2013年8月26日月曜日

「魂の冷たくなるようなことば」 ---被爆者差別の歴史は消えない

「魂の冷たくなるようなことば」 ---被爆者差別の歴史は消えない
「水や空」 長崎新聞社説)より

作家の堀田善衛が被爆十数年目の8月9日に長崎を訪れたとき、市中央部の事務所の女性に「今日は九日だが、祈念祭には行かないの?」と尋ねたところ、驚くべき答えが返ってきた。「原爆ですか。あれは浦上もんのこつじゃけん、わたしらは行かんとです」(随筆「長崎」)

▲冷酷極まる答えを「彼女は、朗らかにいい放ったのである」と、堀田は「驚愕(きょうがく)した」。堀田は他にも、非被爆者の「魂の冷たくなるようなことば」を耳にしている 
▲ここでの「浦上」を被爆者の代名詞として、被爆者の苦しみに無理解な女性の姿を、当時の非被爆者の多数の姿の象徴として考えることができそうだ。そんな「魂の冷たくなるようなことば」は、既に被爆直後から飛び交っていたことが、永井隆の「長崎の鐘に記されている

▲差別を受けた浦上の信徒が永井に訴える。
「誰に会(お)うても、こう言うですたい。『原子爆弾は天罰。殺されたものは悪人だった』。それじゃ、わたしの家内と子供は悪者でしたか!」 
▲広島原爆を描いた漫画「はだしのゲン」の価値が高いのは、被爆の実相を伝えているだけでなく、その後の差別の実態を克明に描き告発しているからだ。被爆者の苦しみは日本人同胞によって増幅されたのだという、目を背けたくなる現実を伝えているからだ

▲この先、被爆者がいなくなろうとも、被爆国日本に刻まれた差別という痛恨の歴史は消えず、忘れることもできない。(信)
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「過激な描写」?

「はだしのゲン」閲覧制限を撤回 松江市教育委員会
 松江市教育委員会が市立小中学校に漫画「はだしのゲン」の閲覧制限を求めた問題で、市教委は26日、教育委員の臨時会議を開き、制限の要請を撤回することを決めた。
 教育委員は22日の定例会議でこの問題を協議したが、結論を持ち越していた。

 松江市では昨年8月、「ゲン」を学校の図書館に置かないよう求める陳情があったが、市議会は12月、不採択にした。 ただ、「過激な文章や絵が多い」という意見が出たことを受け、市教委事務局は12月の校長会で「一部に過激な描写があり、教員のフォローが必要だ」として、自由に閲覧できない「閉架」の措置を学校側に要請した。(共同)

「教育上の配慮」?

「はだしのゲン」 教育上の配慮をどう考えるか8月25日付・読売社説より)
「・・・ 憲法は、表現の自由を保障し、検閲を禁じている。市民が広く利用する一般の公立図書館で蔵書の閲覧を制限することは、こうした観点から許されない。
 ただ、小中学校図書館を一般図書館と同列に論じることは適切ではあるまい。作品が子供に与える影響を考える必要がある。心身の発達段階に応じた細かな対応が求められるケースもあるだろう」
「・・・連載当初は、広島の被爆シーンがリアルすぎるとの批判もあったが、そうした描写こそが原爆の惨禍の実相を伝えてきた。 被爆者の高齢化が進み、戦争体験の継承が大きな課題になっている中、「はだしのゲン」が貴重な作品であるのは間違いない」

「・・・その一方で、作品の終盤では、「天皇陛下のためだという名目で日本軍は中国、朝鮮、アジアの各国で約3000万人以上の人を残酷に殺してきた」といった根拠に乏しい、特定の政治的立場にも通じる主張が出てくる」
「・・・表現の自由を尊重しつつ、同時に教育上の影響にも目配りする。学びの場で児童生徒が様々な作品に接する際、学校側がどこまで配慮すべきかという問題を、松江市のケースは投げかけている」

マレウレウ: アイヌ伝統歌謡

マレウレウ: アイヌ伝統歌謡 (歴博 特別公演)

 アイヌ民族が育んできた様々な歌謡や踊りは、明治以後の同化政策や近代化された生活環境の中で大きく変容してきました。近年、アイヌの伝統文化の復興・継承の気運のなかで、アイヌの民族芸能についても関心が高まり、学習・伝承へ向けた動きや観光への活用といった試みもおこっています。

 マレウレウはアイヌ語で「蝶」を示し、アイヌの伝統歌謡「ウポポ」の再生と伝承をテーマに活動する女性ヴォーカルグループです。さまざまなリズムパターンで構成される、天然トランスな感覚が特徴の輪唱など、アイヌ民族に根ざしたウポポを現代に蘇らせています。
 この度、歴博では総合展示第4室のリニューアル記念の一環として、このアイヌ伝統歌謡の特別公演を開くことになりました。

日時: 2013年9月8日(日) 14時00分~15時30分
場所: 国立歴史民俗博物館内 中庭 (雨天荒天時は講堂)
演目: ・アイヌ伝統的歌唱「ウコウク」と伝統舞踊実演
・アイヌ民族伝統楽器「ムックリ」の実演
・来場者「ウコウク」体験
チラシはこちら(PDFファイル) 

国立歴史民俗博物館
〒285-8502 千葉県佐倉市城内町 117
電話 043-486-0123(代)

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MAREWREW(マレウレウ)
 アイヌの伝統歌「ウポポ」の再生と伝承をテーマに活動する女性ヴォーカルグループ。
 さまざまなリズムパターンで構成される、天然トランスな感覚が特徴の輪唱など、アイヌROOTSのウポポを忠実に再現する貴重なアーティスト。
 2010年、初のミニアルバム「MAREWREW」を発表後、活動を本格化。2011年に自主公演企画「マレウレウ祭り~目指せ100万人のウポポ大合唱!~」をスタートさせ、これまでUA、サカキ・マンゴー、SPECIAL OTHERS、キセル、オオルタイチ+ウタモ、木津茂理、細野晴臣を迎えた公演が話題となる。

 また、SPECIAL OTHERSのコラボアルバム「SPECIAL OTHERS」に、アイヌの伝統歌「イヨマンテ・ウポポ」で参加。ほかにもNHK(Eテレ)の人気子供番組「にほんごであそぼ」への出演、ワールドミュージックの世界的な祭典Womad(UK)への出演をはじめとするヨーロッパ公演など、国内のみならず海外でもその活動が注目されている。
 2012年8月には、待望のフルアルバム「もっといて、ひっそりね。」(プロデュース:OKI)をリリース。現代的なアレンジを織り込みつつも伝統的なウポポの魅力を凝縮した作品は、各方面で高い評価を受けた。マレウレウはアイヌ語で「蝶」のこと。

[メンバー:Rekpo、Hisae、Rim Rim、Mayunkiki]
OKI official website より

2013年8月24日土曜日

<シンポジウム>ここがマズイ、原発輸出―ベトナム編

<シンポジウム>ここがマズイ、原発輸出―ベトナム編
http://www.mekongwatch.org/events/lecture01/20130907.html

 福島第一原子力発電所の事故処理もままならず、避難者16万人の将来の先行きも見えない…様々な問題を抱えても、日本政府は福島で大事故を起こした原発を維持する政策を変えていません。原発輸出は日本の経済成長のためとまで言われ、ベトナムに原発を作るための調査には、5億円の復興予算まで流用されています。
 ベトナムは事実上の一党独裁体制で、市民が国家事業に反対することはほぼ不可能です。既にネット上で反対を表明した人々に、暴力や不当拘束などの圧力がかかっています。そのようなベトナムの事情と、同国の原発政策への日本の深い関わりを、ベトナムの専門家の皆さんから学ぶと共に、輸出を止めるために私たちは何ができるのか、みなさんと考えたいと思います。

【日時】 2013年9月7日(土)13:30~17:00(13:00 開場)
【場所】 早稲田大学 小野記念講堂(小野梓記念館 B2F)
(住所:〒169-0071 東京都新宿区戸塚町1-103)http://www.waseda.jp/jp/campus/waseda.html
【講師】 伊藤正子さん(京都大学)、遠藤聡さん(共立女子大学他)、中野亜里さん(大東文化大学)、満田夏花さん(国際環境NGO FoE Japan/メコン・ウォッチ)、吉井美知子さん(三重大学)

【内容】
◇講演 ・日本の原発輸出政策の現状 ・ベトナムにおける原発輸出をめぐる状況
◇パネルディスカッション
 ベトナムの発展に原発は必要なのか、日本とベトナムにどのような影響や利益があるのか、どのようなオルタナティブが考えられるか、について議論

【定員】100名
【要申込】申込フォーム https://ssl.form-mailer.jp/fms/071210c9260251
 もしくはメールでお名前とメール先 event@mekongwatch.org
【会費】 無料 ※今後、原発輸出への問題提起を行う活動を続けていくため、みなさまのご寄付を歓迎します。

【共催】 (NPO)APLA、(NPO)アーユス仏教国際協力ネットワーク、(NPO)アジア太平洋資料センタ/PARC、(NPO)開発教育協会/DEAR、(NPO)国際環境NGO FoEJapan、(NPO)メコン・ウォッチ、早稲田大学アジア研究所
【協力】(NPO)「環境・持続社会」研究センター/JACSES、(NPO)原子力資料情報室

【問合せ先】
アーユス仏教国際協力ネットワーク
TEL:03-3820-5831FAX:03-3820-5832 E-mail:tokyo@ayus.org
メコン・ウォッチ
TEL:03-3832-5034FAX:03-3832-5039 E-mail:info@mekongwatch.org

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メコン・ウォッチより
 昨年の現地調査を踏まえ、5回にわたりメールニュースにてベトナム原発輸出の問題を発信しています。写真と文で現地の状況をお伝えしていますので、下記のリンク先からぜひホームページをご覧ください。

原発輸出>ベトナムの予定地の暮らし(1)日本が進めた原発導入
http://www.mekongwatch.org/resource/news/20130731_01.html
原発輸出>ベトナムの予定地の暮らし(2)先住民の津波の記憶
http://www.mekongwatch.org/resource/news/20130801_01.html
原発輸出>ベトナムの予定地の暮らし(3)自立した農家の行く先は
http://www.mekongwatch.org/resource/news/20130802_01.html
原発輸出>ベトナムの予定地の暮らし(4)豊かな海への影響は?
http://www.mekongwatch.org/resource/news/20130813_01.html
原発輸出>ベトナムの予定地の暮らし(5)終りの日を待つ漁村
http://www.mekongwatch.org/resource/news/20130814_01.html

スノーデン事件から見えてきた監視国家アメリカ、そして日本

 スノーデン事件から見えてきた監視国家アメリカ、そして日本
 -秘密保全法制と盗聴法拡大・共謀罪とアメリカの影-

■日時 2013年年9月17日(火)18時30分~20時45分
■会場 渋谷区勤労福祉会館第一洋室
(JR渋谷駅から徒歩8分、渋谷区神南1-19-8) http://www.city.shibuya.tokyo.jp/est/kinro.html

■お話し
・臺 宏士さん(毎日新聞記者)
「スノーデン事件からみたアメリカの情報収集網と秘密保全法制
―アメリカジャーナリズムの危機と日本の報道機関に求められるもの」
・海渡雄一さん(弁護士)
「秘密保全法制と共謀罪、盗聴法拡大に共通する監視強化とアメリカの影
―アメリカ刑事司法の闇が日本に伝染しつつある」

■発言
 日本マスコミ文化情報労組会議 ほか
■参加費 500円
■共催
盗聴法に反対する市民連絡会 090-2669-4219 (久保)
東京共同法律事務所(海渡雄一・中川亮) 03-3341-3133
日本国民救援会 03-5842-5842
反住基ネット連絡会 090-2302-4908 (白石)
日本マスコミ文化情報労組会議(MIC) 03-3816-2988
新聞労連

☆暴かれた政府の監視
 NSA(アメリカの「国家安全保障局」)の契約先の技術者であったエドワード・スノーデン氏は、2013年6月、米ワシントンポスト紙と英ガーディアン紙に情報を提供し、NSAがあらたに開発したプリズムというシステムを使って、Microsoft、米Yahoo、Google、YouTube、Appleなど大手のIT企業9社から網羅的にデータを収集していたという事実を暴露した。
 NSAはこれらの会社の保有するサーバーなどに自由にアクセスすることができたという。 また、NSAのメール解読ソフトによって集積されていたデータから、メールの履歴だけでなく内容まで読むことができるとされている。

 米政府は、この情報の収集は議会の秘密委員会の許可を得ていたとし、アメリカ市民の情報は原則として取得していないなどとしているが、ほとんど無限定で膨大な情報がNSAのもとに集積されていた。 そして、この情報は20ヶ国を超える国が恩恵を受けていたことが明らかにされている。この20ヶ国には日本も含まれていると見なければならない。
 FBIは、同氏に対するスパイ防止法(日本で提案されている秘密保全法制の母法)違反容疑での犯罪捜査を開始したが、このような市民のプライバシーを大規模に侵害するシステムそのものの廃棄を求める声も高まっており、アメリカ自由人権協会はシステムの差し止めを求める訴訟を提起した。

☆日本も監視国家に
 日本では、この秋にも秘密保全法制の国会提出が予定されており、共謀罪の再提出の可能性もある。えん罪を防ぐための取調べの可視化や証拠開示について話し合う場であったはずの法制審議会新時代の刑事司法特別部会では、盗聴法の対象罪種の拡大や立会省略、警察施設内での盗聴実施、室内盗聴への拡大などが話し合われている。

 秘密保全法制は安全保障会議を年内に設置し、日米の軍事機密を共有化する前提として提案するとされている。共謀罪も一般には国連条約の批准のためといわれるが、実際にはアメリカからの強い要望が背景にある。盗聴法の導入もアメリカに見習うためとされた。

 世界一の監視国家アメリカの姿は、これに追随する日本の明日の姿である。秘密保全法制×共謀罪×盗聴法の拡大の先には、表現の自由を否定し、戦争への道を開く憲法改正が目指されている。スノーデン事件と「プリズム」の仕組みを前提として、日本における秘密保全法制と共謀罪、登頂法の拡大との闘いの課題を探りたい。

・・
●9月3日から17日まで、政府が秘密保全法のパブコメ募集を開始。
●電子政府総合窓口(イーカイブ))
パブリックコメント:意見募集中案件一覧  http://search.e-gov.go.jp/servlet/Public
  ↓
「特定秘密の保護に関する法律案の概要」に対する意見募集
 
●秘密保全法に反対する愛知の会ブログ http://nohimityu.exblog.jp/
・秘密保全法に反対する愛知の会ニュース
最新号「極秘通信」No5 発行(下の記事中にPDFファイルリンクあり)
http://nohimityu.exblog.jp/20676670/

・・・
9/7
日米両政府、指紋情報を即時提供 テロ防止で、協定締結に合意
 テロなどの重大犯罪への関与が疑われる人物の入国を防ぐため、日米両政府は6日、犯罪者の指紋データベース情報を互いに即時提供する協定(PCSC協定)を結ぶことで合意した。
 米国が日本など査証(ビザ)申請を免除している37の国や地域に2国間協定の締結を求め、日本だけ合意に至っていなかった。指紋情報の提供はテロリストと疑われる渡航者のほか、逮捕した外国人容疑者の身元が特定できない場合などが想定される。
 年内に閣議決定し、警察庁が関係法令を整備した上、来年の通常国会での承認を目指す。実際に運用が始まるのは数年先になる見通し。(共同)

