2013年9月28日土曜日

【緊急集会】原発汚染水流出事故と柏崎刈羽原発

10/4
福島原発汚染水の処理また停止 唯一試運転中の設備
 東京電力は4日、福島第1原発で試運転中の新たな汚染水処理設備「多核種除去設備(ALPS)」で午前6時40分ごろ、処理工程に異常があることを知らせる警報が鳴り、汚染水処理が停止したと発表した。東電が原因を調べている。汚染水の漏えいは見つかっていない。

 東電によると、処理が停止したのは、A~Cの3系統あるうち、現在唯一試運転中のC系統。9月27日午前0時すぎに試運転が始まったが、約22時間半後に不具合で停止。設備のタンク内部に置き忘れたゴム製のシートがタンクの排水口をふさいだのが原因と判明し、30日未明に汚染水処理を再開していた。(共同) →東電は「自動運転の設定に問題があった」と発表。暫定的対策を取り、同日夜に運転再開。

10/3
地上タンクで新たな漏えい 福島第1原発、海洋流出か 
 東京電力は2日、福島第1原発の「B南」と呼ばれるタンク群の1基の上部から水の漏えいが見つかったと発表した。タンク群を囲むせきにたまった水からベータ線を出す放射性物質が1リットル当たり20万ベクレルの高濃度で検出され、タンク内部の汚染水が漏れ出たと判断。汚染水の一部はタンク点検用の足場を伝って、せきの外にも出た
 タンク脇の側溝が、外洋(原発港湾外)につながる排水溝につながっており、東電は「汚染水が海に流出した可能性が高い」としている。3日未明に福島県庁で記者会見し「心配をかけて申し訳ない」と謝罪した。

 東電は原子炉等規制法に基づき国に通報するとともに、漏えい量を調べている。原子力規制庁は海への流出防止や汚染土壌の回収などを東電に指示した。 東電によると、2日午後8時5分ごろ、B南エリアにあるタンクの天板部から水が流れ出ているのを作業員が見つけた。8月に300トンの漏えいが確認されたのとは別のタンク群。・・・。」(共同より)
 

10/1
・窒素発生装置停止=作業ミス原因-福島第1
 東京電力は1日、福島第1原発1~3号機の原子炉内に窒素を注入する装置で、作業員が誤って停止ボタンを押したため(??)、稼働していた2系統のうち1系統が停止したと発表した。残る1系統で必要な窒素量は確保できており、周囲の放射線量などに異常は確認されていないという。

 東電によると、同日午前10時45分ごろ、1~3号機の水素爆発を防ぐため、原子炉に窒素を注入して水素濃度を下げる装置が停止しているのを確認した。同日午後に再起動する予定。
 東電は窒素注入装置2系統を使用し、午前5時時点で1時間当たり計約60立方メートルを注入していた。東電は1系統だけでも最大で120立方メートルを注入できると説明している。

・汚染水4トンあふれる=福島第1、移送先タンクで-東電
 東京電力は1日、福島第1原発で放射性物質が含まれた水をタンクに移送したところ、約4トンがあふれて周囲の土壌に染み込んだと発表した。水の入れ過ぎが原因(??)とみられ、東電が経緯を調べている。
 東電によると、1日午前11時50分ごろ、福島第1原発4号機南西側で、汚染水を保管している貯蔵タンク群を囲むせき内の水を、近くの別のタンクへ移送していたところ、移送先の貯蔵タンクから水があふれているのを協力企業の作業員が見つけた。約20分後に移送を停止した。 あふれた水に含まれている放射性物質の種類や濃度は分かっていないという。(時事より)
・・
 「・・・タンク内の放射性物質の濃度を調べたところ、ストロンチウムなどが排出の法定基準(1リットルあたり30ベクレル)の10倍以上に相当する1リットルあたり390ベクレル含まれていたという。
 当初は雨水を別のエリアの堰に移送する計画だったが、何らかの理由でホースの接続が仮設タンクに変更されていたという。漏れ出た雨水の大半が地面にしみこんだとみられる・・・」(日経より)。
 
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【緊急集会】原発汚染水流出事故と柏崎刈羽原発

 原発汚染水事故が深刻な中、東電は、柏崎刈羽原発の再稼働の申請を強行しまし た。
 再稼働のために3000億円以上つぎ込もうとしています。
 異常事態です。
 汚染水事故への集中と柏崎刈羽原発の廃炉、そして被災者支援法の具体化を求めて、緊急の集会を行います。
 10月13日(日)は反原発★統一行動が午後に日比谷からスタートしますが、集会は午前中に同じ日比谷で行います!
 新潟から金子さんが急遽駆けつけます!
 デモの前にお立ち寄りください!

