2014年5月13日火曜日

「川内原発を再稼働させるな! さようなら原発6・28集会」(東京)

「川内原発を再稼働させるな! さようなら原発6・28集会」(東京)

 現在、原子力規制委員会は、川内原発の再稼働に向けた新規制基準の適合審査を進めています。審査報告が今月下旬から来月にかけて出され、その後にパブリックコメントの公募や鹿児島県内での説明会、自治体同意を経て再稼働に至るとされています。

 しかし、福島原発事故の教訓も生かされないまま、やみくもに再稼働が進 められようとしていることに反対し、「さようなら原発1千万署名市民の会」は6月28日に「川内原発を再稼働させるな! さようなら原発6・28集会」を開催します。多くの方の参加を呼び掛けています。

日時: 6月28日(土)13:00~14:30 集会
    14:40~デモ行進(明治公園~表参道~原宿~代々木公園)
会場: 東京・明治公園(JR「千駄ヶ谷」、地下鉄「外苑前」「国立競技場」)
    *地図 http://park.tachikawaonline.jp/park/10_meiji.htm
内容: 呼びかけ人からの訴え/
            川内原発現地からの報告/福島からの報告など

●原子力規制委員会が川内原発の審査報告書を出した当日は国会前での緊急集会
●鹿児島では6月11日~12日に周辺自治体要請行動、13日に県庁前抗議行動 (これらの日程については、情勢の流動化にともない変更する可能性もあります。)

問合せ: 原水禁(電03-5289-8224)
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〈川内原発再稼働をめぐる過去の記事より〉
⇒2014年3月1日「2014年3月 脱原発全国行動」から

・川内原発安全審査で九電 大規模損壊は地震、津波、竜巻を想定
 原子力規制委員会は(3月)4日、九州電力川内原発1、2号機(薩摩川内市)を対象に、再稼働の前提となる安全審査の会合を開いた。
 九電は、原発の安全性に影響を与え得るとして抽出した大規模自然災害10種のうち、地震と津波、竜巻は大規模損壊を引き起こす可能性があると説明した。
  九電は基準地震動(起こり得る最大規模の揺れ)、基準津波(最大規模の津波)の設計基準を超えるような規模の災害を想定。10種について原発に与える影響を検討した。

 その結果、3種の災害に関し、原子炉格納容器損壊や大規模な冷却材喪失事故など、起こり得る大規模損壊の内容を示した。  10種の一つである火山噴火による影響については「灰により外部電源喪失の可能性がある」とする一方、大規模損壊は「なし」とした(???)
 これに対し、規制委は「想定を上回る降灰の可能性が低いと切り捨てるのではなく、想定を超えたときどう対処するかという視点で検討すべきだ」としてと指摘した。 (南日本新聞
 ↓
 噴火の「灰により外部電源喪失の可能性がある」ような事態では、原発へのアクセスは降灰によって遮断されるだろう。つまり、川内原発は孤立化するということである。
 さらに、外部電源喪失だけでなく、送電網そのものの破損、送電塔の倒壊なども想定できる。なぜなら、降灰量は、噴火・地震の規模に連動するからだ。
 ということは、川内原発が「灰により外部電源喪失」の「シビアアクシデント」を起こした際に、周辺住民もまた孤立化し、早急な避難体制が取れない、ということだ。鹿児島県は降灰により川内原発の外部電源が喪失し、孤立化することを想定した避難計画を策定していないからである。

 また、「可能性が低いと切り捨てるのではなく、想定を超えたときどう対処するかという視点で検討すべき」という規制委の「指摘」は、ただ当たり前のことを当たり前のこととして、常識を常識として「指摘」したものすぎない。
 再稼働を焦る九電や電力企業側の主張があまりにひどいので、何か規制委がすごいことを言っているかのように錯覚しがちになるが、さまざまな「科学的データ」をめぐる議論を除けば、このようなきわめてレベルの低いことが「議論」されているのが、「安全審査なるもの」の実態のようである。
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★川内原発火山署名スタート
 川内原発に対して火山リスクを懸念する声の高まりに、ようやく島崎委員長代理
が、火山学者も交えた「有識者会合」を開く趣旨の発言をしました。ところが、なんとこの発言が捻じ曲げられ、「有識者会合」を再稼働審査と切り
離して行われようとしています。
 誰がどう考えてもおかしなことです。原子力規制委の「審査」がそんないいかげ
んなことでいいのでしょうか?
 緊急署名をはじめました。ぜひみなさまのご協力をお願いします。
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緊急署名  桜島も怒っている! 
火山リスク無視の川内原発再稼働は許しません!
【フォーム1】http://goo.gl/A0fBk6
【フォーム2】http://goo.gl/qNyDzJ
紙の署名用紙は下記からダウンロードできます。
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<署名の本文>
原子力規制委員会委員長 田中俊一様
原子力規制委員会委員長代理 島崎邦彦様
鹿児島県知事 伊藤祐一郎様  
 
 九州電力の川内原発の周辺には、「カルデラ」と呼ばれる巨大火山が林立 しており、大きな火山リスクを抱えていますが、原子力規制委員会はいまこれ を無視して、再稼働のための審査を優先的に進めています。
 現在活発に活動し、マグマが供給され続けている桜島を含む姶良(あいら) カルデラが約3万年前に巨大噴火をした際には、火砕流が川内原発の地点 にまで達し、火山灰が日本中を覆いました。
 数百度の火砕流は、新幹線並み 速さで数十~百キロの遠方にまで達し、瞬く間にすべてのものを焼き尽くして しまいます。 再度の巨大噴火により川内原発が壊滅し、火山灰とともに死の灰が日本中に ばらまかれるおそれがあります。この件に関し多数の火山学者が懸念の声を あげています。
 