・ネット暗号:米英が解読…10年に実用化、個人情報を入手
 「英紙ガーディアン(電子版)は5日、米英両国の秘密情報機関が2010年にインターネット上の暗号(暗証番号やパスワードなど)解読技術を開発し、ネット銀行でのやりとりや医療記録などの個人情報を入手していたと報じた。電子メールや検索記録を傍受していることはわかっていたが、暗号で保護されている個人情報までも入手していたことがわかったのは初めて。・・・ロシアに亡命した中央情報局(CIA)元職員のエドワード・スノーデン容疑者の資料で判明した。

 米国家安全保障局(NSA)と英政府通信本部(GCHQ)は協力して、ネット関連企業が利用者の秘密を保持するために設定しているパスワードなどの暗号を破る技術を開発した。長年、スーパーコンピューターを使って研究され10年に実用化されたらしい。
 同紙によると、両機関はこうした活動について、テロ対策の一環と説明しているが、ネット専門家は、「すべてのネット利用者のプライバシーを犯している。また、暗号はネット上でのやりとりの基本であり、それを破ることはネット自体の信用を傷つける」と警告している。(毎日、ロンドン小倉孝保より)

9/5
・公明が自民に抗議 秘密保護法案で政府、事前了承取らず 「公明党の石井啓一政調会長は5日、国の機密情報を漏らした国家公務員らへの罰則強化を盛り込んだ「特定秘密保護法案」の概要について、政府が公明党側に説明しないまま国民からの意見公募を開始したのは問題だとして、自民党の高市早苗政調会長に電話で抗議した。
 石井氏によると、法案を所管する内閣情報調査室幹部が3日、「自民党のプロジェクトチームで法案概要が了解された。意見公募を始めたい」と同日からの実施を求めたのに対し、石井氏は「公明党はまだ概要を聞いていない。党内議論もしていないので認められない」と拒否・・・・」(産経より)

8/25
政務三役も漏えい処罰対象=防衛産業も、最長懲役10年 -特定秘密保全法案
 「政府が秋の臨時国会に提出する特定秘密保全法案で、安全保障や外交上の国の機密情報を漏えいした場合の罰則の適用対象に一般公務員だけでなく、閣僚や副大臣、政務官の政務三役や防衛産業などの民間企業の契約者も含めることが25日、分かった。罰則は最長で懲役10年。

 日本版NSC国家安全保障会議)設置に合わせた法整備で、米国など同盟国と高度な軍事や対テロ情報を共有する上で情報管理を徹底するのが目的だ。ただ、報道の自由やプライバシー保護を脅かしかねないとの懸念もある。
 法案では、公になっていないもののうち「漏えいがわが国の安全保障に著しく支障を与える恐れがあるもの」を特定秘密に指定する。 対象は別表で4分類され、
・「防衛」「外交」
・「外国の利益を図る目的の安全脅威活動の防止」
・「テロ活動の防止」が列挙されている。(時事通信より)

2013年8月17日土曜日

『福島と生きる』メールマガジン第9号

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『福島と生きる』メールマガジン第9号
――息長く〈福島〉とつながり続けるために――

2013年8月17日発行(不定期刊)
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―目次―
◆イベント情報
◆保養情報
◆キャンペーン・活動情報
◆ニュースクリップ

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◆イベント情報(イベント情報は変更されることもあります。必ず主催者サイトでご確認下さい)
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1.「放射線からいのちを守るセルフケア~快医学講座・14時間]
  8月22日(木)-24日(土)(山梨県富士河口湖 快療法の家「まほろば」)
  ※講師:橋本俊彦、秋野敬造
  ※問い合わせ: 0552-62-0017(秋野)
  ※詳細: イベントサイト 

2.「原発被害者の救済を求める全国運動 記者会見」
   8月26日(月)15:00-16:00(東京・参議院議員会館B107)
  原発被害者の救済を求める全国運動のキックオフ記者会見。
  全国運動では「原発事故子ども・被災者支援法」の幅広い早期の実施と、原発被害の損害賠償権の時効問題の解決を求める請願署名や集会などを予定。
  ※出席者: 佐藤和良(いわき市議会議員)
          河崎健一郎(弁護士、福島の子どもたちを守る法律家ネットワーク)
          海渡雄一(弁護士、日本弁護士連合会前事務総長)
          満田夏花(FoE Japan)  など
  ※詳細: FoE Japanのサイト 

3.「9・21 原発被害者の救済を求める福島集会」
  9月21日(土)13:00-16:20(福島市・福島県文化センター大ホール)
  原発被害者の救済を求める全国運動の一環として開催。
  ※問い合わせ: 
  <福島>いわき市議会創世会 
        佐藤和良 TEL: 0246-22-1111 (代表)内線4132  FAX: 0246-25-8380 
  <東京>FoE Japan  TEL: 03-6907-7217  FAX: 03-6907-7219
  ※詳細: イベントサイト 

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◆保養情報
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1.ほよーん相談会
  子どもローテーション保養のデータベース。全国各地の保養情報が掲載されています。
  全国の避難者支援団体の情報もあります。 サイトはこちら 

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◆キャンペーン・活動情報
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1. 子ども・被災者支援法
   支援法の先送り問題について、復興庁と関係省庁が合意していたことが8月1日報じられました。 それを受けて、原発事故子ども・被災者支援法市民会議は復興庁に要請書を提出しました。要請書はこちら

2.二本松市の農家、菅野瑞穂さんのインタビュー記事が「ソーシャル&エコ・マガジン ソトコト」に掲載されました。記事はこちら 

3.「原発いらない福島の女たち」が2014年度版カレンダーを制作中です。
売上は「女たち」の活動資金になります。詳細はこちら 

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◆ニュースクリップ
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1.みんなの海を守って!再稼働どころじゃない、汚染水問題
FoE Japan  8月16日(金)
http://www.foejapan.org/energy/news/130816.html

◇後手後手にまわった汚染水対策
 東京電力福島第一原発の汚染水流出が深刻の度を増しています。海の汚染は着実に広がっています。汚染水の流出は事故当初から指摘されていましたが、東電は参議院選挙後までその事実を認めませんでしたし、国はそれを鵜呑みにしていました。

 福島第一原発は地下水が多い場所で、事故前から一日当り850トンの地下水をくみ上げていた状態です。東電はなぜか海側の遮水壁の建設を優先させましたが、行き場のなくなった汚染水の水位があがり、溢れ出すことは自明でした。東電の対策の失敗を、資源エネルギー庁も原子力規制委員会も見過ごしました。

◇再稼働に偏重した原子力規制庁の体制
 8月8日、FoE Japan、福島老朽原発を考える会、原子力規制を監視する市民の会などの主催で、汚染水に関する緊急集会と政府交渉が開催されました。 その結果、次のポイントが明らかになってきました。

 ・ 原子力規制庁は適合性審査は80人体制(のちに100人体制)、事故収束は40人。大飯原発の評価会合だけで、非公開の電力事業者ヒアリング含めて100回以上、一方で汚染水問題に関しては、2~6回程度。
・ 東電が実施するストロンチウムなどの地下水モニタリングの報告を受けているはずの規制庁が、モニタリングの空白期間(2012.12~2013.5)を見逃していた 
・ 国の責任体制がはっきりしていない。汚染水対策の責任を資源エネルギー庁が負うのか原子力規制庁が負うのか政府側は答えられなかった。(以下略)

2.復興庁:被災者支援 先送り密議 暴言ツイート裏付け
毎日新聞 8月10日(土)
http://mainichi.jp/select/news/20130801k0000m010178000c.html

◇3月時点で「参院選後に」
 東京電力福島第1原発事故に伴い、放射線量が一定基準以上の地域住民への支援を定めた「子ども・被災者生活支援法」を巡り、同法を所管する復興庁が3月、具体的な支援策作りの大前提となる「線量基準」の検討をどこが主導するか曖昧にしたまま、7月の参院選後に先送りすることで関係省庁と合意していたことが国の関係者の証言で分かった。

 昨年6月の同法成立以降、基準は一向に決まらず、被災者らから早急な支援策作りを求める声が上がっているが、これを無視するような申し合わせが秘密裏になされていた。(以下略)

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『福島と生きる』メールマガジン第9号(2013年8月17日発行)
※『福島と生きる』メールマガジンは、『福島と生きる--国際NGOと市民運動の新たな挑戦』の共同執筆者の団体や活動の関連情報を発信していきます。

発行人=中野憲志・藤岡美恵子
(『福島と生きる--国際NGOと市民運動の新たな挑戦』共編者)

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●「さようなら原発講演会 つながろうフクシマ!くりかえすな原発震災」
日時:9月1日(日)13:00~16:30 (開場12:15~)
場所:千代田区「日比谷公会堂」(地下鉄「霞ヶ関駅」「日比谷駅」ほか)
 *地図 http://hibiya-kokaido.com/

内容:音楽(ジンタらムータ with リクルマイ)、
講演(大江健三郎さん、小出裕章さん・京都大学原子炉実験所助教)、
発言(澤地久枝さん、内橋克人さん、落合恵子さんなど)、
報告(福島現地から)、
コント(ザ・ニュースペーパー)
参加費:1000円(定員2000人・先着順)
*終了後は、首都圏反原発連合の「金曜首相官邸前行動・日曜版」に協力します。

2013年8月16日金曜日

ナチスを肯定したり模倣するような発言・行為は決して許さない!

ナチスによるホロコーストを決して忘れない
ナチスを肯定したり模倣するような  発言・行為は決して許さない!

─ドイツ・スィンティ・ロマからのメッセージ─ (8・2追悼集会報告)
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 第2次世界大戦中、ヨーロッパを占領下においたドイツナチスは、ユダヤ人とは別に、多数のスィンティとロマを迫害、虐殺しました。その犠牲者は50万人以上にのぼると言われています。
 中でも、1944年8月2日、ナチスがアウシュヴィッツ・ビルケナウに建てた「ジプシー収容所」に残されていた2,897人のスィンティとロマは、全員が一夜にしてガス室で抹殺されました。

 さる8月2日、IMADR日本委員会は「世界人権宣言の実現を求める広島県実行委員会」との共催で、ロマのホロコースト犠牲者を追悼する集会を広島で開催しました。
 この日、IMADRのパートナー団体であるドイツ・スィンティ・ロマ中央委員会は、アウシュヴィッツの虐殺現場で、ポーランド政府およびヨーロッパのロマの諸団体とともに、ロマ犠牲者を追悼する恒例の集会を開催しました。

 広島での追悼集会によせて、ドイツ・スィンティ・ロマ中央委員会から届けられたメッセージをIMADRのウェブサイトにアップしました。以下をご覧ください。http://imadr.net/roma20130802/

 8月2日は奇しくも「ナチス賛美ともいえる麻生発言」により、世界から批判の目が日本に向けられました。 ホロコーストを引き起こしたナチス体制の再現は世界のどの地域であろうとも決して許されるものではありません。

・・・
憲法改正でナチス引き合い/麻生副総理、都内の講演で
 麻生太郎副総理兼財務相は(7月)29日夜、都内で講演し、憲法改正をめぐり戦前ドイツのナチス政権時代に言及する中で「ドイツのワイマール憲法はいつの間にか変わっていた。誰も気がつかない間に変わった。あの手口を学んだらどうか」と述べた。
 「けん騒の中で決めないでほしい」とし、憲法改正は静かな環境の中で議論すべきだと強調する文脈の中で発言したが、ナチス政権を引き合いに出す表現は議論を呼ぶ可能性もある。

 麻生氏は「護憲と叫んで平和がくると思ったら大間違いだ。改憲の目的は国家の安定と安寧。改憲は単なる手段だ」と強調した。その上で「騒々しい中で決めてほしくない。落ち着いて、われわれを取り巻く環境は何なのか、状況をよく見た世論の上に憲法改正は成し遂げられるべきだ。そうしないと間違ったものになりかねない」と指摘した。
 安倍晋三首相や閣僚による終戦記念日の靖国神社参拝を念頭に「国のために命を投げ出してくれた人に敬意と感謝の念を払わない方がおかしい」とし「静かにお参りすればいい。何も戦争に負けた日だけに行くことはない」と話した。 (共同 7/30)

 発言全文
「僕は今、(憲法改正案の発議要件の衆参)3分の2(議席)という話がよく出ていますが、ドイツはヒトラーは、民主主義によって、きちんとした議会で多数を握って、ヒトラー出てきたんですよ。ヒトラーはいかにも軍事力で(政権を)とったように思われる。全然違いますよ。ヒトラーは、選挙で選ばれたんだから。ドイツ国民はヒトラーを選んだんですよ。間違わないでください。
 そして、彼はワイマール憲法という、当時ヨーロッパでもっとも進んだ憲法下にあって、ヒトラーが出てきた。常に、憲法はよくても、そういうことはありうるということですよ。ここはよくよく頭に入れておかないといけないところであって、私どもは、憲法はきちんと改正すべきだとずっと言い続けていますが、その上で、どう運営していくかは、かかって皆さん方が投票する議員の行動であったり、その人たちがもっている見識であったり、矜持(きょうじ)であったり、そうしたものが最終的に決めていく。

 私どもは、周りに置かれている状況は、極めて厳しい状況になっていると認識していますから、それなりに予算で対応しておりますし、事実、若い人の意識は、今回の世論調査でも、20代、30代の方が、極めて前向き。一番足りないのは50代、60代。ここに一番多いけど。
 ここが一番問題なんです。私らから言ったら。なんとなくいい思いをした世代。バブルの時代でいい思いをした世代が、ところが、今の20代、30代は、バブルでいい思いなんて一つもしていないですから。記憶あるときから就職難。記憶のあるときから不況ですよ。
 この人たちの方が、よほどしゃべっていて現実的。50代、60代、一番頼りないと思う。しゃべっていて。おれたちの世代になると、戦前、戦後の不況を知っているから、結構しゃべる。しかし、そうじゃない。

 しつこく言いますけど、そういった意味で、憲法改正は静かに、みんなでもう一度考えてください。どこが問題なのか。きちっと、書いて、おれたちは(自民党憲法改正草案を)作ったよ。べちゃべちゃ、べちゃべちゃ、いろんな意見を何十時間もかけて、作り上げた。そういった思いが、我々にある。
 そのときに喧々諤々(けんけんがくがく)、やりあった。30人いようと、40人いようと、極めて静かに対応してきた。自民党の部会で怒鳴りあいもなく。『ちょっと待ってください、違うんじゃないですか』と言うと、『そうか』と。偉い人が『ちょっと待て』と。『しかし、君ね』と、偉かったというべきか、元大臣が、30代の若い当選2回ぐらいの若い国会議員に、『そうか、そういう考え方もあるんだな』ということを聞けるところが、自民党のすごいところだなと。何回か参加してそう思いました。
 ぜひ、そういう中で作られた。ぜひ、今回の憲法の話も、私どもは狂騒の中、わーっとなったときの中でやってほしくない。