■【緊急集会】原発汚染水流出事故と柏崎刈羽原発
 ~再稼働どころではない!柏崎刈羽原発の廃炉と支援法実現を求めて~
10月13日(日)10:15~12:00
■日比谷図書館・地下コンベンションセンター(予定)
■お話
 新潟から 金子貞男さん(原発からいのちとふるさとを守る県民の会)
 阪上 武さん(原子力規制を監視する市民の会)
 満田夏花さん(国際環境NGO FoE Japan)他
■参加費:500円
■主催:原子力規制を監視する市民の会/国際環境NGO FoE Japan/福島老朽原発を考える会(フクロウの会)/プルトニウムなんていらないよ!東京
■問合せ:090-8116-7155阪上まで

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福島原発の汚染水対策について院内集会・署名提出と政府交渉

□10月2日(水)13:00~16:30
□参議院議員会館 講堂
12:30~ ロビーにて通行証を配布します
13:00~14:30 院内集会
15:00~16:30 署名一次提出・政府交渉
□交渉相手:原子力規制庁/経済産業省

□呼びかけ:グリーン・アクション/国際環境NGO FoE Japan/グリーンピース・ ジャパン/おおい原発止めよう裁判の会/美浜・大飯・高浜原発に反対する大阪の会(美浜の会)/原子力規制を監視する市民の会/福島老朽原発を考える会(フクロウの会)/ピースボート/NNAA(No Nukes Asia Actions)/ノーニュークス・アジアフォーラム・ジャパン
問合せ:阪上(原子力規制を監視する市民の会)まで

原発の汚染水処理を停止、東電 27日再開の新型設備

9/29
 福島第一原子力発電所の汚染水を処理する放射性物質除去装置「ALPS(アルプス)」が停止した問題で、東京電力は29日、アルプス内のタンクから板状のゴム(縦横各20センチ、厚さ3ミリ)が見つかったと発表した。
 このタンクは汚染水から一部の放射性物質を取り除く役割を担っている。処理で生じた廃液はタンクの底からポンプで排出されるが、東電は、ゴムがポンプの入り口を塞いだため、アルプスに不具合が起きたとみている。

 東電によると、アルプスの運転前に行った点検で、仮設のはしごが動かないようにするため、はしごの下にゴムを2枚敷いていた。不具合の発覚後に、タンク内部をカメラで調べたところ、ゴム1枚が剥がれて底から見つかった。もう1枚は元の場所にあった。作業員が2枚とも回収した。
 本来は点検終了時にゴムを回収するが、忘れていたという。アルプスは汚染水対策の柱の一つだが、改めて東電の管理体制のずさんさが浮き彫りになった。(読売より

9/28
 
 27日午後10時40分ごろ、設備の一部で、薬剤による放射性物質の除去に伴い発生する泥の排出量が通常よりも大幅に少なくなった。東電が原因を調べている。

 不具合があったのはA~Cの3系統のうち、27日午前0時すぎに試運転を再開したC系統で、1日もたたないうちに汚染水の処理が停止した。再開から停止までに処理した汚染水は約100トンという。 ALPSは汚染水から約60種類の放射性物質を除去する装置。(共同)
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 「・・・ 汚染水から取り除いた放射性物質をタンクから排出する部分で問題が生じた。放射性物質を含む泥状の沈殿物を流し出す仕組みだが、出口での沈殿物の排出流量が減少していた。沈殿物の詰まりなどが考えられるが、原因は不明という。不具合の理由がわかるまでALPSの運転を停止する。
 福島第1原発のタンクにたまっている汚染水には63種類の放射性物質が含まれているが、ALPSはこのうち62種を取り除ける。当初は昨年秋に稼働する予定だった。

 汚染水問題の解決には浄化が不可欠で、政府はALPSの9月中の稼働を求めていた。
 ALPSは現在、3基あり、最も新しく試験運転をしていなかった1基を27日に動かし始めた。
 汚染水は毎日400トンずつ増え、いまはタンクなどに約35万トンたまっている。ALPSの本格稼働が遅れれば、汚染水処理計画が狂い、問題は深刻化する。」(日経より
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●「福島原発告訴団」代理人に聞く・・・なぜ東京電力を「公害罪」で刑事告発したのか?
 福島第一原発の貯蔵タンクから汚染水が流出した問題をめぐり、原発事故で被害を受けた住民らが結成した「福島原発告訴団」は9月3日、東京電力と広瀬直己社長をはじめとする同社幹部ら32人について、福島県警に告発状を提出した。