 原子力規制委員会に火山の専門家はいません。これまで専門家抜きで審査 を行ってきましたが、新規制基準の火山審査ガイドが要求する「兆候を把握した 場合の対処方針・判断条件」について、ようやく有識者会合を開く方針を示しま した。しかしその後、これを川内原発の再稼働審査とは切り離すとしています。 再稼働後では全く意味がありません。自ら定めた火山審査ガイドにも反する ものです。 
 原発直下の活断層では、12.5万年前以降の活動が否定できなければ、原発 は廃炉となります。約3万年前に巨大噴火が確認され、現在も活動中の火山の リスクを無視し、火山学者の懸念の声を無視しての再稼働容認の動きを許す ことはできません。
 
一.火山リスクを無視した川内原発の再稼働はやめること
二.懸念を表明している専門家を含めた有識者会合を開催し、その間は審査や 審査合格のための「審査書案」作成を中止すること。
 
呼びかけ
 反原発かごしまネット/玄海原発プルサーマルと全基をみんなで止め る裁判の会/グリーン・アクション/美浜・大飯・高浜原発に反対する大阪の会 /国際環境NGO FoE Japan/福島老朽原発を考える会/原子力規制を監視する 市民の会
 
集約先/原子力規制を監視する市民の会
〒162-0022東京都新宿区下宮比町3-12明成ビル302 
FAX03-5225-7214
一次締切:5月18日(日)
二次締切:6月1日(日)
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〈「さようなら原発1000万人署名」〉(841万筆突破)
署名送付先:
〒101-0062 東京都千代田区神田駿河台3-2-11
連合会館1階 原水禁気付「さようなら原発一千万署名」市民の会

■さようなら原発1000万人署名用紙
http://bit.ly/VRFsVU(PDF)
http://bit.ly/UzGvcJ(WORD)-
http://bit.ly/VcL3cS(PDF・英語版)
■新しい呼びかけチラシ
http://bit.ly/13hq8algt
■「署名キット(署名集めに必要なものとあったらいいもの)」
http://sayonara-nukes.org/syomei_a/
■街頭署名用音源
http://sayonara-nukes.org/2011/12/111207news/
オンライン署名フォーム
http://sayonara-nukes.org/shomei/pttn_frm_j/

・・・
・川内原発、専門家交え停止判断 巨大噴火で、規制委構想
 近く運転再開が見込まれる九州電力川内原発(鹿児島県)の周辺火山で巨大噴火が起きる危険性をめぐり、原子力規制委員会が火山研究者を交えて原子炉停止の要否などを判断する会合の設置を構想していることが13日、分かった。
 火山を監視する九電からの定期報告などを受け、一定の見解を出す。規制委関係者は「空振りはやむを得ないが、見逃しはしない」としており、結果的に噴火しなかったり、想定より小さい規模にとどまったりする場合でも、早期に運転停止を求める可能性がある。危険が高いと判断されれば核燃料搬出も求める。(共同)

・原子力規制委、川内原発の申請書類で42件の不備指摘
東京 8日 ロイター]  - 原子力規制委員会は8日、九州電力 川内原発1、2号機の新規制基準適合性審査会合で、九電から4月末に提出のあった補正申請書について、27項目42件の記載の不備を指摘した。
 規制委の更田豊志委員は、不備について「ほとんどは、(過去の)審査会合で説明をいったん受けており、内容についても議論を終えている」と指摘。九電に対して、新規制基準に基づく「設置変更許可」の補正申請書を再提出するよう求めた。会合で九電側からは異論は出なかった。
 3月に規制委が、審査合格が見えてきた「優先審査」の対象に川内1、2号を選定。九電は4月30日に、昨年7月に始まった審査会合での指摘を踏まえて、設置変更許可申請の補正書を提出した。九電の担当者は、再補正の時期について「時期についてはわからない。できるだけ早く作業したい」と、会合後に記者団に話した。

 原発再稼働の関門となる適合性審査は、基本設計・方針を審査する設置変更許可のほか、機器類の詳細を確認する「工事計画認可」と、運転管理体制をみる「保安規定認可」を一体で進める構成だ。審査終了後も、原子炉を再稼働させる前に「起動前検査」が必要になる。
 九電は、工事計画と保安規定認可に関する補正について、5月末までの提出を目指すとの意向だった。設置変更許可の再補正を求められたことで、九電側は、「(工事計画などの補正提出時期に)影響はある」(担当者)とみており、審査がさらに延びる可能性を否定しなかった。(浜田健太郎)

川内原発再稼働反対59% 南日本新聞世論調査
「 南日本新聞社が、原子力規制委員会の優先審査が進む九州電力川内原発1、2号機(薩摩川内市久見崎町)の再稼働をテーマに鹿児島県内で実施した電話世論調査によると、再稼働に「反対」「どちらかといえば反対」と答えた人は、前年の調査に比べ2.8ポイント増の59.5%を占めた。「賛成」「どちらかといえば賛成」と回答した人は2.4ポイント減の36.8%だった。
 政府は原発を「重要なベースロード電源」と位置付けたエネルギー基本計画を閣議決定したが、県内では依然として反対や慎重姿勢が根強い実態が浮き彫りになった。・・・」(5/5)