 靖国神社の話にしても、静かに参拝すべきなんですよ。騒ぎにするのがおかしいんだって。静かに、お国のために命を投げ出してくれた人に対して、敬意と感謝の念を払わない方がおかしい。静かに、きちっとお参りすればいい。 何も、戦争に負けた日だけ行くことはない。いろんな日がある。大祭の日だってある。8月15日だけに限っていくから、また話が込み入る。日露戦争に勝った日でも行けって。といったおかげで、えらい物議をかもしたこともありますが。
 僕は4月28日、昭和27年、その日から、今日は日本が独立した日だからと、靖国神社に連れて行かれた。それが、初めて靖国神社に参拝した記憶です。それから今日まで、毎年1回、必ず行っていますが、わーわー騒ぎになったのは、いつからですか。  昔は静かに行っておられました。各総理も行っておられた。いつから騒ぎにした。マスコミですよ。いつのときからか、騒ぎになった。騒がれたら、中国も騒がざるをえない。韓国も騒ぎますよ。

 だから、静かにやろうやと。憲法は、ある日気づいたら、ワイマール憲法が変わって、ナチス憲法に変わっていたんですよ。だれも気づかないで変わった。あの手口学んだらどうかね。
 わーわー騒がないで。本当に、みんないい憲法と、みんな納得して、あの憲法変わっているからね。ぜひ、そういった意味で、僕は民主主義を否定するつもりはまったくありません、しかし、私どもは重ねて言いますが、喧噪のなかで決めてほしくない 」
・・

「ナチス発言」に対する麻生太郎副総理・財務相の8月1日の談話
 「私は、憲法改正については、落ち着いて議論することが極めて重要であると考えている。この点を強調する趣旨で、同研究会においては、喧騒にまぎれて十分な国民的理解及び議論のないまま進んでしまった悪しき例として(???)、ナチス政権下のワイマール憲法に係る経緯をあげたところである。

 私がナチス及びワイマール憲法に係る経緯について、極めて否定的に捉えている(???)ことは、私の発言全体から明らか(???)である。ただし、この例示が、誤解を招く結果となったので、ナチス政権を例示としてあげたことは撤回したい」

2013年8月15日木曜日

現代の戦争と蘇る『知識人の裏切り』  (Ⅱ)

現代の戦争と蘇る『知識人の裏切り』 (Ⅱ)


 戦争と平和の言説と「知識人の裏切り」

 現代の戦争のロジックは、人間が一度は歴史の屑かごに捨てたはずの、しかし実際には捨てずにずっと隠し持っていた、廃れた論理の埃を払い、都合よく現代風に仕立て直したような代物に過ぎない。 『知識人の裏切り』を読むと、そのことがよくわかる。

 その意味では、「平和の大義」をめぐり「知識人」が編み出す言説は進歩するどころか、くり返されてきた戦争の回数と犠牲者の数に見合う進化をしていない分だけ、退化していると言える。
 検証のため、『知識人の裏切り』の世界に分け入って行こう。


 溢れかえる戦争の言説

 ジュリアン・バンダは、世界が再びの全面戦争に向かおうとしていた当時のフランスやヨーロッパの「帝国」を席巻していた思潮を「国家的情熱」という言葉で一括している。周辺諸国の「脅威」を互いにやたらに煽る、どこかの国々の現在の思潮とそっくりである。
 この「国家的情熱」の思想的源泉、それをバンダは「政治的現実主義」と定義する。

 「あらゆる征服の企てを正当化するためだけに都合よく解釈され」た戦争の言説が、政治的「リアリズム」を偽装しながらヨーロッパ大陸を支配していた。
 アジア大陸でもそうだった。それらは現代人にも、とても馴染みの深い言説である。

● 共通の利益や公共の平和を守る (強調は執筆者)
● 不当に奪われたものの奪回、反乱者の鎮圧、無実の人々の保護 (上に同じ) 
● 侵略に対する防衛
国権[国家の主権]の行使に反する障害物除去のため (強調はバンダ)

 「平和」のために戦争をする」という論理が、「共通の利益」や「公共」の名において正当化される。
 「無実の人々の保護」は、実は「反乱者の鎮圧」という戦争の政治目的を押し隠す無花果の葉だったかもしれない。今でも。

 「この現実主義、現代知識人はこれをたんに国民だけでなく、階級にも説いた。労働者階級にも、ブルジョア階級にも、彼らはこう言った。団結して、最強者になり、権力を奪取するか、またはすでに権力を有するなら、これを守るべく努めよ」と。

 バンダが言いたいのはこういうことだ。
 「平和と民主主義」を掲げ、世界の平和勢力を束ねようとしたマルクス主義者の中には、「ロシア革命の父」レーニンの登場を待って「革命的祖国敗北主義」と「内乱から革命へ」を語りだし、権力奪取後はその権力を帝国主義の侵略(後にファシズムが加わる)から守るための防衛戦争を「階級に説いた」者たちがいた。

 つまり、当時の「現代知識人」が、「帝国主義の侵略」戦争を「国民だけでなく、階級」に説く勢力と、それとの「防衛戦争」を説く勢力に分かれながらも、そのいずれもが戦争を説いていた点では同じだった、ということである。
 それを「政治的現実主義」の現れとしてバンダは捉え、ここで批判しているのである。

 かくして、「現代知識人」(聖職者、科学者、哲学者、文学者、学者、リベラル、保守、マルキスト・・・)は「国民だけでなく」「階級」をも「裏切」り、そうすることで人間を「裏切」った。
 事実、人間はこの書の発刊後、わずか一〇年余りで七〇〇〇万人を殺した戦争への坂を転げ落ちながら、登りつめて行くことになる。
 少なくとも、責任の何たるかを知る「知識人」は戦後、口をつむぐしかなかっただろう。


 溢れかえる平和の言説

 公正をきすために言えば、「現代知識人」が平和を説かなかったわけではない。
 むしろ戦間期の時代は、戦争の言説と同じくらい平和の言説に溢れかえっていた。
 「政治的現実主義」の戦争の言説を無力化することができず、「平和の大義を、少なくとも真摯な人々に弱めるという重大な結果」をもたらした、溢れかえる平和の言説たち。
 バンダによれば、そこには四つの類型が確認できる。

● 科学万能論的主張をする平和主義
● 通俗的平和主義 
 (「殺す人間」を弾劾し、愛国主義の偏見を冷笑することしかできないもの)
● 神がかり的平和主義 
 (盲目的な戦争憎悪しか知らず、戦争当事者が攻撃しているのか守っているのか、またそれを望んだのか受け身でやっているのか考えようとしないもの)
● 愛国的主張の平和主義 
 (人道主義を称揚し、軍国精神や国家的情熱の緩和を説く一方、国益を害さず、外国に対する抵抗力を失わないよう主張するもの)

 最初の「科学万能論的主張をする平和主義」の要約を原典に見つけることはできないが、科学の進歩を平和と結び付ける言説と理解すればよいだろう。
 「戦後」の日本では聞き慣れた、「科学技術を軍事に転用し、仮想敵との間の軍事バランスと脅威に対する抑止をはかる」といった、日米安保とセットで米国から輸入された軍事リアリスト的言説もその亜種の一つである。

 ところで、こうして溢れかえる戦争の言説と平和の言説を並べてみると、両者に奇妙な対応関係や微妙な共犯関係があることが見えてくる。
 たとえば、「愛国的主張の平和主義」は、「国」を「愛」するあまり、いつでも外部からの「侵略に対する防衛」や国家の領土保全・主権行使論などに回収され、「武力による平和」=「平和のための戦争」論に化けてしまう。 これが「平和のリアリズム」が行きつく果てだろうか? 

 「現代知識人にあって、愛国心が帯びる性格のもう一つの特色に触れておきたい」。
 バンダは続ける。

  「つまり、攘夷性である。これは、「外部の人間」(le horsain よそ者)に対する人々の憎悪、「身内で」ない者に対する追放と侮辱である。こうした傾向は民衆のなかにはつねにあり、またおそらくその生存に必要なものであろうが、これが現代では、いわゆる思想家に採用されている。(中略)。
 知識人がこの愛国主義を採用して、世俗人の情熱をいかに煽ったか、言う必要があるだろうか? (一五五頁)」

 反省することを知らない「人間」が、あまりに多いため、何度でも「言う必要」はありそうだ。
 戦争の言説が平和の衣を纏い、「国家的情熱」を鼓舞し、「外部の人間」に対する憎悪を煽りながら人間を戦争に駆り立ててゆく。
 その一方で、必ずしも意図的に戦争の言説に与するわけではない「通俗的平和主義」や「神がかり的平和主義」は、民族/人種主義と一体化した国家主義を鼓舞し、憎悪を煽る「愛国的平和主義」の情熱の前では、あまりに頼りなげにみえる。

 だから、口では平和を語る政党や宗教組織が「愛国」や「民族」を語りだすと、時代は戦争=平和、平和=戦争に通じる怪しい迷路の罠にはまり、そこからの出口を見失ってしまう。
 おそらくそれは、昔も今も変わらない。


 帝国の秩序と「知識人の裏切り」

 いったい、〈問題〉はどこにあったのか?
 「問題は、知識人の職責が帝国の支配を支えることにあるのかどうかにある」。
 これがバンダの見解である。

 『知識人の裏切り』の中に書かれている「国家」とは、すべて「帝国」を意味している。
 そこでの「帝国」とは、主に一八七五年のベルリン会議以後、「アフリカの分割」に乗り出し、以降、没落するものと興隆するものに分かれながら第一次大戦にのめり込んで行った西洋の帝国をさしている。

(ただし、大戦の戦争特需によって「黄金の二〇年代」に狂乱していた西半球の帝国や、「大正デモクラシー」の終息を迎え、普通選挙法と治安維持法を同じ年(一九二五年)に制定した東洋の帝国は、さほどバンダの視野には入っていない。)

 第二次大戦後の一九四六年版「序文」の冒頭において、「知識人が当時、せっせと裏切り続けていたのは、すべて国家のためだった」とバンダが回想するくだりは、「帝国の支配を支えるためだった」と読み替えると、より理解しやすくなる。

 「帝国の支配」とは「帝国の統治」のことであり、「帝国の統治」とは「帝国の秩序」のことだ。
 これにフランス帝国をはじめ、ヨーロッパ各帝国の「現代知識人」はひれ伏した。
 だからバンダは、「序文」の第一節を、「A. 知識人が「秩序」の名においてその職責を裏切る。その反民主主義の意味」としたのである。

 バンダによれば、「秩序の観念は戦争の観念、民衆の貧困の観念につながる」。
 「秩序とは本質的に実際的な価値である。これを崇める知識人は厳密な意味でその職責を裏切っている」。
 このくだりも「秩序」を「帝国の秩序」にすれば、その意味をより明確に理解することができる。

 「帝国」とは、他の国、人種、民族を征服し、それによって作られた秩序を守りつつ、さらに自己の勢力圏を拡げようとする政体である。だからその秩序の維持と拡大は、必然的に他の帝国や小国、他人種・民族との戦争、戦争による民衆の貧困を伴うものになる。

 しかし、ここで注目したいのはそのことではない。むしろ、バンダがこのような「帝国の秩序の観念」――小国や他人種・他民族の人間をも自己の勢力圏に置かなければ気がすまない人間の観念――は、決して人間が普遍的に持つ観念ではない、と断言していることに目を配りたいと思う。

 「帝国の秩序の観念」は、近代西洋の各帝国の成立以後、国家や「現代知識人」によって広められたものだとバンダは言う。
 人間は「正義、自由、科学、芸術、慈悲、平和の像は立てたが、秩序の像はけっして立てなかった」のである。
 さらに言えば、人間は「「秩序の維持」にあまり共感を示さなかった」。
 なぜなら、それが「暴力の観念につながる」からである。なぜか?
 人間(「民衆」)は、それが「騎兵隊の突撃、無防備の人々に向けられた弾丸、女性と子供の死体を意味する」ことを「本能的に理解」していたからである。

 現代に生きる人間も、その多くは「秩序の維持」に「あまり共感を示」してはいないだろう。
 しかし「秩序の観念」が「暴力の観念につながること」を認識している人は、とても少ないのではないだろうか。

 バンダ流に言えば、おそらく現代の「知識人」にとっての問題は、現代の帝国の秩序を支えることを自らの「職責」とするか否かにあるのだろうが、それは「知識人」それぞれが、その秩序の形成をどこまで「民衆」が受ける暴力につなげて思索できるかにかかってくる。

 実に多様なアイデンティティを持ち、それぞれに分かれた民衆(peoples)の小さな秩序と、現代の帝国の巨大な秩序。
 前者が後者に暴力的に統合されるのでなければ、両者の像は決して均質化されることはない。
 民衆の小さな秩序が他者との交流により変容することはあっても、それぞれがそれぞれの固有性を保つことはできるはずである。

 現代の人間は、現代の帝国の秩序形成に向けた統合、その軋みで生じる暴力の意味を「本能的に理解」できる人間の像を、どこまで取り戻すことができるか?
 「価値観の修正」の実現可能性はすべてそれ次第、ということになりそうである。

2013, 8/15 中野憲志

⇒「現代の戦争と蘇る『知識人の裏切り』」へ


「批評する工房のパレット」内の関連ページ
⇒「「戦後」の未総括」という不都合な真実」(2012, 8/16)

・・・
「アジアへの反省」触れず=戦没者追悼式で首相式辞―68回目の終戦記念日
 「68回目の終戦記念日を迎えた15日、政府主催の全国戦没者追悼式が東京都千代田区の日本武道館で開かれた。・・・。
 ・・・安倍首相は式辞で、近年の歴代首相が表明していたアジア諸国に対する損害や反省などに言及しなかった
  式典は正午前に開始。式辞で安倍首相は、2007年に自身も使った「アジア諸国の人々に多大の損害と苦痛を与え、深い反省と哀悼の意を表する」という表現を用いなかった。
 近年の首相が使っていた「不戦の誓い」にも触れなかった

  近隣諸国に対しては1993年、細川護煕首相(当時)が初めて式辞で哀悼の意を表明して以来、歴代首相が「損害と苦痛」や「深い反省」に言及してきた。
  安倍首相は一方で、「わが国は世界をより良い場に変えるため、戦後間もない頃から、各国・各地域に支援の手を差し伸べてきた」と述べ、「世界の恒久平和に、あたう限り貢献し、万人が心豊かに暮らせる世を実現するよう、全力を尽くす」と訴えた・・・・。」(時事通信より)

2013年8月12日月曜日

東電不起訴を許すな!――何の津波対策もとらなかった東電免責はあり得ない

東電不起訴を許すな!――何の津波対策もとらなかった東電免責はあり得ない

東電不起訴を許すな!

