2013年9月18日水曜日

「これまで経験したことがない」自然災害と原発

「これまで経験したことがない」自然現災害原発

9/27
北海道・泊原発の制御用地震計、8月の大雨で冠水し4台使用不能
 北海道電力は26日、大きな地震を感知して原子炉を止めるため泊原発3号機(後志管内泊村)に設置されている複数の制御用地震計の一部が、8月下旬の大雨によって約1カ月間、使えない状態にあることを明らかにした。
 北電は「泊3号機は停止中のため、安全上の問題はないと考えている」としているものの、事故防止のための機器だけに危機管理上の課題になりそうだ。

 使えない状態になった制御用地震計は4台で、泊3号機の原子炉補助建屋の地下室に設置されていた。8月27日の大雨で大量の雨水が補助建屋に流入し、冠水した。北電は9月2日にそれらを取り外し、メーカーで点検中。復旧時期は未定だ。
 制御用地震計は、稼働中の原発が大きな地震に見舞われた場合、原子炉を自動停止させるため揺れを感知する機器。(北海道新聞)

9/20
 夜中に、福島の「浜通り」で、震度5強の地震があった。
 福島で地震があるたびに、身がすくむ。

9/18
 ここ数年、日本は「これまで経験したことがない」自然災害に襲われている。
 
 一日で600ミリに迫る集中豪雨に局地的ゲリラ豪雨。突風に竜巻。そして3・11後の間断なき地震。

 「これまで経験したことがない」ということは、想定外ということだ。
 日本の原発は、福島第一は、今後も日本列島を襲うであろう、これら想定外の自然現象に本当に耐えうるのか?

 原子炉の耐性中心主義ではない、また地震と津波対策に限定されない、新しい原発の「安全基準」と「防災対策」が求められている。

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・緊急警告 もし福島第一原発を「竜巻」「台風」が襲ったら2013年09月28日(土) フライデー

せきの水、排水前日に採取=福島第1、セシウム濃度測定問題―東電
 東京電力が台風18号の大雨対策として、福島第1原発で汚染水を保管するタンク群を囲むせき内の水を、セシウム濃度を測定せずに外部に排出した問題で、東電は18日、排水前日に水を採取していたことを明らかにした。時間的余裕がありながら測定していなかったことになる。
 排水後にせき内の水を分析した結果、セシウム137の濃度は最大でも1リットル当たり32ベクレルで、法令上の排出濃度基準値の上限(同90ベクレル)を下回っていたと[東電は]いう。

  東電は台風18号が接近した16日昼すぎ、あふれる恐れがあるとして、七つのタンクエリアのせき内の水を外部に排出。水は15日に採取し、ストロンチウム90などのベータ線を出す放射性物質濃度が基準値(同30ベクレル)より低いことを確認していた。セシウム濃度を測定しなかった理由について、東電は「セシウムの値も低いと考えられたため」(??)と話している。 (時事)

・排出雨水の総量1130トン 放射性物質885万ベクレル
 東京電力は17日、台風18号による大雨の影響で、福島第1原発の地上タンク群7カ所を囲む漏水防止用のコンクリート堰(せき)から16日に排出した水の総量は約1130トンだったと発表した。
 排出した水に含まれたストロンチウム90などベータ線を出す放射性物質の量は推定885万ベクレルに上る。
 排出の際、東電は県や地元漁業関係者から事前に承諾を得ていなかったことも判明。放射性セシウムなど透過力の強いガンマ線を計測しなかった対応と併せ、排出基準の曖昧さに批判が強まっている。

  東電によると、7カ所からそれぞれ約60~460トンの水を排出した。ベータ線を出す放射性物質は最大値で1リットル当たり24ベクレル。水はタンク周辺の地面に染み込み、一部は排水溝を通じて直接、海に流れ出たとみられる。
 東電は、事前に県や地元漁協関係者に連絡し「理解してもらった」という認識だが、県の長谷川哲也生活環境部長は「一方的に通告は受けたが、承諾はしていない」と反論。
 県漁業協同組合連合会の野崎哲会長も「直接、事前に排水するとの連絡は受けていない。法定基準以下だから流すというのは、東電の意識が軽すぎる」と批判した。 (福島民友

・排水総量1130トン、885万ベクレル 第一原発せき 1リットル当たり濃度基準以下
「・・・・17日開かれた県廃炉安全監視協議会では「対策が後手に回った」との指摘が相次いだ。
 県が台風に備え早急にマニュアルを策定するよう求め、東電は応じる方針を示した。・・・。
 これに対し、東電の担当者は「今回の知見を踏まえ(??)、対策に向けて早急に詰めていきたい」と答えた。 有識者の委員からは「台風が来ることは事前に分かっていたのに対応マニュアルは準備してなかったのか」などとする意見が出た。

 東電は16日、せきの中の水について、ストロンチウム90などベータ線を放つ放射性物質の濃度を調べた。基準を下回る水についてタンクから漏えいしたものではないと判断(??)、排出した。
 水は地面に染み込んだほか、一部は排水溝を通じて直接海に流れ出たとみられる。せきの外に出た水のベータ線の放射性物質濃度は基準値以下で、最大1リットル当たり24ベクレルという。セシウムを中心としたガンマ線を出す放射性物質の濃度は、タンク内の水をセシウム除去設備で既に処理していたため調べなかった(??)

 東電は放水について、県や県漁連などに事前連絡し、「理解してもらった」としている。しかし、県の担当者は「説明はあったが、県として理解も了承もしていない」と否定している。
 地上タンク周辺に設けられたせきの高さは30センチ。台風や豪雨などの際、放射性物質を含む水があふれ出す可能性が以前から指摘されていたが、東電はかさ上げなどの対策を取っていなかった。(福島民報より)

東電、遮水壁設置を見送り=2011年当時-民主・馬淵氏が証言
 民主党の馬淵澄夫幹事長代行は18日午前の同党会合で、東京電力が2011年6月当時、福島第1原発の汚染水漏れを防ぐため、凍土式の遮水壁の設置を検討したものの、多額の費用負担による経営破綻を懸念して先送りしていたと明らかにした。(時事
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もんじゅナトリウム検出器が停止 「運転上の制限」一時逸脱
 日本原子力研究開発機構は18日、高速増殖炉原型炉もんじゅ(福井県敦賀市)で、冷却材ナトリウムの漏えいを監視する検出器が停止し、運転上の基本ルールとなる保安規定の「運転上の制限」を一時逸脱したと明らかにした。もんじゅは停止中で、環境への放射性物質の影響やけが人はないという。
 機構によると、検出器は使用済み核燃料などの貯蔵容器からナトリウムが漏えいしていないかどうかを測定する装置。18日午前11時10分ごろ、男性職員が中央制御室で異常に気付き、確認したところ、通常、空気やガスなどを検出器に流すために開いている弁が閉まっていたという。約1時間後に復旧した。(共同)

・もんじゅ:台風18号で停止のデータ送信が復旧
 台風18号の影響で、福井県敦賀市の高速増殖原型炉もんじゅから、原発を監視する緊急時対策支援システム(ERSS)へのデータ送信が停止した問題で、原子力規制庁は17日、データ送信が同日夜に復旧したと発表した。トラブルは土砂崩れの影響で光ケーブルが切断したため起きたとみられ、新しいケーブルに交換した。(毎日