 告発状は、東電側が必要な注意義務を怠ったために、大量の放射性物質を含む汚染水がタンクから漏えいし、海洋に流出したと指摘。その上で、汚染水流出を「犯罪」としてとらえ、「人の健康に係る公害犯罪の処罰に関する法律(公害罪法)」違反にもとづいた処罰を求めている
 彼らがこのような告発を行なった理由と、東電の汚染水対応が公害罪法違反だとする根拠について、告訴団代理人の河合弘之弁護士に聞いた。(弁護士ドットコムより)
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汚染水事故の対策案公表 政府・廃炉対策会議
 東京電力福島第1原発でタービン建屋東側や地上タンクから汚染水が漏れている問題で、政府の廃炉対策推進会議の汚染水処理対策委員会は27日、現在の汚染水対策が失敗した場合や、今後発生する恐れのある汚染水事故への対策案を公表した。
 大量の汚染水がたまっているとみられる原子炉建屋やタービン建屋への排水ポンプ設置や、汚染水を移送する配管の多重化などを検討する。 汚染水の浄化などの新技術を国内外から公募する。

  同委は対策の優先順位や具体的な内容、実施時期などを検討し、年内の取りまとめを目指す総合的な汚染水処理対策に反映させる。
 同委は、今後起こりうる事故として建屋や配管、セシウム除去装置などからの汚染水漏えいや、巨大津波など大規模災害による汚染水の増加、タンクの破損などを挙げた。
 対策として排水ポンプの整備や配管多重化のほか、防潮堤の設置や高濃度廃棄物を保管する施設設置などを検討する必要があるとした。(福島民友)

「・・・今回の方針は、こうした問題が起きるたびに対処するという後手に回ってきた対応を反省し、まとめられた。 潜在リスクでは、原子炉建屋からの汚染水漏れのほかに、
▽汚染水の移送配管からの漏れ
▽放射性セシウム除去装置からの漏れ
▽セシウム除去後に生じる放射性廃棄物の存在
▽地震や竜巻などの自然災害による汚染水保管設備の破損−−などを列挙。

 対策として、
▽1〜4号機の建屋から生じる汚染水を浄化装置に直接移送する
▽壊れた建屋に地下水が流れ込み汚染水が1日400トン増加しているため、建屋外壁の貫通部を止水する
▽防潮堤を新設する−−などを挙げている。
 一方、すでに問題となっている汚染水の海洋流出や貯蔵タンクの漏れについては、現状の対策が失敗した場合に備え、
▽港湾内の海水に含まれる放射性物質の除去技術の開発や、
▽貯蔵タンクから微少な漏れを察知するために設置エリアの地表の除染、
▽設置を計画中の地中の土を凍らせて建屋周りに壁を造る凍土遮水壁以外の「追加的な遮水壁」の検討方針も明らかにした。

 今回まとめたリスクと予防・追加策は「実現性は考慮していない」(対策委)とし、多くは国内外からの「技術公募」を前提としていて、実現性は未知数だ。このため、対策委は、取り組むべき対策の優先順位や工程などを議論した上で年内にも改めて整理するほか、現時点で把握できていないリスクも、判明すれば盛り込む方針。」(毎日、鳥井真平

・凍土壁 「影響慎重評価し実施判断を」
-  福島第一原発の廃炉に必要な技術を研究するため電力会社や研究機関が設立した「国際廃炉研究開発機構」の会合が27日開かれた。

-  イギリスの専門家、エイドリアン・シンパー氏は地下水が建屋周辺に流れ込まないよう、地下を氷の壁で囲う「凍土壁」について、「地下水に何らかの形で介入すると地下に非常に大きな影響が出るおそれがある」と述べ、地下の詳しい状況を調べ完成後に予想される影響を慎重に評価したうえで、実施するかどうか判断すべきだと指摘。
-  これに対し、東京電力の相澤副社長→「凍土壁は非常に挑戦的な課題だが、対策の切り札になり得るので実証実験などを通して慎重に対応していきたい」。
- このほか、トレンチと呼ばれる地下トンネルにたまっている汚染水の処理を最優先に進めることや原発事故で使えなくなった地下水のくみ上げ設備の復旧を急ぐべきだといった意見が出されました。 (NHKより
・・

9/26
・福島第1原発:シルトフェンス破損 数値に異常なし
 東京電力は26日、福島第1原発の港湾内の放射性物質が海へ拡散しないように設置している「シルトフェンス」が破損しているのを、作業員が発見したと発表した。破損状況や原因などは調査中で、海のモニタリングの数値にも異常は出ていないという。
 東電によると、破損したのは5、6号機の取水口付近。シルトフェンスは港湾内に設置した水中カーテンで、厚さ0.5〜0.8ミリのポリエステルなどの合成繊維製。東電は「5、6号機周辺の放射性物質濃度は低く、放射性物質が拡散する可能性は低い」としている。
 安倍晋三首相は同原発の汚染水の影響について、「港湾内の0.3平方キロで完全にブロックされている」と発言したが、シルトフェンスは0.3平方キロの内側にあり、「ブロック」の根拠の一つとされている。(毎日、渡辺諒