みなさま
 福島原発告訴団弁護団の海渡です。弁護団として抗議の声明を昨日出しています。検察庁の不起訴の理由はひどいものです。また、この記事を読むと、告訴団が菅元首相を告訴しているように読めます。
 我々が主敵としてきたのは、東電と安全委員会、保安院、そして過剰な被ばくを強要した文科省、山下俊一氏らです。個人で告訴された方の中に菅元首相を告訴した方もいましたが、告訴団が告訴しているのは、以下の被告訴人目録のとおりで、菅元首相の告訴はしていません。

【拡散希望】朝日新聞報道を受けて。
http://kokuso-fukusimagenpatu.blogspot.jp/2013/08/blog-post_10.html

何の津波対策もとらなかった東電免責はあり得ない
河合 弘之(弁護士・福島原発告訴団弁護団代表)

去る8月9日朝日新聞朝刊に、月内にも福島原発事故について、我々が行っていた告訴・告発について不起訴処分がなされる方向で検察庁が調整に入っているという報道がなされた。記事において不起訴理由とされている点を取り上げ、告訴人らの考えを述べ、検察官・検察庁の再考を強く求めたい。

本紙報道によると不起訴の理由は、「事故と災害関連死との因果関係はないとは言い切れない。今回のM9規模の大地震と津波は、専門家の間で予測されていたと言えず、事前に想定できたのはM8.3までだった。巨大津波の発生と対策の必要性を明確に指摘していた専門家も少なかった。

東電が2008年に津波高さ15.7メートルと試算していた点についても、専門家の間で賛否が分かれ、東電も『実際には起きないだろう』と受け止め、対策を検討したものの、具体化は見送った。東電の津波対策は十分ではなかったものの、刑事責任を問うことは困難。」とされている。

検察官の立脚する予見可能性の議論には次の疑問がある。15.7メートルの津波は東電内部の検討において確かに試算されていた。この原発の想定津波高はわずか6メートルであった。この地域でマグニチュード8.3程度の地震と高さ10メートル程度の津波が来ることは、地震と津波の専門家なら、だれもが頷く普通の想定であった。

電源喪失を防止するための対策としては、防潮堤の設置だけでなく、外部電源の耐震性強化、非常用ディーゼル発電機とバッテリーの分散と高所設置等、構内電源設備の耐震性,耐津波性の強化など多様な措置がありえた。

浜岡原発においては、老朽化した1,2号機は耐震補強を断念し、2008年には廃炉の決定がなされていた。福島第1原発1-3号機についても、同様の措置は十分あり得た。にもかかわらず、東京電力は一切何の対策もとらなかった。予測されたレベルの地震と津波対策を講じたにもかかわらず、それが不十分であったわけではない。東京電力自身が、原子力改革特別タスクフォースの報告において、結果を回避できた可能性を認めているのだ。

事故以前の東京電力社内のすべての証拠を収集し、どのような検討がなされていたのかを解明するには、強制捜査による関係資料の押収が欠かせない。このことは、捜査機関として当然の責務だ。検察庁は、テレビ会議録画や社内メールなどの任意提出を受けただけで、今日まで強制捜査を実施していない。

多くの市民の生命と生活、生業を根こそぎ奪ったこの事故について、強制捜査もしないで捜査を終結するような事態は絶対にあってはならない。検察内部の良心が検察庁を揺り動かし、強制捜査の実施と起訴が実現することを心から願ってやまない。

被告訴・被告発人目録

1.勝俣 恒久 東京電力株式会社 取締役会長
2.皷 紀男 東京電力株式会社 取締役副社長
  福島原子力被災者支援 対策本部長 原子力・立地本部副本部長
3.西澤 俊夫 東京電力株式会社 取締役社長
4.相澤 善吾 東京電力株式会社 取締役副社長 原子力・立地本部長
5.小森 明生 東京電力株式会社 常務取締役
  原子力・立地本部副本部長兼福島第一安定化センター所長
6.清水 正孝 東京電力株式会社 前・取締役社長
7.藤原 万喜夫 東京電力株式会社 常任監査役・監査役会会長
8.武藤 栄 東京電力株式会社 前・取締役副社長原子力・立地本部長
9.武黒 一郎 東京電力株式会社 元・取締役副社長原子力・立地本部長
10.田村 滋美 東京電力株式会社 元・取締役会長倫理担当
11.服部 拓也 東京電力株式会社 元・取締役副社長
12.南 直哉 東京電力株式会社 元・取締役社長・電気事業連合会会長
13.荒木 浩 東京電力株式会社 元・取締役会長・日本経済団体連合会副会長
14.榎本 聰明 東京電力株式会社 元・取締役副社長原子力本部長
15.吉田 昌郎 東京電力株式会社 元・原子力設備管理部長、前・第一原発所長

16.班目 春樹 原子力安全委員会委員長
17.久木田 豊 同委員長代理
18.久住 静代 同委員
19.小山田 修 同委員
20.代谷 誠治 同委員
21.鈴木 篤之 前・同委員会委員長(現・日本原子力研究開発機構理事長)

22.寺坂 信昭 原子力安全・保安院長
23.松永 和夫 元・同院長(現・経済産業省事務次官)
24.広瀬 研吉 元・同院長(現・内閣参与)
25.衣笠 善博 東京工業大学名誉教授
(総合資源エネルギー調査会原子力安全・保安部会耐震・構造設計小委員 地震・津波・地質・地盤合同WGサブグループ「グループA」主査、総合資源エネルギー調査会原子力安全・保安部会耐震・構造設計小委員会地震・津波・地質・地盤合同WG委員)

26.近藤 駿介 原子力委員会委員長
27.板東 久美子 前・文部科学省生涯学習政策局長(現・同省高等教育局長)
28.山中 伸一 前・文部科学省初等中等教育局長(現・文部科学審議官)
29.合田 隆史 前・文部科学省科学技術政策局長(現・同省生涯学習政策局長)
30.布村 幸彦 前・文部科学省スポーツ・青少年局長(現・同省初等中等教育局長)

31.山下 俊一 福島県放射線健康リスク管理アドバイザー
   (福島県立医科大学副学長、日本甲状腺学会理事長)
32.神谷 研二 福島県放射線健康リスク管理アドバイザー
   (福島県立医科大学副学長、広島大学原爆放射線医科学研究所長)
33.高村 昇 福島県放射線健康リスク管理アドバイザー
   (長崎大学大学院医歯薬学総合研究科教授)


「批評する工房のパレット」内の関連ページ
⇒「ベント「失敗」?---東電の刑事責任追及の可能性 」 (2011, 6/25)

現代の戦争と蘇る『知識人の裏切り』 

現代の戦争と蘇る『知識人の裏切り』

  人間は、五〇か月しか続かず、各国ごとに二〇〇万人しか殺さなかった戦争のために、価値観の修正はしないだろう。
    ジュリアン・バンダ  『知識人の裏切り』(一九二七年刊)

 おそらく、五年続き、二〇〇〇万人を殺した戦争のためでも、修正はしないだろう。
    ジュリアン・バンダ  (同書、一九四六年版の注)


はじめに――終わりなき戦争と介入の時代

 フランスの思想家、ジュリアン・バンダは正しかった。
 『知識人の裏切り』は、第一次と第二次の世界大戦の合間、一九二〇年代半ばに書かれた。そして、「各国ごとに二〇〇万人しか殺さなかった戦争」を二度とくり返すまいと、当時の主だった国々が誓ったはずの「パリ不戦条約」(一九二八年)の前年に出版されている。

 第一次大戦の勃発(一九一四年)から一世紀、不戦の誓いの甲斐なく「二〇〇〇万人を殺した戦争」(実際には約七〇〇〇万人、その内四分の三が一般市民だったと言われている)の終結から、まもなく七〇年をまもなく迎えようとする今も、人間はバンダの予言通り「価値観の修正」をしていない。

 「修正せよ」という声はこれまでもあったし、今もある。これからもそうだろう。
 しかし、おそらく人間はこれからも相当、長期にわたり「価値観の修正」をしようとしないだろう。
  いや、できないだろう。そう考える根拠はいくつかあるが、一番大きいのは戦争の「価値観」がバンダの時代からほとんど何も変わっていないことである。
 現代の終わりなき戦争と介入の「価値観」と、バンダが生きた時代のそれを対照しながら、検証してみよう。

 一九九〇年代初期からこの二〇年の間に、それ以前にはなかった戦争=国家の武力行使のパターンが三つ登場した。

・人道的軍事介入(一九九三年のソマリア以後)、
・対テロ戦争(二〇〇一年のアフガニスタン以後)、
・一般市民(文民)を「保護する責任」の名による武力行使(二〇一一年のリビア以後)、の三つである。

 第二次大戦後、人間は、国連憲章の下で、第二次大戦の一応の反省から、国家が武力行使できる条件を一応は制限しようとした。その条件とは、
①侵略に対する「自衛権」の行使(「個別的」かつ「集団的」なそれ)か、
②侵略された国家が単独では侵略を阻止できない場合に、第三国が「国際の平和と安全」を守る「国連軍」(現在も存在しない)に参加し武力行使する、のいずれかである。

 国際法は、後者を国連の「集団安全保障」と呼び、個別の国家間で結ばれる軍事同盟の下での「集団的自衛権」の行使と形式的に使い分けてきたのだが、このような「一応の反省」と「一応の制限」は結局、何の反省にも制限にもならなかった。そのことは、一九四五年から九〇年代初期までの間に世界各地でくり返された、さまざまな戦争の歴史が端的に物語っている。

 「それは共産主義のせいだ、いや帝国主義のせいだ」といった「悪者探し」をすることがここでの本意ではない。人間が現在に至るも、核兵器の非人道性ばかりか、武力行使の非人道性という普遍的価値を人類共通の価値観にできていないこと、そのことを、読者とともにまず正視することが目的である。

 現代の人間は、ある国家による侵略行為に対する武力行使に加え、右にみた「三つのパターン」の武力行使が国際法的に「合法」とされる時代に生きている。
 前者についてもっと正確に言えば、特定の国家が定義する「侵略を未然に防ぐ、予防的な自衛権の行使」としての武力行使までが、国際法的に違法とはされない状況が出現している。
 たとえば、イスラエルによるレバノン、ヨルダン、占領下のパレスチナに対する空爆、また世界各地で米軍が単独で行ってきた「対テロ戦争」がこれに該当する。

 米軍は、軍事同盟国の後方支援を受け、各諜報機関と連携しながらも、巡航ミサイルによる空爆(二〇〇八年ソマリア)や無人攻撃機による爆撃(アフガニスタン、パキスタン、イエメン・・・)などの武力行使を現在もなお、単独で継続している。国際法違反の武力行使が違法とされない国際政治と国際法のリアリズムがここにある。

  また、人道的軍事介入と「保護する責任」に基づく武力行使については、国連安保理常任理事五カ国(米国、中国、フランス、ロシア、イギリス P5)のどれか一国が、全体の合意を覆す拒否権を発動せず、安保理としての武力行使「決議」が通りさえすれば実行できる国際法的環境が、すでに作られている。

 要は、武力行使を主に担う国家(米国、フランス・・・)の政治判断と軍事態勢の整備状況次第で、いつでも、自由に武力行使が実行できるということだ。近年ではリビアとコートジボアール(二〇一一年)、マリ(二〇一三年)の事例がこれに該当する。
 「人道」や「人権」など、「普遍的価値」を掲げた戦争の時代の本格的幕開けである。


Ⅰ 「戦後レジームからの脱却」?――湧きおこる戦争の言説


 二〇一三年七月の参議院選挙後、安倍=麻生政権の下で進行する日本の政治動向も、以上みた国家の武力行使をめぐる国際的な変化と決して無関係ではない。

 二〇一三年八月九日現在、「自衛権」(「主権」防衛)のための武力行使と、「国際の平和と安全/安定」のための武力行使を切り離し、「集団的自衛権」の行使を可能にしようという動きが加速している。

 「原子力ムラ」ならぬ「日米同盟ムラ」は、改憲→自衛隊の「国防軍」化を実現する前に、憲法九条の下で、海外における他国の武力行使と一体化した自衛隊の活動展開をめざすとともに、さらにその先に自衛隊自身による武力行使を可能とする新たな解釈改憲に向けた準備を進めている。

  しかし、憲法九条の下で、自衛隊が米軍をはじめとした他国の軍隊と「集団的自衛権」を行使できるという憲法解釈が成り立つのであれば(政府与党たる「平和の公明党」はすでにそうした憲法解釈を打ち出している)、そもそも九条改定や憲法への「国防軍」規定の挿入などは、まったく無意味なものになってしまう。もしも自衛隊が、他国の軍隊と同じことができるなら、名前を変えずして自衛隊はリッパな軍隊になるからだ。

 「戦後レジームからの脱却」を「自主憲法制定」を中心にめざすとする安倍首相個人の思想・信条や、いっそう保守化(国粋化?)した新生自民党の綱領に一見沿わない形、つまりは「戦後レジーム」の枠組みと戦後憲法を保持する形でこうした事態が進展している事実に、「価値観の修正」を求める人間は目を向けておく必要があるだろう。

 現代日本は、憲法九条がもはや〈平和のエンジェル〉たりえず、「九条を守れ」「九条を世界に」と言うだけでは〈平和〉を守ることはできない、そういう時代に――実際にはかなり以前から――入っているのである。

 とは言っても、福島第一原発のメルトダウン→核爆発→メルトスル―が起こらなければ「原発の安全神話」(?)から目覚めなかったように、どれだけ外国人が戦争で殺されようと、日本全土を震撼させるような大量の日本人犠牲者が出ることがなければ、「戦後」日本を形造ってきた二つの神話――「日米安保が日本を守る」/「憲法九条が日本を守る」から日本人が目覚めることはないのかもしれない。

 実際には自衛隊員以外の、多数の犠牲者がすでに出ており、「メルトダウン」に向かう兆候は十分に現れているのだが、警鐘を鳴らすべき「知識人」の多くはそれに無頓着であるようだ。

 今、日本の「知識人」の中で何が起こっているのか?
 事態の深刻さを共有するために、ここで「現代の戦争と平和」を論じた一冊の本を紹介しておこう。『戦争の条件』(藤原帰一著、集英社新書、二〇一三)がそれである。


 『戦争の条件』?

