「3・11」原発いらない!福島県民大集会
日時:3月11日(日)13:00~
会場:郡山市「開成山野球場」
交通:郡山駅西口より5分間隔で路線バス「郡山市役所」下車2分/タクシーで約10分/東北自動車道・郡山ICから車で15分(会場周辺には駐車場はありません)
内容:12:30 開場
13:00 加藤登紀子さんコンサート
14:00 県民大集会(県内の様々な立場の方や大江健三郎さんの発言予定)
14:46 黙とう/集会宣言採択
15:00 パレード出発
主催:県民集会実行委員会
連絡先:実行委員会事務局(TEL:0800‐800‐5702 Fax:0800‐800‐5703)
●県民集会での訴えの内容
・福島県では原子力発電は将来にわたり行わず、福島県を自然エネルギー等再生可能エネルギーの研究・開発の拠点とすること。
・放射能によって奪われた福島県の安全・安心を国と東京電力の責任で実現すること。特に子どもたちを放射能から守ること。
・原発事故に伴うすべての賠償の実現と県民の生活と雇用の保障を実現すること。
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福島第一5、6号機、第二の廃炉宣言・要求は?
■詳しくはこちら(実行委ホームページ)http://fukushima-kenmin311.jp/
■記者会見の報告はこちら http://sayonara-nukes.org/2012/02/120224news/
●東京でもアクション
「3.11東京大行進-追悼と脱原発への誓いを新たに-」
日時:3月11日(日)
14:00開始
14:46 黙祷
15:00デモ出発
集合場所:日比谷公園中幸門
主催:首都圏反原発連合
協力:3・11再稼働反対!全国アクション、さようなら原発1000万人アクション
■3.11を中心とする各地のアクションはこちら
http://sayonara-nukes.org/actionweek/
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・「過剰な心配無用」 花粉の放射性セシウム マスクで一層安心
東京電力福島第一原発事故で汚染されたスギの花粉に微量の放射性セシウムが含まれている問題で、花粉症シーズンを控え、県民の一部から不安の声が上がっている。警戒区域などのスギの雄花を調査した林野庁は「健康に影響はないレベル」と分析しており、県は今月、ホームページで同庁の調査結果などの情報提供を始めた。飛散花粉の実態を調査し、安全を確認する動きも出てきた。専門家は「過剰な心配はいらないが、気になる人はマスクを着けて」としている。
■飛散状況測定
「放射性セシウムが含まれる花粉の飛散は来年以降も続く。危険性がないかを確認する必要がある」。茨城大の北和之教授ら日本地球惑星科学連合・放射化学会連携チームは、県内5カ所を含む計11カ所で放射性物質を含むスギ花粉の飛散状況を測定する。
県内は福島、郡山、南相馬、川俣、いわきの5市町で測定。フィルターに付着した花粉などの放射性セシウムの量を4月まで随時調べる。北教授は「花粉の飛散によって大気中の放射性物質の濃度が上がっても、空間放射線量はほとんど変化しないだろう」と安全性を強調している。
東京大アイソトープ総合センターの桧垣正吾助教(放射化学)は今月中にも花粉の吸引状況などの調査に入る方向で検討している。県内などの計50人程度の使用後のマスクを回収し、付着した花粉からの放射線量を測定する。「吸引状況を調べ、問題がないことを確認し、安心材料にしたい」と説明した。
■HPで情報提供
県が放射性セシウムを含む花粉に関してホームページで情報提供を始めたのは、県民から相談が寄せられたのがきっかけだ。健康に影響がないとする林野庁の試算結果などを紹介し、県民の不安払拭(ふっしょく)を目指している。
林野庁は原発事故後、県内132カ所を含む全国182カ所のスギの花粉を作る雄花に含まれる放射性セシウム濃度を調査した。
浪江町で採取された最も高い濃度の1キロ当たり25万3000ベクレルの雄花と同じ濃度の花粉が飛散したとしても、成人の被ばく量は毎時最大0・000192マイクロシーベルトとしている。25日に福島市役所前で県が測定した毎時0・91マイクロシーベルトの約4700分の1に当たる。
■警鐘
林野庁や専門家が安全性を強調しても、原発事故以降、放射線問題に悩まされてきた県民の中には心配を拭い去れない人もいる。
