雑貨の展示販売を予定。
ギャラリーでの売上は、ナマケモノ倶楽部を通して、 鉱山開発に反対する運動資金として現地環境団体へ寄付します。
○会期:2014年5/27(火)~6/1(日)
☆31(土)日中はお休みとなります。
OPEN:11:30 CLOSE:火水木18:00 /金15:30 /日16:00
【企画2:トークイベント開催!】
エクアドルの起きていること、何ができるか、一緒に考えませんか?
○日時5/30(金)18:00開場/19:00開演 ○参加費:検討中
○トーク<予定>:
辻信一(文化人類学者)、中村隆市(㈱ウィンドファーム)
藤岡亜美(スローウォーターカフェ㈲)、小澤陽祐(㈲スロー)、横山理絵(ナマケモノ倶楽部)ほか
○予約:カフェスローまで
予約フォーム:http://www.cafeslow.com/apply.html
○場所:カフェスロー (国分寺駅南口徒歩5分)
○主催:ナマケモノ倶楽部、スローウォーターカフェ㈲、㈲スロー、カフェスロー
「批評する工房のパレット」内関連ページ
⇒2013年10月21日 「「エクアドル~経済開発と、豊かな自然の間で」~11月1日講演会」
⇒「カリオカ2宣言 「リオ+20および母なる大地に関する先住民族世界会議」(2012年6月13日―22日)」
エクアドル・インタグ鉱山開発問題の現状
現在、エクアドル・インタグ地方において、鉱山開発(銅・モリブデン)が強引に推し進められようとしています。
この土地では90年代に日本政府-JICAに委託をうけた三菱マテリアルが試掘による河川の汚染を引き起こし、2004年~はカナダのアセンダント社の暴力的な参入など度重なる開発危機を、現地環境保全団体DECOIN(インタグの生態系の防御と保全)http://www.decoin.org/ を中心とした必死の抵抗運動により、これまでなんとか乗り越えてきました。
しかし現在では、エクアドル鉱山開発公社ENAMIとチリ銅開発公社CODELCO(世界最大級の銅の企業)が2011年に探鉱協定の継続を正式合意し、今年9月にこの地の開発工事着工が報じられています。
ラファエル・コレア政権は開発主義を強め、国内の「大規模鉱山プロジジェクト」の一環として、合併したチリの大国営企業と共に、住民の反対をよそに鉱山開発を強行しようとしています。
鉱山開発プロジャクトによる地元への環境的・社会的影響は大きく、大規模な森林伐採、および砂漠化、廃棄物による(基準値の100倍を超えるリード、カドミウム、クロム、銅および硝酸塩による)土壌・水質汚染、土壌流出、大気汚染など多くの環境破壊を伴います。
他、健康被害・化学薬品の不備・自然災害による汚染物質流出・爆薬音による絶滅危惧種への影響・治安の悪化・コミュニティの離散など様々な問題が危惧されます。
エクアドル北部・コタカチ郡インタグ地方は、アンデス山脈の裾野に位置しこの地を育む「雲霧林」という森林は世界の熱帯雨林の中でも2.5%という希少な生態系であり、さらに地球上に存在する25か所の環境ホットスポットの2つを有する世界でも類まれなる生物多様性の土地です。
この地方はチョコ・マナビ生命地域(コロンビアからエクアドルにかけての保全地域「緑の回廊」)に属し、国が制定するコタカチ・カバヤス生態系保護区にも隣接しています。
このような貴重な土地であるにもかかわらず、現地では開発予定地周辺に水力発電所の建設が進むなど、鉱山開発へ向けての準備が着実に進めらようとしています。
2014.4.10には、開発鉱区内に位置し多大な影響を受けるフニン村の村長ハビエル・ラミレス氏が反逆罪として逮捕され、90日間の拘留が決定しています。 住民と採掘企業によるこぜりあいによる反抗的な行為という罪状のようですが、この日彼は現場にいなかったという証言もあり、この逮捕には非常に不明な点も多く、同様に反鉱山開発運動のリーダー格であるポリビオ・ペレス氏(釈放済み)も罪状なしに同日逮捕され、これらの逮捕が開発と無関係とは考えにくい状況です。
● <緊急支援のお願い>
南米エクアドル・インタグの森を巡って今、起きていること
http://www.sloth.gr.jp/movements/ecuador_javier/
● <緊急>フニン村村長ハビエル・ラミレス氏釈放への支援要請
http://www.giveone.net/cp/PG/CtrlPage.aspx?ctr=pm&pmk=10358
2014.5.9には、約200名の警察隊やGIR(警察の特殊部隊の1つ)などに守られたENAMI-CODELCOの鉱山業者がフニン村手前で住民のバリケードを突破し強行突入を行ない、ハビエル氏の妻ら6名が一時逮捕されました。強権的な政府に住民が反対すると「反逆罪・テロリズム」などの罪に問われるのです。
先日、エクアドル政府が(最初に試掘汚染を引き起こした)JICAと接触し、エクアドル鉱業への協力・開発投資などの興味を生じさせています。非常に切迫した状況に対し、皆さまのご支援切によろしく申し上げます。
●5/27~6/1 友産友消!エクアドルの森を、生産者と一緒に守ろう
【企画1:インタグSOS!チャリティーギャラリー開催】
エクアドルの風景、人、暮らしの写真。スローウォーターカフェによって日本に紹介されれている フェアトレード雑貨の展示販売を予定。
ギャラリーでの売上は、ナマケモノ倶楽部を通して、 鉱山開発に反対する運動資金として現地環境団体へ寄付します。
○会期:2014年5/27(火)~6/1(日)
☆31(土)日中はお休みとなります。
OPEN:11:30 CLOSE:火水木18:00 /金15:30 /日16:00
【企画2:トークイベント開催!】
エクアドルの起きていること、何ができるか、一緒に考えませんか?
○日時5/30(金)18:00開場/19:00開演 ○参加費:検討中
○トーク<予定>:
辻信一(文化人類学者)、中村隆市(㈱ウィンドファーム)
藤岡亜美(スローウォーターカフェ㈲)、小澤陽祐(㈲スロー)、横山理絵(ナマケモノ倶楽部)ほか
○予約:カフェスローまで
予約フォーム:http://www.cafeslow.com/apply.html
○場所:カフェスロー (国分寺駅南口徒歩5分)
○主催:ナマケモノ倶楽部、スローウォーターカフェ㈲、㈲スロー、カフェスロー
「批評する工房のパレット」内関連ページ
⇒2013年10月21日 「「エクアドル~経済開発と、豊かな自然の間で」~11月1日講演会」
⇒「カリオカ2宣言 「リオ+20および母なる大地に関する先住民族世界会議」(2012年6月13日―22日)」