  「国際政治学」を専門とし、メディアにも頻繁に登場する東京大学大学院教授によるこの書は、「戦争の条件を考え抜くことで、逆説的に平和の条件に至る道を模索」することが目的とされている。そしてその第一章のタイトルは、「戦争が必要なとき」となっている。

 「価値観の修正」を追求しようとこの書を手にした人は、本を開いた瞬間に混乱してしまうだろう。なぜなら、戦争を前提にして「模索」の旅を始めてしまえば、そこからどのような「道」を辿ろうと、その先で到達する平和は、常に戦争を前提したものになってしまうからだ。

 読者は、権威ある国際政治学者が言うところの「戦争の条件」と「平和の条件」がメビウスの環となった、どこにも出口(答え)のない異様な旅の随行者になることを強いられる。
 それは常に「戦争の条件」によって重心が取られ、「戦争が必要なとき」、と著者が定義する「はじまり」に還ってゆく、この書のシナリオの必然的な帰結である。「逆説」でも何でもない。

 著者にしてみれば、まさにそれこそが「平和のリアリズム」だと言いたいのかもしれない。
 しかしそれでは、「価値観の修正」は永遠にできないことになる。人間はこれからも戦争の歴史、その価値観を変えることはできないし、変えようがなくなってしまう。
 なぜ、そうなるのか? もう少し、著者が誘う「リアリズム」の世界を覘いてみよう。

 第一章「戦争が必要なとき」に、「現代の戦争と「保護する責任」」という節がある。
 藤原氏はここで、「現代戦争の多くは、「保護する責任」抜きには説明できない」、そしてこれが「国際機構で叫ばれている理念であるばかりか、すでに国際政治の現実の一部を構成している」との認識を示したうえで、次のように述べている。

 「「保護する責任」に基づいた人道的介入は、各国それぞれの領土、安全、国益などの個別利益ではなく、普遍的人権の尊重を中核とした、優れて普遍主義的な理念によって支えられている」

 要するに、氏はここで、「保護する責任」に基づく「現代の戦争」を「必要」だと言っているのである。
 「「必要」と解釈する政治家、官僚、学者、国際NGOが世界にも日本にも存在する」と、客観的かつクリティカルな読者の思索を導く材料の提供としてではなく、「東京大学大学院教授」としての氏自身の価値判断としてそう言明しているのである。

 「保護する責任」や人道的軍事介入に対するこのよう言明が「正しい」と言えるかどうか、またそれらがどのような問題をはらんでいるかについては、これまで何度も書いてきたので、ここでは立ち入らない。
 ここでは、市民の「保護」を口実とした武力行使は、一九世紀以降何度もくり返されてきたことであって、「保護する責任」という概念自体に何の新しさもない、という点を指摘するにとどめておきたい。

 過去と現在で変わったのは、「保護」の対象、その実行主体の拡張と、武力行使を容認する新たな国際法上の規範としてこれが利用されることになったこと、この三点である。具体的には、

①「保護」の対象が武力行使を行う国家の市民か、それとも他国のそれをも含むか、
②一国の軍隊が武力行使をするか、それとも国際機構の「決議」(お墨付き)の下で同盟軍+有志連合軍がするか、
③それが一国の「個別利益」に基づくか、それとも「普遍的価値」として表現される複数の国々の「共同利益」基づくか、以上の三点の変化である。

  「保護」する対象と実行主体の拡張によって実現される、武力不行使原則の規制緩和(自由化)。これが「普遍的人権」という理念を剥ぎ取った後に露わになる「保護する責任」の実態である。
 バンダが言う「平和の大義」からみれば、これはその進化ではなく無限後退と言うべきである。

 P5や主要国連加盟国が、もしも本当に世界各地の市民を保護する責任を果たそうとするなら、武力行使以前にやるべきことは山ほどある。思いつくものをざっと挙げるだけも、

・「絶対悪としての核兵器」(松井一実広島市長、二〇一三年八月六日)の早期廃絶、
・強力な国際法的拘束力を持った軍縮の推進、
・軍事同盟の漸進的解消と一体化した世界的な脱軍事化、
・これまでの「武器」概念では武器扱いされないロボット・遠隔操作兵器を含む武器貿易・軍事援助規制の一層の強化、

等々の施策に始まり、国家が市民を守るために果たすべき政治・経済・法律・社会政策全般に及ぶ責任は数えきれない。

 世界の主要国家は冷戦崩壊以後もずっとその責任から逃れようと腐心してきたとしか言えず、「保護する責任」はそのための新たな方便として世界サミットの「成果文書」に書き込まれ(二〇〇五年)、その翌年の国連安保理の「決議」の中に盛り込まれた、と見る方が事の真相を捉えていると思えるのだが、「保護する責任」を無条件で讃美する大学「知識人」はそうは考えないようだ。

 現代に生きる人間が「価値観の修正」を模索し、武力行使の自由化を阻むためには、核兵器はもちろん、古典的武器概念ではもはや捉えきれない兵器体系によって実行される現代の武力行使の非人道性をまず理解しなければ、話が先に進みようがない。

 その上で、今こそ「戦争が必要なとき」と主張する世界の政治エリートに対し、その「条件」が成立していると言えるかどうかを吟味し、「条件」に矛盾があればその根拠をつきとめ、「成立する」という主張を崩す論拠を思索しなければならない。

 それが、非人道的な武力行使を、果てしなくくり返そうとする価値観に抗いうる〈知〉の在り処を、学生とともに思索し、模索すべき大学「知識人の責任」というものではないのか。
 しかし、ここでも「国際政治学」を現代日本の大学、とりわけ旧帝大系の大学で教える「知識人」の多くは、そのようには考えないようなのだ。 

 そもそも戦争が平和の名において正当化される時代において、「戦争」と「平和」は対概念たりえない。だからこれらを両天秤にかけようとする/読者にそのように仕向ける問題構制そのものが誤っているのだが、おそらくそんなことは十分承知の上で著者は意図的にこの構制をとっている。
 なぜそうなるのかと言えば、現代の戦争を捉えるキーワードたる「国際政治や国際法が「合法」と認める国家の武力行使」を著者が追認してしまっているからである。

 「保護する責任」に対する著者の価値判断が如実に物語っているように、『戦争の条件』は、「平和の条件」が「戦争の条件」によって相対化された後に打ち消され、永遠の彼方に追いやられてゆく「構制」になっている。その結果、この書は見かけの上では「客観性」を装いつつも、一大学教授個人の価値観のさらなる追認を読者に迫る、きわめてイデオロギッシュな本に仕上がっている。

 このような「権威ある知」に、さながら集団感染状態の現代日本において、「価値観の修正」は可能だろうか?
 可能だとして、それまでにどれだけの年月を費やし、どれだけの人間が国家と武装勢力の戦闘行為によって殺されることになるのか?
 日本人のみならず現代の人間は、そういう深刻な事態に直面しているのである。

8/9, 2013 中野憲志 

⇒「現代の戦争と蘇る『知識人の裏切り』  (Ⅱ) 」へ
 

2013年8月11日日曜日

シリアの平和を願う署名 キャンペーン

シリアの平和を願う署名 キャンペーン

 この度サダーカで は「Change.org」という電子署名サイトを使用し、シリアの平和を願う署名 キャンペーンを実施します。

 これは、普段はシリアの紛争または難民支援というものになじみのない方にも、署名というアクションを起こしていた だくことで、 「関わりのきっかけ」としていただくことを第一の目的とし、署名の数が平和をもたらす直接的材料になりうるかはあえて二次的なものとしています。

 今回の署 名で使用する「Change.org」は、署名後に自らのSNSFacebookTwitter等)で「署名をした」という行為を発信することが可能で、署名者のSNSを通じて、実際の署名数の何十倍の人々へシリアの現状を発信することが可能です。

 また、 署名が盛り上がれば、その結果を更に別の形で発展させる方法も考えており、下火となっているシリアについての関心を高めるきっかけにしたいと も考えています。

 署名サイトリンク:
https://www.change.org/peace_for_syria

 本キャン ペーン用のバナーも準備しておりますの で、是非ともホームページにてバナーを貼っていただける団体や個人もご紹介いただければ幸甚に存じます。  ご不明点等あれば、どうぞご連絡くださ い。
 以上、よろしくお願いします。


田村雅文
サダーカ代表
https://www.facebook.com/sadaqasyria.jp
http://www.sadaqasyria.jp/index.html

2013年8月9日金曜日

柏崎刈羽原発6・7号機の「フィルターベント」設置問題

柏崎刈羽原発6・7号機の「フィルターベント」設置問題

● 柏崎市と刈羽村が事前了解 フィルター付きベント設備の設置 (8月7日、新潟日報)
http://www.niigata-nippo.co.jp/news/national/20130807059390.html

● 柏崎市のベント設置了解に対する知事のコメント
http://www.pref.niigata.lg.jp/genshiryoku/1356765624987.html
 本日、柏崎市から、柏崎刈羽原子力発電所の6号機、7号機におけるフィルタベント設備設置に関し、回答したい旨の連絡がありましたので、県としての考え方をお伝えしました。
 

 フィルタベント設備は、放射性物質を、薄めるとはいえ外部に放出する設備です。事故時の対応を考えれば、設備のハード面だけでなく、その運用面も含めた安全性の確認が必要です。
 住民被ばくを避けるためには、避難の難易により、どの程度の性能を持たせるべきかの検討が必要であり、その性能等について、変更の余地がある段階で協議をすることが必要であると考えています。

 新規制基準はあくまで最低限の基準です。また、原発の性能基準としてのみ審査するのであれば別ですが、自治体と合意がないまま、原子力規制委員会が住民被ばくを避けるかという観点で審査することは困難と考えています。

 なお、先日、福島の汚染水の取り扱いと情報発信に関して、廣瀬社長は自ら「3.11の教訓を学んで対応できていない」と発言した旨報道されており、原子力発電所を運営する企業として信頼に足る会社なのかも疑問です。現状において、県民の皆様にとても説明できる状況にありません。
 

 県としては、東京電力が立地地域との信頼の根底である安全協定を守り、適合審査の申請前に事前了解を得ることを求めます。

◎知事へのたより→http://www.pref.niigata.lg.jp/kouhou/1193760968244.html

-------------------------
【参考】
2013年8月7日
柏崎市長 会田 洋 様
刈羽村長 品田 宏夫 様

原発からいのちとふるさとを守る県民の会
 新潟市中央区新光町6-2 県平和センター内
柏崎刈羽原発反対地元三団体
 柏崎市扇町2-15 柏崎地区労内

 柏崎刈羽原発6・7号機のフィルターベント設備設置に係る事前了解に対する抗議と撤回を求める申入れ

 貴職は、昨日付で東京電力株式会社に対し、「安全協定」第3条の規定に基づく標記フィルターベント設備設置について、事前了解の回答をされました。私たちはこのことについて、村民、市民、県民を代表し、強く抗議するとともに回答の撤回を求めます。

 ご承知のとおり、東京電力福島第一原発事故は、収束はおろか今なお放射性物質を放出し続けており、その被害と影響は日に日に深刻さを増しています。
 フィルターベント設備を設置することは、重大事故時に村民、市民はもとより県下に放射能を放出し、住民に被ばくを強いることであり、住民がどの程度被ばくすることになるのか、避難をすることができるのか等について、住民に詳しく説明し、村民、市民らの了解を得たうえで判断すべきものです。
 村民、市民、県民への説明もなく、また、前述のような状況の中で出された今回の事前了解の回答は住民無視以外の何物でもなく、到底受け入れられるものではありません。

 そもそも東京電力が柏崎刈羽原発について新規制基準への適合申請を出そうとすること自体、被災地の福島県民はもとより、いのちの安全を第一義とする国民にとって許すことのできない言動であることを十分斟酌すべきものです。
 また、最近発覚した汚染水の海洋への流出に対する対応にみられるように、東京電力の企業体質は2002年の不祥事発覚以来まったく変わっていません。東京電力には、これ以上原発を運転する企業としての信頼も資格も能力も権利もない、と言わざるを得ません。

 私たちは、そもそも新規制基準について大きな疑問を持っています。原子力規制委員会委員長は「世界最高水準」と言っていますが、福島第一原発事故の検証も進まない中、拙速に策定した規制基準であり、また住民の被ばくを避ける原子力防災の視点が抜け落ちています。
 仮に、新規制基準に適合したとしても到底原発の安全を確保することには足り得ず、村民、市民、県民の安全確保は図れないことに思いを致すべきです。

・・・・・
● 会田市長への手紙→http://www.city.kashiwazaki.niigata.jp/detail/658041230.html
● 刈羽村役場 ファックス番号:0257-45-2818

2013年8月7日水曜日

元東電社員が告発する福島原発事故の真相

元東電社員が告発する福島原発事故の真相

 「まだ運転できる段階にないと思う。ほとんどの重要機器が格納容器の中に入ってるわけだから。 そん中がまだ近づけない状況において、 故障原因もどれがどのくらい壊れたのかさえもまだ洗い出してないのに、 格納容器の蓋さえも開いてない状況で「安全だ、妥当だ」って、よく言えるもんだよね。

 発電所の運転管理する上では、例えば運転日誌を書き換えたりとか、そういうことはやってましたね・・・」

・・・
 元東京電力社員・木村俊雄さん(注1)が、東京電力の福島原発事故評価報告書の不備(注2)を指摘して、事故の真相(格納容器内配管破断による事故進展の可能性)を記者会見で告発した。
(注1) 木村俊雄:元東京電力福島第1原発の技術員で、現在、高知県幡多郡に移住。経歴と再稼働についての意見は以下のURL参照方。
http://www.youtube.com/watch?v=AgUz0G00e2w
(注2) 後藤政志さんが記者会見に同席して、事故を解説した。東電、規制当局が
 「津波がすべての事故原因であり、津波到着以前の地震による格納容器内配管破断はなかった。事故再発防止として津波対策さえすればよい。再稼働できる」
というのなら、航空機のボイスレコーダに相当する「過渡現象記録装置」の全てのデータ、即ち、

・著しい原子炉水位低下データ(ワイドレンジ水位計)、
・炉水温度計データ、格納容器内温度上昇データ、
・サプレッション温度上昇データ、
・格納容器サンプ水位計変動データと床ドレンサンプポンプ起動停止(くみ出し)との関係、
・排気筒放射線モニターの指示値変動、
・CRDハウジング温度上昇等々、
全てのデータを開示して、格納容器内配管破断との関係をきちんと説明する必要がある。

 「津波だけがすべての事故原因」というシナリオをでっち上げるために都合のよいデータを使用した報告書はダメ。また、大LOCAよりも小LOCAのほうが危険。
 東電社員は、エンジニアとしての良心はないのか。

◎元東京電力社員・木村俊雄 が告発する福島原発事故の真相1/2
http://www.youtube.com/watch?v=E0vuaqOYFZ0
◎元東京電力社員・木村俊雄 が告発する福島原発事故の真相2/2
http://www.youtube.com/watch?v=6wyssg2pXtE

(藤原節男(原子力公益通報者、原子力ドンキホーテ)さんより)

汚染水を止めて!48時間緊急署名

汚染水を止めて!48時間緊急署名

【緊急署名】
●これ以上、海を汚さないでください
●政府は汚染水を止めることに集中してください
●規制委・規制庁は、原発の再稼働審査を中断し、汚染水対策を優先してください
※締切:8月8日(木)朝9時

【個人署名】
フォーム1
https://pro.form-mailer.jp/fms/18534d4846287
フォーム2
http://goo.gl/fyHjPZ

【団体賛同】
https://pro.form-mailer.jp/fms/f21b5ad846288

【呼びかけ団体】:
原子力規制を監視する市民の会
福島老朽原発を考える会
プルトニウムなんていらないよ!東京
グリーンピース・ジャパン
ハイロアクション福島
脱原発福島ネットワーク
サーフライダーファウンデーション
グリーン・アクション
美浜・大飯・高浜原発に反対する大阪の会(美浜の会)
FoE Japan

 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
汚染水問題で緊急集会と政府交渉 
 海を汚さないで!国は再稼働よりも放射能汚染対策に注力を!
 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 東京電力福島第一原発の汚染水流出が深刻な事態です。6月以降観測用井戸から高濃度の放射能が検出され海への流出が続いていましたが、東電は参議院選挙後までその事実を認めませんでした。海の汚染は着実に広がっています。
 原子力規制委員会は止水対策を直ちに実施するよう東電に求めています。しかし、東電まかせにすること自体が間違いで、国が責任をもった取り組みが問われています。