「もし何かあってからでは遅い。できることは対応する」と話すのは福島市の主婦内山智子さん(42)。幼稚園に通う5歳の子どもがおり、花粉シーズンにはマスクを着用させるつもりだ。
同市の会社員鈴木孝一さん(36)は「放射性セシウムが花粉に含まれていると聞くだけで気持ちが悪い」と不快感を示す。原発事故後の昨年5月ごろまでは長時間の外出時にはマスクを着けていたが、空間放射線量が下がり始めたため、現在はやめている。「やっと安心できたのに…。健康に影響はないと聞いてもマスクをすると思う」と打ち明けた。
内部被ばくに詳しい琉球大の矢ケ崎克馬名誉教授(物理学)は「微量とはいえ、もともとアレルギー症状がある人は花粉の放射性セシウムの放射線が加わることで、健康への影響が大きくなる可能性がある。少ないから大丈夫というわけではない」と指摘する。
鼻の中の粘膜に花粉が付着し、セシウムから出た放射線が粘膜の分子を切断することもあり得ると主張し、「花粉症の発症や悪化を招くことも十分考えられる」と警鐘を鳴らす。
■首都大学東京大学院・放射線科学域長 福士政広教授
首都大学東京大学院の放射線科学域長を務める福士政広教授(放射線安全管理学)は福島民報社のインタビューに応じ、「スギ花粉の放射性セシウムが健康被害を及ぼすことはない」と強調した。
-花粉に放射性セシウムが移行する仕組みは。
「原発事故で飛散した放射性セシウムがスギの葉面に付着し、養分として木の内部に吸収された。雄花にも取り込まれ、花粉に含まれるようになった。一方、現時点で放射性セシウムは地表にとどまり、スギの根は地中にあるため、土壌からの吸収はほとんどないと考えられる。しかし、今後、放射性セシウムが土壌に浸透すれば、根から吸収される可能性がある。早期の除染が必要だ」
-葉面からはどの程度の放射性セシウムが吸収されるのか。
「昨年11、12の両月、東京都の奥多摩でスギを調査した。最大で10分の1程度が葉から雄花に移行していることが分かった。花粉には雄花と同程度の放射性セシウムが含まれると考えられる」
-放射性セシウムが含まれる花粉による被ばく量は。
「林野庁が浪江町で実施した調査でスギの雄花1キロ当たり最大25万3000ベクレルが測定された結果から推測すると、仮に花粉シーズンの4カ月間にわたり、24時間、同じ比率で花粉を吸い続けたとしても、被ばく量は0・553マイクロシーベルトにとどまる。健康被害が出るレベルではない。危険性はまったくないと言える」
-対策は不要か。
「可能な限り不必要な被ばく量を抑えるという放射線防護の観点からいえば、マスクなどを着け体内に取り込むのを防ぐことも大切だろう」(福島民報)
・原発事故調、海外専門家から批判続出
福島第1原発の事故をめぐり、政府の事故調査・検証委員会が海外の原子力専門家から意見を聞く会合は25日、2日間の日程を終えた。専門家からは、日本の原発事故への備えの甘さや、政府による「冷温停止状態」宣言の拙速さを批判する声が相次いだ。
米原子力規制委員会(NRC)元委員長のリチャード・メザーブ氏は、事故現場で線量計が作業員に行き渡るまで3週間もかかったことを問題視し、「信じられない対応だ。もっと早くそろえられたはずだ」と批判した。
フランス原子力安全局長のアンドレ・ラコスト氏は、1999年の茨城県東海村での臨界事故や、2004年に関西電力美浜原発で起きた配管破裂事故を例に挙げ「日本では5年に一度、事故が起きていた。大事故があるなら日本だと思っていた」と、教訓を十分に生かしてこなかったことが大事故につながったとの認識を示した。
韓国原子力協会長・張舜興(チャンスンフン)氏は、政府の「冷温停止状態」宣言に疑問を呈し「原子炉内の状態を特定せずに、どうして安全と言えるのか」と、拙速さを批判した。
事故調も、安全意識の甘さがなぜまかり通ってきたのか、今夏の最終報告で解き明かす考え。委員長の畑村洋太郎・東大名誉教授は「安全文化という考え方に真正面から向き合わなければならないと感じた」と述べた。(福島民報)
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以前にも書いたが、この国に「原発を持てるガバナンス」があるかどうか、一度真剣に考えてみることだ。
これは決して他国にはある、という意味ではない。もしかしたら、すべての原発保有国の一番深刻な〈問題〉かもしれない。