 国はあらゆる人的資源、施策を汚染水対策に集中させるべきではないでしょうか。
 汚染水の状況はどのようになっているのでしょうか?
 国のなすべきことは何でしょうか?
 集会および交渉を開催しますので、ぜひご参加ください。

◆日時:8月8日(木)
13:30~15:00 集会
15:00~16:30 規制庁他政府交渉(予定・調整中)
◆場所:参議院議員会館101
(最寄駅:東京メトロ・永田町駅・国会議事堂前駅)

◆内容(予定、敬称略):
福島第一原発の汚染水の現状木野龍逸/ジャーナリスト
漁業者の立場から(調整中)
海産物への放射能拡散状況と、国際条約の観点から 高田久代/グリーンピース・ジャパン
資源エネルギー庁/規制庁への緊急署名提出(調整中)
資源エネルギー庁/規制庁との質疑(調整中)など

◆資料代:500円
◆申込:資料準備の関係上、下記からお申込みください。
https://pro.form-mailer.jp/fms/6483043945737

◆主催:
原子力規制を監視する市民の会
福島老朽原発を考える会
プルトニウムなんていらないよ!東京
グリーンピース・ジャパン
ハイロアクション福島
脱原発福島ネットワーク
サーフライダーファウンデーション
グリーン・アクション
美浜・大飯・高浜原発に反対する大阪の会(美浜の会)
FoE Japan

◆問い合わせ先:
福島老朽原発を考える会 阪上 
FoE Japan 満田 

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関連情報
●映像
「再稼働注力より現状打開を 汚染水対策遅れに批判」(ANN:テレビ朝日系)
http://www.youtube.com/watch?v=oY95fURXVJ4
●記事
「汚染水「貯水に限界」 田中氏、基準以下の海放出へ見解」(福島民友)
http://www.minyu-net.com/news/news/0802/news8.html
●「福島第1の汚染地下水、遮水壁上回った可能性高い=原子力規制庁」(ロイター)
http://jp.reuters.com/article/businessNews/idJPTYE97406420130805
●「福島第一、汚染水封じ込めピンチ 地中の壁で地下水急増」(朝日新聞)
http://www.asahi.com/national/update/0803/TKY201308030013.html

2013年7月31日水曜日

原発モンスター訴訟 The Nuke Monster Lawsuit

原発モンスター訴訟 The Nuke Monster Lawsuit

本年11月11日に向けて、日立・東芝・GE(ゼネラル・エレクトニック社)の3社に対して、「原発モンスター訴訟」を起こす準備をしています。とりあえず、各種資料を作成しましたので、掲載します。詳細については、別途ご案内させていただきます。

裁判用チラシ表面カラー(53MB)裏面(A4)、NNAA紹介パンフレット(A3)、
原告委任状サポーター申込書島弁護士紹介

原告団参加費用¥12,000 、サポーターのご寄付一口¥1,000、何口でも 
振込み先は次のとおりです。

<ゆうちょ銀行口座>
記号:10210
番号:43664091
名前:ノーニュークスアジアアクションズジャパン

他の金融機関のATMから「ゆうちょ銀行口座」への振込み方法は、こちらを参照下さい
支店名/支店番号は漢数字で
店名 (店番)
〇二九(ゼロニキュウ) です。

<郵便振替口座>
番号:00290-5-125011
名称:No Nukes Asia Actions-Japan

2013年7月26日金曜日

朝鮮戦争停戦協定締結60周年

朝鮮戦争停戦協定締結60周年

① 朝鮮戦争停戦60周年記念学術シンポジウム
「朝鮮戦争-戦争・停戦・平和」
日時:7月27日(土)、18時~20時30分
場所:国際文化会館講堂(都営大江戸線「麻布十番」駅徒歩5分)

報告
・「朝鮮戦争の本質と停戦過程の特徴」 (和田春樹・東京大学名誉教授)
・「朝鮮戦争を終わらせる平和体制の考察」 (文正仁・延世大学教授)
討論者
・小此木政夫・九州大学特任教授
・李鍾元・早稲田大学教授、
司会
・木宮正史・東京大学教授

 問い合わせ
日朝国交促進国民協会 (TEL&FAX 03-3922-1219)

② 朝鮮戦争停戦60周年 ソウル-平壌-東京リレー国際シンポジウム
日時:8月1日(木)、17時~20時
場所:学士会館210号室(地下鉄「神保町」駅徒歩1分)
(地下鉄「神保町」「竹橋」下車) *地図 http://www.gakushikaikan.co.jp/info/access.html

基調報告
・ラムゼイ・クラーク米元司法長官
・ミシェル・チョスドフスキー・オタワ大学名誉教授
コーディネーター
・康宗憲・韓国問題研究所所長(早稲田大学客員教授
パネリスト
・ブライアン・ベッカー・反戦反人種差別行動事務総長
・鄭己烈・清華大学客員教授
・浅井基文・元外務省地域政策課長
・金英子・朝鮮大学校教授ほか

問い合わせ:実行委員会
(TEL 080-5465-0914pe_highlighting、FAX 03-3814-4154 Email onekorea.hana@gmail.com


「批評する工房のパレット」内の関連ページ
⇒「朝鮮戦争終結=南北・米中平和条約締結=在韓・在日米軍撤退=北東アジアの〈平和〉 」(2013. 4/6)
⇒「無人爆撃機(drones)廃絶と武器貿易条約(ATT)を考えるための基礎的情報 」」(2013. 4/3)

ネオリべ・ミリタリズム――防衛大綱中間報告

ネオリべ・ミリタリズム――防衛大綱中間報告

● 中国を念頭に離島防衛を強化・自衛隊に水陸両用の海兵隊的機能
「民間輸送力の活用、補給拠点の整備、水陸両用部隊の充実・強化を検討」
・高高度滞空型無人機(グローバル・ホーク)の導入

● 北朝鮮のミサイルなどへの警戒監視能力も強化
 「弾道ミサイル攻撃への総合的な対応能力を充実させる必要がある」と指摘。
 戦闘機やミサイルで敵の発射基地をたたく「敵基地攻撃能力」の保有を検討
 「敵のミサイルの発射装置をこちらからたたくことを検討していく」(防衛省)

● サイバー攻撃に省庁間や米国との連携で対応
● 自衛隊部隊が大規模に素早く展開するための輸送力確保
● 自衛隊を積極的、効率的に機能させるとして、陸海空各自衛隊の統合運用、陸自の指揮系統の整理 (朝日、時事)

・「財務省は防衛費が長期にわたって膨らむことを懸念して戦闘機など主要装備の整備目標を示した大綱の「別表」の廃止を求めている。
 中間報告では防衛力整備の透明性を確保する観点から中長期的な見通しを示すことは引き続き必要だと強調。ただ、別表に記載する項目や内容は見直す考えも示唆」(日経

・・
防衛費2年連続増額へ 来年度4%増 尖閣で上積みも
● 防衛省は、平成26年度予算案概算要求で、防衛関係費として25年度から1800億円増(4%増)となる4兆9400億円を計上する方針
●実現すれば前年度比5・45%増だった3年度以来の伸び率

●1800億円の増額を求める要因
(1)国家公務員給与削減の25年度末終了に伴う人件費増1千億円
(2)円安による輸入装備品などの価格上昇分400億円
(3)消費税の5%から8%への引き上げによる調達経費増200億円
(4)米空母艦載機の岩国基地(山口県)への移駐工事本格化など米軍再編経費増200億円

防衛省は
活動経費の増額
・新規契約の翌年度以降に支払う後年度負担額の引き上げ、を要求 (産経


「批評する工房のパレット」内の関連ページ
⇒「惨事と軍隊(Disaster Militarism) 」(2012, 2/13)
「・・・・。私が言う"Disaster Militarism"は、ナオミ・クラインが言う"Disaster Capitalism"と微妙に違う。後者は現代資本主義批判として書かれたものだが、前者は軍隊そのものを特殊な官僚機構として捉え、現代官僚制批判の中に位置付けようとする。

  Disasterに「便乗」して制度的・機構的「自己革新」を図りながら、制度的・機構的な「自己増殖」を企てようとする〈現代ミリタリズム批判〉
を意図したものである。・・・・。」

・・・
・オスプレイ12機、30日岩国に
 防衛省は26日、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)に追加配備される新型輸送機MV22オスプレイ12機が、30日に山口県岩国市の米軍岩国基地に到着する予定だと、米軍から連絡が入ったと発表した。
  12機は民間輸送船に積まれて7月中旬に米カリフォルニア州を出発しており、岩国基地に陸揚げ後、約1週間かけて機体の整備や試験飛行をした後、8月上旬にも普天間に移動する計画だ。
  今回は、昨年7月に岩国に搬入され、同10月に普天間配備された12機に次ぐ第2陣。老朽化したCH46中型輸送ヘリコプターからの機種更新が完了し、沖縄や本土での運用がさらに本格化する見通し。(共同)

●【岩国】オスプレイ追加配備抗議7/28市民大集会 
 危険極まりない垂直離着陸輸送機MV-22オスプレイが沖縄の普天間基地に追加配備される前段階として、7月最終週に、岩国基地に一時陸揚げされようとしています。それに対する抗議集会を、以下の要領で行ないます。
  「オスプレイは岩国にも沖縄にもどこにもいらない!」の声をともにあげましょう! よろしく御参加ください。
                     
■日時:7月28日(日)午後2時より
■場所:岩国市役所前公園
■主催:オスプレイの追加配備抗議7/28市民大集会実行委員会
      瀬戸内海の静かな環境を守る住民ネットワーク(瀬戸内ネット)
      住民投票の成果を活かす岩国市民の会、住民投票を力にする会
      愛宕山を守る会、岩国爆音訴訟の会
      (昨年の9・30市民大集会を主催した5団体)
■連絡先:090-9900-3817(桑原清)
      090-9737-3450(藤本博司)

 瀬戸内海の静かな環境を守る住民ネットワーク(瀬戸内ネット)ホームページ
http://www.geocities.jp/setouchi_net08/

いよいよ本格的ネオリべ(新自由主義)の到来?

安倍政権版「労働者使い捨て」政策の始まり

・特区で雇用規制緩和 政府検討、残業・解雇柔軟に  
●安倍晋三首相の主導で決める国家戦略特区を活用し、 「労働移動など人材の流動化」を促進
●参院選前は世論の反発を招きかねない労働改革に踏み込まなかったが、抜本的規制改革
●8月末にも東京、大阪、愛知の三大都市圏などを特区に指定。秋の臨時国会に関連法案提出→成立すれば年内にも実現。
 第2弾の項目の関連法案は来年の通常国会提出、早い時期の実現目指す。(⇒三大都市圏→政令都市圏→全国へ)

第2弾の中核となる雇用分野
①解雇規制緩和
 企業が従業員に再就職支援金を支払えば解雇できる「事前型の金銭解決制度」の導 入
 「全国に支店を持つ大企業の場合、特区内に本社があれば、地方の支店も適用対象にする案がある」

②有期雇用契約 期間延長
「同じ職場で5年を超えて働く契約社員らは、本人が希望すれば無期雇用に転換しなければならない。この規制を緩めて企業の人材確保に幅を持たせる」

③労基法撤廃?
 労働基準法などが定める法定労働時間(1日8時間、週40時間)。
 「一定の条件を満たした社員には法定労働時間の規制を適用しないホワイトカラー・エグゼンプション」の導入」

 「雇用・解雇規制の緩和は産業界の要望が強いが、賃金の低下や労働条件の悪化につながるなどの反発も根強い」
 このほか、
・再生医療など先端医 療用の病床増加、(→金持ち優遇、儲かる医療)
・外国人医師の診察解禁、(医師労働市場の流動化→解雇規制緩和→「日本型医療制度」解体)
・大型の商業ビルなどに義務付けた駐車場の設置義務をなくす、
・大阪府・市が要望していた臨海部でのカジノ解禁、(→山口組再建、グローバル・マフィア導入計画?)などを議論。

 「特区で雇用規制緩和 政府検討、残業・解雇柔軟に 」(日経、 2013/7/26)より

【参考サイト】
New Video: A New Global Fund for Decent Work and Social Protection
Social Protection for All - Make It Happen! Friedrich-Ebert-Stiftung, Bonn.

・・・
暮らしに値上げの波、アベノミクスに第1関門
 「値上げの波が生活に押し寄せている。電気やガソリンだけでなく、生鮮食品の価格も上がり始めた。給料が上がらないなかで、生活に身近なものの物価が上がることで、景気をけん引してきた個人消費も冷え込むリスクが出てきた。昨年末から好スタートを切ったアベノミクスは、最初の関門にさしかかりつつある。・・・・」(日経)


「批評する工房のパレット」内の関連ページ
⇒「ハイパー・スタグフレーションの時代 」 (2011, 3/10)
3・11前日のエントリー。時代を先読みしすぎた?

 

2013年7月23日火曜日

エジプト・クーデターの核心に、米軍による訓練

エジプト・クーデターの核心に、米軍による訓練
【APA‐Jフラッシュ No.242】
 クーデター主導者の経歴を大手メディアはあまり報じないが、軍トップのシシ 最高評議会議長兼国防相には、米国陸軍大学への留学経験があるという。 日本の陸上自衛隊からも米軍関係大学への留学がある。 例えばイラク派遣時の 「駆けつけ警護」発言が問題になった、元陸上自衛官、現自民党参議院議員の 佐藤正久は、米陸軍指揮幕僚大学への留学が経歴に記載されている。 (M)
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 エジプト・クーデターの核心に、米軍による訓練
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エジプトで7月はじめに発生した軍事クーデターに対するアメリカのどちらともつかない反応は、アメリカ軍とエジプト軍の長年の結び付きに矛盾するだけでなく、とりわけ新たな軍政指導者となったアブドル・ファッターフ・アル・シシ陸軍大将と米国との密接な関係からして腑に落ちない。
 
シシは、ほぼ名もない准将から軍のトップへ、そして今や事実上エジプトの元首の地位にまで上り詰める以前、米国陸軍大学への留学経験があった。シシが「親米」とみなされたことで、彼は国防省に入り、かつて軍政の元首だったタンタウィの後継者となり、オバマ政権はエジプトにおける軍の支配の行く末に不安を抱かずに済んでいたのである。
 
実際、今回の軍事クーデターは多くの意味でアメリカの手によるものと言ってよいだろう。ムバラク政権時代から、米軍は「イスラム過激主義」を力づくで制圧することを念頭に常にエジプト軍の訓練をおこなっていた。それを考えれば、イスラム系政党が結成をゆるされて選挙に勝ち政権を握ったあとも、軍をおとなしくさせることに苦労し、結局1年ももたなかったこともそれほど不思議なことではないだろう。
 
その意味では、今回のクーデターを米議会が支持していることも意外ではない。民主的に選ばれた「過激派」に対抗する方法として、シシのクーデターが他の中東地域の「模範になればよい」と米国陸軍大学の複数の講師が明言しているのをみれば、エジプトの反対勢力が今回のクーデターの裏にアメリカの支援を感じるのも当然だろう。
 
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出典:Antiwar.com(2013年7月8日)
翻訳:Sou Lingzi(APA‐J翻訳チーム)
翻訳チェック:タンノワ 監修:APA‐Jデスクチーム ppsg@jca.apc.org

2013年7月22日月曜日

「原発の再稼働・輸出に抗する――反核、反差別、反格差の立場から」 8・5集会

「原発の再稼働・輸出に抗する――反核、反差別、反格差の立場から 」8・5集会
http://oklos-che.blogspot.com/2013/07/blog-post_22.html

 政治参加は議会制民主主義だけではない。
 自公の圧勝のなか、今、私たちがやるべきことは、国籍・民族を超えて足元の地域住民・市民としての運動を進め、市民の国際連帯運動をつくっていくことではないでしょうか。

 「グローバル化や経済の危機、失業や貧困といった今日の問題にこそ、植民地主義の本質がこめられている」(西川長夫)とすれば、今の日本は原発輸出を進めながら、国内の諸矛盾を領土問題や民族学校弾圧でナショナリズムの喚起をはかり、アベノミクスで経済復興の幻想をまきちらしているのではないでしょうか。

講師: 朴鐘碩(日立就職差別元原告)
日時: 8月5日(月) 午後6時会場
場所: 日比谷公園内、千代田区立日比谷図書文化館 
主催: (NNAA-J)

2013年7月21日日曜日

「原発反対 全インド民衆大会」への日本からの連帯アピール団体賛同のお願い

「原発反対 全インド民衆大会」への日本からの連帯アピール団体賛同のお願い
http://www18.ocn.ne.jp/~nnaf/123e.htm

 7月13日午後11時すぎ、インド政府は南インドのタミル・ナドゥー州にあるクダンクラム原発1号機の準備的稼働を開始し、臨界に達しました。21世紀インドでの最初の新規原発稼働となります。
 つい最近、ロシア原発建設会社での汚職事件から、この原発で使用された資材が不適正な品との情報があり、人びとの怒りと反対運動は高揚していました。フクシマ事故からさらに原発の危険を知った多くのインドの人びとの反対を押し切っての暴挙です。
http://cndpindia.org/cndp-statement-on-koodankulam-reaching-criticality/
 これに対して、現地の反対運動の人びとはウダイクマールさんを中心として、7月15日に「運動700日達成」として大規模な集会と「ダイイン」を繰り広げました。

 商業運転は8月末からとされていますが、インドの人びとの怒りは一段と燃え上がっています。7月25~28日に、西インド・グジャラート州の州都と原発建設計画地ミティビルディで、「原発反対
全インド民衆大会」(the People’s National Convention Against Energy)が開催されます。 http://cndpindia.org/
 広大なインドで点在していた反原発の運動団体が一堂に集まり、「原発反対 インド民衆憲章」
The People’s Charter Against Nuclear Energy)を採択し、さらに現地の反原発運動を支援する行動も行います。

 現在、サイト上では「憲章案」が、広く各団体や個人に閲覧できるようにされ、多くの意見を集め、最終的に「憲章」が確定するとのことです。インドで反原発運動が一つになることは、画期的であ
り、「憲章」の内容も質の高いものです。
http://cndpindia.org/draft-the-peoples-charter-on-nuclear-energy/

 クダンクラム原発運転開始に反対し、「原発反対 全インド民衆大会」に連帯するアピールを送りましょう。大会では、主催者より英文にて紹介・配布してもらうこととなっています。どうかみなさま、下記の「連帯アピール」に団体賛同をお願いいたします!
 賛同団体は、24日16時まで募ります。「団体名(日本語)」「団体名 (英語またはローマ字)」「都道府県」をメールしてください。→ sdaisuke@rice.ocn.ne.jp

 「連帯アピール」呼びかけ発起人一同
(連絡先:ノーニュークス・アジアフォーラム・ジャパン)

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★「原発反対 全インド民衆大会」への日本からの連帯アピール

 「原発反対 全インド民衆大会」に、日本から連帯し、「憲章」に賛同するアピールを送ります。
 日本メディアも、クダンクラム原発の「臨界」を報じました。私たちは、インド政府が、クダンクラム周辺住民たちの強い反対運動、そして多くのインドの人びとによる原発の危険性への告発を無視したことに抗議します。

 クダンクラムのみなさんが700日に及ぶ長く激烈な闘いを続けて こられたことに、心から敬意を表します。みなさんの勇気ある行動 が、福島原発事故後に日本で原発に反対する人々にどれだけ力を与 えてくれたことでしょう。クダンクラム原発反対運動は、核のない 世界に向けた歴史の中で、非暴力での粘り強い戦いとして、重要な 位置を占めています。

 たとえ稼働が開始されたとしても、クダンク ラムの皆さんに対する私たちの連帯の思いは変わりません。あの反 人道的で危険な怪物を止める日は、きっと来ると信じます。その日 まで、私たちもあなたがたに恥じることがないよう、核のない世界 をめざして日本で全力を尽くします。

 2011年3月11日のフクシマ原発事故では、約15万人の人びとが 避難を強いられ続け、廃炉への計画もできていません。しかし、日 本政府は停止中の原発の再稼働をめざし、さらに、原発の輸出を推 進しています。輸出対象国の一つがインドであり、「原発反対 全イ ンド民衆大会」の開催地グジャラート州のミティビルディが候補地 です。

 私たちは、ヒロシマ・ナガサキにおける戦争被爆国として、フク シマ事故を発生させた国として、原発と核兵器に強く反対します。 そして、日本の海外への原発輸出、インドにおける原発推進にも強 い反対を表明します。
  
  インドは、3.11以降も原発推進の政策を固持し、クダンクラム原 発の稼働により、フクシマ事故後に初めて原発を新設させました。 原発は「絶対的に安全」とする「ニセ安全神話」は、チェルノブイ リ事故やフクシマ事故だけでなく世界各地の原発事故で、すでに崩 壊しています。
 こうしたなか、広大なインドから原発に反対する多くの人が集う、 「原発反対 全インド民衆大会」の開催は、まさにインド民衆の反 原発運動を飛躍的に発展させるでしょう。

 私たちはインド政府に対して、民衆の声を聞いて原発推進政策を 放棄することを求めます。クダンクラム原発の稼働中止とすべての 原発新設計画の断念を求めます。核のない世界を作るためにインド が先頭に立つよう求めます。
   
 私たちは今後、日本からインドへの原発輸出を止めるため努めます。  
  みなさんの大会が成功されるよう祈念します。そして、みなさん が生活の場に戻られ、活力と工夫ある反原発運動を展開され、イン ドが原発ゼロとなりますよう!
 みなさんが「脱原発」の新しいインドを実現できるよう、日本の 私たちも共に闘います。
 クダンクラム原発反対! インド政府は、原発推進政策を放棄しろ!

 2013年7月25日

2013年7月20日土曜日

「子ども・被災者支援法」制定一年 動かない支援策 (吉野裕之さんインタビュー パート2)

「子ども・被災者支援法」制定一年 動かない支援策
吉野裕之さん(子どもたちを放射能から守る福島ネットワーク)インタビュー

『福島と生きる』メールマガジン特別号 No.2-2
(2013年7月20日発行)

パート2

目次
・ 「子ども・被災者支援法」――方針策定に当事者の声は反映されるのか?
・ 国主導の検診制度と住宅延長・住み替え支援を 
・ 支援策が動いていないのはなぜか


I  「子ども被災者支援法」――方針策定に当事者の声は反映されるのか?

Q1   子ども福島ネットも関わっている「原発事故子ども・被災者支援法市民会議」(市民会議)は次の4点の要望を出しています。
(1)「支援対象地域(支援法第8条)」の設定は年間1ミリシーベルトを基準に、
(2)基本方針、個別施策実施に当事者の声を、
(3)早期の予算確保で着実な
支援を、(4)広範囲かつ継続的な検診制度を国の主導で。

(2)について現状、当事者の声がどのくらいまで反映されているのかいないのかについてお聞かせください。(※3)

※3  市民会議による「政府による1年間にわたる不作為に抗議し原発事故子ども・被災者支援法に基づく基本方針の速やかな策定を求める声明」
(2013年6月21日)も参照。(http://shiminkaigi.jimdo.com/

吉野  被災者自身の声がどのように反映されるのか、今のところ明らかになっている事はありません。基本的に当事者の声をききながらプランを作成しないといけないと法律に書いてあるのに、国が主催する形のヒアリングは一度も行われていません。

 これまで行われた意見聴取のようなものは、たとえば市民会議が主催した院内集会に復興庁が来る、そこでお母さんたちが発言する、それを聞いてもらう、という段取りが設定された場面に国の担当者が来るというものばかりです。呼ばれると出かけて行って、意見を聞くんだけれども、やっぱり「ちゃんと聞いてないでしょ、あなた!」と途中で叱責されたりする。

 復興庁の水野参事官の暴言ツイートが問題になっていますが、職員仲間や国会議員がフォローしていながら放置していたことが分かっています。市民会議として調査を要求していますが、例の「今日は懸案が一つ解決。正確にいうと白黒つけずあいまいなままにしておくことに、関係者が同意しただけなんだけど、こういう解決策もあるということ」というツイートは何のことを指しているのか?

 実は既存の支援パッケージを出してきたその一週間前にそのツイートがあったのです。一連の流れを見ていくと、これは個人の問題ではなく復興庁のとりくみの姿勢そのものを彼が体現しているということになると思います。

 6月14日行われた市民会議の緊急集会で、平成25年度予算で何か具体的に動いているものがあるのかと改めて尋ねました。概算要求は6,7,8月と動くので25年度予算で動けていない以上、来年度予算にはきちんと入れていかなければならない。その協議テーブルには被災者本人も入りますよね、と念を押しておきました。

 支援対象地域の決定については、復興庁が原子力規制委員会に下駄を預けてしまったので、結論は12月まで待たないといけない。しかし12月まで待っていると来年度の予算はとれないので、再来年度になってしまう。そこでなんとか協議を通じて進めて行かないとだめなのだと思うのです。

Q2  当事者が常に方針策定の段階に関わるという枠組みを作りたいということですね。

吉野  そうです。帰還したお母さん、避難したお母さん、在住しているお母さん、保育園に子どもを通わせているお母さん、それぞれ立場は違えど同じことを心配しているのです。アプローチによって支援策が違うので、そこを理路整然ととりまとめ、きちんと動くように監督するのが復興庁の仕事です。安倍首相も復興庁の権限を強化すると言いましたが、どこをどう強化するのかが問題です。

 復興庁とは個別に協議もしていて、25年度予算のうち保養プログラムに使えるもの、しかもこれから申し込みが可能なものを洗い出し、担当部局と担当者の名前と連絡先を公開してくださいと要望しました。それはもう復興庁のホームページに出ています。これは具体的に要望して動いてもらえた例です。

 いま掲載されているもののうち、保養プログラムに応用可能なものについての情報をいくつかのネットワークに流しました。夏休みの保養プログラムに、たとえば植樹などを入れると農水省の予算がつくとか、そういう工夫について紹介しています。国も施策への理解や参加度合いも深まり、良い事だと思います。


II 国主導の検診制度と住宅住み替え支援を
Q3  検診制度について、福島県は甲状腺の検査結果だけは公表しました(※4)。
 今後どういう施策を政府に求めて行く計画ですか?

吉野  県民健康管理調査はあくまでも福島県民のためのものです。これから支援対象地域が千葉とか、その他の年間1ミリシーベルト以上のところになっていけば、県域を越えて国が管轄する調査が必要になります。いま除染を管轄しているのは環境省ですが、それを厚労省に戻してもらわないといけない。

 検査項目も、県民健康管理調査がうまく行っていないという反省の上に立ったものにしてほしい。ホールボディ・カウンターは検出限界が高いので体重の軽い子どもほど測りにくい。よほど被曝していないと出てきません。だから血液検査や尿検査を入れてほしい。当然、甲状腺検査を速やかに、福島県外の人たちも含めて、少なくとも一年に一回できるようにすべきです。これも何十回も言っていますが、なかなか動きません。

 幸い、県民健康管理調査もほんの少しは改善されました。目的が「県民の不安の解消」から「予防原則に則った早期発見」に変わりました。

Q4  暮らしの支援について、県内の人はもとより、県外に避難している人たちへの支援、たとえば就労や住宅について、いま一番重要で緊急性があるものは何でしょうか?

吉野  やはり住宅支援の延長と住み替えを認めることです。住宅支援はいまも半年更新です。次の更新時には支援がないかもしれないとドキドキします。それと延長に関する支援対象地域も決まっているので、たとえば仙台から避難している人はだめかもしれないとか、そういうシビアな状況です。福島の人は大丈夫なんですが、他地域からの避難者も放射線の影響を心配してのものであれば延長できるようにしてあげないといけません。

 あと、いま問題になっているのは、子どもの進学やパートの仕事が見つかったなどの理由で、いま住まわせてもらっている住宅からは通えないから住み替えしたいという要望があります。たとえば、大阪市に住宅を借りていても実は豊中市の方がいいとなることもある。

 でもいまは住宅を変えること自体ができないので、住み替えをできるようにしてほしいという要望があります。これは厚労省の管轄なので、国の主導で実現できるようにしてほしい。

 期間については、2015年度まで大丈夫と厚労省は言っています。それ以上延ばせるかどうかは「支援法」をどう動かせるかにかかっています。いまは災害救助法の特例として5年までということになっています。放射能汚染はこれまでの法的枠組みを越えています。新しい制度を作ってこそ、支援の姿が見えてくるはずです。

※4 参考記事「甲状腺検査: 市町村別の結果を開示…福島県、請求拒めず」
(毎日新聞 2013年4月22日)
http://mainichi.jp/select/news/20130422k0000m040095000c.html


III  支援策が動いていないのはなぜか

Q5  最終的には原発事故避難者のための恒久対策立法という目標につながっていくのだと思いますが、そういう機運は出てきていますか?

吉野  いまのところないです。みなそのつもりでいるんでしょうけど、「支援法」そのものが一つも動いていないので。

Q6  全体としては支援法がほとんど動いていない、その最大の障害は何だと思いますか?

吉野  支援対象地域が決まっていないことです。1ミリシーベルトという線を引けないからです。基準を1ミリシーベルトに決めれば千葉県の中だって分断が起きます。補償が出るわけですから。道路一本挟んで、こちらは補償金が出ない。 しかし子どもが歩く通学路は同じ、とかね。

 国が線を引くことで新たな分断を生んでいいのかという問題もある。お金がかかるからという問題もありますが。おそらく正直なところはそうなんでしょうが、言い訳としてでしょうか、「分断を生むわけにはいかない」と国は言うのでしょう。

 それに対し私たち市民側は、選択するのは各個人なので、1ミリシーベルトを基準としつつ、在住する人には、きちんと定期的な検診をし、身近な放射線の測定も行い、速やかにホットスポットを解消するように頑張っていきますから許してください、と言えばいい。子どもが小さいので避難したいということなら、それに対処し、戻ってくるという人にもちゃんと支援すればいい。

 つまり選択肢を用意すればいいのです。「その地域の人は全員避難」ではないのだから。
 検診は小学校の普通の検診に組み込めばいいと思います。ただ甲状腺を検診できるエキスパートを育てるための研修は必要でしょう。

Q7  いまの政府からそういうリーダーシップは出てくるでしょうか。

吉野  難しいかもしれませんね。福島県は[避難している人を]戻したいと言っている、それぞれの自治体も戻したい。そこから選出されている議員だって地元の意向には背けない。すべての政党の県選出国会議員が福島県の意向には背けないと言っています。だから最終的には福島県の意識の持ち方にかかってくるのです。

(インタビュアー/文責:『福島と生きるメールマガジン』 2013年6月15日)

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『福島と生きる』メールマガジン特別号No.2-2 (2013年7月20日発行)
※『福島と生きる』メールマガジンは、『福島と生きる--国際NGOと市民運動の新たな挑戦』の共同執筆者の団体や活動の関連情報を発信していきます。

発行人=中野憲志・藤岡美恵子(『福島と生きる--国際NGOと市民運動の新たな挑戦』共編者)

・・・
「批評する工房のパレット」内の関連ページ
⇒「「子ども・被災者支援法」制定一年 動かない支援策 (吉野裕之さんインタビュー パート1)
⇒「3・11」2周年を前に ~健康相談会を通して見えてくる被災者の現実(橋本俊彦さんインタビュー) 『福島と生きる』メールマガジン特別号No,1(2013年2月14日発行)」
⇒「「100 万人の母たち七夕プロジェクト」&「子ども・被災者支援法 成立から1年」」(2013, 6/20)

「原発を問う民衆法廷」東京最終法廷

「原発を問う民衆法廷」東京最終法廷

日 時
: 7月20日(土) 午後1時~午後6時
          21日(日) 午前11時~午後5時
場 所: 新宿区箪笥(たんす)区民センターホール
         新宿区箪笥町15番地
         大江戸線牛込神楽坂0分、東西線神楽坂徒歩10分
参加費: 1日券1000円、2日通し券1800円
    (チケットの事前お申し込みについては、下記矢野までお問い合わせ下さい)

 原発を問う民衆法廷は2012年2月から国内9カ所で巡回法廷を開催し、福島第1原発の核災害によってもたらされた惨状をつぶさに検証するとともに、「核の原罪」に対する民衆の心からの叫びと、正義を求める多くの良心の声に耳を傾けてきました。
 東京最終法廷は、これらを集約して国・東京電力を初めとする当事者に重大な勧告を行います。
同時に、日本国民、国際社会に広くこれを訴えるものです。
 3.11以降の「核のない世界」に向けて、世界の核被害者とともに議論したいと思います。
奮ってご参加ください。

7月20日 =====“世界の民衆の叫びを聴く”=====

∮  開会あいさつ、訴状朗読
∮  申立人意見陳述
  ①ピーター・ワッツさん
    (ウラン採鉱反対住民、オーストラリア反核連合共同代表)
    オーストラリアにおけるすべてのウラン採掘と核廃棄物放棄の中止を求めている。
  ②シュテフォルク・バレンティン・ビクトロビッチさん
    (原発事故被災者(チェルノブイリ))
    チェルノブイリ事故被害者ミーシャさん(甲状腺がん、心臓病により2012年40才で死亡)の父親。
  ③原発事故被災者(武藤類子さん(フクシマ))
  ④シナン・マビボさん(核廃棄物処分場被害住民(台湾))
    少数民族タオ族の一人。先住民族の権利や蘭嶼(らんしょ)島における放射性廃棄物処理施設反対を訴えている。
∮  アミカスキュリエ反論判事コメント、休廷

7月21日 =====“人類の未来へ勧告する”=====

∮  申立人陳述(つづき)
  ⑤原発労働者(斎藤征二さん(フクシマ))
  ⑥ヒロシマ・ナガサキ被爆者
  ⑦ハン・ジョンスンさん(韓国・被曝2世)
     韓国原爆2世患友会会長。韓国人原爆被害者とその子どもへの支援を韓国政府に求めている。
∮  判事団コメント
∮  証人調べ
  ①国際法学者 浦田賢治さん
   (早稲田大学名誉教授・国際反核法律家協会副会長)
  ②憲法学者 澤野義一さん
   (大阪経済法科大学教授)
∮  代理人団最終陳述
∮  アミカスキュリエ最終陳述
∮  判決言い渡し
   (判事団:鵜飼哲、田中利幸、前田朗、岡野八代)
   閉廷 

原発を問う民衆法廷(原発民衆法廷) (連絡先)
  090-2466-5184 (矢野) FAX 045-434-4225
 Email qqq568d9k@extra.ocn.ne.jp
 URL http://genpatsu-houtei.blogspot.com/ 

■資金協力(カンパ)のお願い
 東京法廷ではチェルノブイリ、オーストラリア、台湾、韓国から証言を予定しています。海外からの招請費用、会場費など多額の費用がかかります。 法廷成功の向け、皆さまのご協力をお願い申し上げます。
  郵便振替口座:原発民衆法廷実行委員会
  口座番号:00150-0-688570

【原発民衆法廷呼びかけ人】
青柳行信(人権・正義と平和連帯フォーラム代表)、足立昌勝(関東学院大学教授)、阿部浩己(神奈川大学教授)、上原公子(元国立市長)、河合弘之(弁護士、脱原発弁護団全国連絡会議代表)、黒田節子(原発いらない福島の女たち世話人)、澤野義一(大阪経済法科大学教授)、谷百合子(無防備平和のまちをつくる札幌市民の会)、田部知江子(弁護士)、新倉修(青山学院大学教授)、新村繁文(福島大学教授)、萩尾健太(弁護士)、布施哲也(反原発自治体議員市民連盟)、渕上太郎(経産省前テントひろば・9条改憲阻止の会)、武藤類子(ハイロアクション福島原発40年実行委)ほか

2013年7月17日水曜日

ヒューマノイド兵士開発・研究の現段階

「子ども・被災者支援法」制定一年 動かない支援策 (吉野裕之さんインタビュー)

「子ども・被災者支援法」制定一年 動かない支援策
吉野裕之さん子どもたちを放射能から守る福島ネットワークインタビュー

『福島と生きる』メールマガジン特別号 No.2-1
(2013年7月17日発行)

<目次>
パート1
 帰還する人々の不安/ あらためて放射線量の測定が必要/ 自分たちで動いて防護を
パート2
 「子ども・被災者支援法」――方針策定に当事者の声は反映されるのか?/
 国主導の検診制度と住宅延長・住み替え支援を/ 支援策が動いていないのはなぜか

I  帰還する人々の不安

Q1   原発事故から2年と3カ月が経過しましたが、いま福島に住んでいる人の間で避難や保養について、また逆に避難していた人の帰還について最近新しい変化や傾向はありますか?
 また、子どもたちの今後の育ちにとって一番重要となる課題は何か、それを実現するためにいまどんな状況にあって、何をやっていかなければならないかをお聞かせ下さい。

吉野  最近とくに新しいと思われる動きは、帰還する人が増えていることです。今年4月から、特に山形県から戻ってくる人が目立っている。山形県にはもともと避難している人も多かったので、戻ってくる人の中でも比率が高いのだと思います。また、近距離ゆえに帰還するかしないかの間で揺れているのかもしれません。遠方まで避難した方々とは別の気持の動きがあるのだと思います。

 ただ、戻ってきたからといって安心ではない。期待しているほど線量は低くないので、戻ってきたもののやはり不安だ、戻ってくるべきではなかったと後悔をしつつ、生活環境上戻ってこなくてはならなかったという事情がある。そこで戻ってきたお母さんたちがいま、新しく自分たちで「アットホーム・ママーズ」というメーリングリストを回し始めています。そういう活動を支援している地元のNPOもあります。

Q2  戻ってくる人たちの事情はいろいろだと思いますが、どういう特徴がありますか。

吉野  やはりお父さんがつらくなっているみたいです。「そろそろいいんじゃないの」と。福島県内は除染も行なわれているし、頑張って復興していこうという風潮が強く、それを見ているとお父さんも「なんかもう、大丈夫みたいだ」という気持ちになってしまう。離れているのもつらいので「そろそろ戻ってこい」という話になる。小学校から中学校へ上がる、中学校から高校へ上がる、小学校に入学するというタイミングで戻ってくる例が多いようです。

 原発事故子ども被災者支援法(支援法)(※1)が動いていない状況で、いまは2014年3月までは借り上げ住宅の支援があり、たぶん2015年まで延長される。その節目までに自分の子の進級を考えると「この4月でなきゃ」と考えるようになる。お父さんからの「戻ってこい」コールと、タイミングが合うという事情があります。

 一方、福島県内は除染もやってはいるが、遅々として進んでいないし、一回やったからといって毎時0・23マイクロシーベルトという環境省の除染目標を下回るところはあまりないと思う。私たちの測り方では0・23を超えているけど、業者さんが測るとき、とくに地表を測るときは、鉛で遮蔽し周辺環境からの影響をなくしてその部分だけの線量を測っている。

 だから、普通に測ったときの値の半分から3分の1ぐらい。それでやると0・23を下回っている。でも子どもたちは遮蔽された鎧を着て生活しているわけじゃない。だから、周辺環境の影響を受ける中で測らないと、子どもたちの受ける被曝量は真実通りには把握できません。

 モニタリングポストは周辺を掃除した上で立てているので、そこの測定値は低く出ています。一般的にテレビや新聞で発表されるのはモニタリングポストの測定値です。除染が終わった場所の公表数値も実際よりも低い。つまり生活を反映して測定されたのではないデータが世の中に出ています。それを見てお父さんは判断しているのです。

※1 法律全文と解説は「原発事故こども・被災者支援法市民会議」のサイトを参照。http://shiminkaigi.jimdo.com/


II あらためて放射線量の測定が必要
 だから、あらためて測らないとだめだということで、特殊な装置を使って測定活動をしています。その装置の開発者さんや研究者さんがボランティアで計って下さるのです。保育園の園長さんで非常に頑張っている人たちがいて、その人たちと保育園で散歩していたコースを歩きながら測ってみた。

 すると帰ってくる道の線量が高いので、同じ道を引き返してくるしかないことや、子どもを遊ばせていた広場も一番低いところしか使えないということが、この方法だと歩くだけで分かる。測ったものをすぐに地図に表すことができ、それを印刷することもできる。先生方にも保護者にも説明しやすい。

 すると別の保育園からも「うちもやってほしい」と声がかかりました。そこから保育園同士のネットワークでどんどん測っていって、結果を保護者に説明する。専門家にも来てもらって、一から「放射線とは」という説明をしてもらう。こういう状況だから、通学のときも散歩のときも気をつけてやります、防護しながらちゃんと考えて行きますと説明すれば保護者も納得してくれるでしょう。
 そういう作業をいまあらためて始めているところです。

Q3  公立の保育園も含めてやっているのですか?

吉野  いまのところ私立の認可保育園だけです。私立の無認可保育園の先生も知っているので、そのプロジェクトが上手く行きそうなら広げていきたい。すると必ずお兄ちゃん、お姉ちゃんがいる小学校の辺りはどうなんだろうという話になる。公立の小学校や幼稚園も、きちんと測り、子どもたちの被ばくを可能な限り低減させ、生活環境を安全にした方がいいという説明をしたいと思います。

 それから測定中に幼稚園の園庭で除染漏れが見つかりました。園庭のほかの場所は0・14マイクロシーベルトなのにそこだけ10倍高かった。土を削ってみると下の方は低かったので、間違って汚染された土を上にしてしまったということです。すぐに園長先生に現場監督を呼んでもらって自分たちでもきちんと測らせ、すぐに除染してくれと言いました。

 でも作業が終わるまで一週間かかりました。汚染された土をどこに持っていくかを決めないといけないからです。こういった除染漏れも、この測定機械だと一目瞭然に分かるのです。ただ、現在私たちの手元には一台しかなく、値段は135万円もします。

 つまり、園庭の再チェックと散歩コースのチェックをして、子どもたちが受けるかもしれない線量を把握することが必要なのです。それも雨風で変化するので、少なくとも半年に一回は測定し「クール・エリア」を探していく。

 うちの子の通学路は5ルートあるが、ナンバー3のルートが低いから、若干遠回りだけどナンバー3のルートの右側を通れとか。それをするだけで、一番線量が高いところの通学路の半分で済むかもしれない。そういう防護をしながら生活するのであれば、帰還したとしても少しは対処できる。
 何の対処もせずに、のほほんと生活していると被曝を増やす可能性があります。放射線に無自覚に生活して良い環境でない事を意識し、注意し続けなければならないのです。


III 自分たちで動いて防護を

Q4  行政は帰還した人に対して防護の情報を提供していますか。防護以外に何か特別な対策を帰還者に対してしているのでしょうか。

吉野  防護情報も出していないし、特別な対策は何もありません。先日、小学生が避難している家庭に対して、教育委員会から
 「福島市も除染を頑張っている。先日行われた鼓笛パレードも昨年より1kmコースを延長した。みな元気に歩いた。六魂際[20万人以上の見物客が来る大きな祭り]に向けてさらに除染を頑張っている。復興に向けて一丸となって取り組んでいるので、早期のご帰福をお願いします」
 という趣旨の手紙が来ました。200人以上が帰福した云々と書かれている。こういうものを読むと、自分がまるで非国民のようで追い打ちをかけられます。

 除染や祭りに関わる業者さんとして働いている家庭はたくさんあるし、仕事がなくなっている人たちもたくさんいるのですが、被曝から子どもを守る措置が十分でないのは確か。でも子どもが戻ってきてくれないと市の先行きも怪しい・・・。

 でも実際に測ってみるとこういう実態です。学校の前だって0・8マイクロシーベルトあります。通学路も総延長何百キロのうちの何キロはやっているという話で、未だ手つかずの部分の方が多い。国道4号線という幹線道路のうち、六魂際の会場となった部分はアスファルトを張り替え、歩道を高圧洗浄機で削ったのでそこはきれいになっているはずです。

 住民は、お祭りに来る人のためならそれだけ徹底的にやるのか、私たちはずっとここにいたのにお祭りが来なかったら除染してもらえなかったということか、という風に思う。そこで一部の住民から批判が上がりました。

 福島市のホームページに除染状況が公表されていますが(※2)、そこまで見る人はいません。活動している人か「エキスパートお母さん」ぐらいしか見ません。ホームページを見るほど気をつけたい人はすでに避難しています。

Q5   問題は、圧倒的多数のとどまっている人たちとどうつながれるかですね。保育園のネットワークはそのきっかけの一つということですね。

吉野  そうです。そういう活動を通じて、ちゃんと考えて意識的に生活していけば(被曝を)下げられます。苦肉の策だけれどそれをやる必要があります。また保養プログラムに参加して子どもを思い切り遊ばせることができる機会を自分からも作っていく必要があります。その際もお客さんとしてではなく、自分も保護者として役割を担えるように積極的に関わっていかなければ続かない。

 「やってもらって当たり前」ではだめだと気づいてほしいと思います。たとえば引率や名簿作りも自分たちでできるし、参加する子どものお母さんたちが自分たちでミーティングをやるぐらいにならないといけない。また、お母さん同士がママ友になって、次回に向けて一緒に準備する、そういうチームをいくつも作っていく。

 県がやっている「福島っ子事業」なども、5人以上のグループでプランを作り旅行会社を通じて申し込めば助成金をもらえるのですが、それにもスキルが要求されるので実現は大変です。しかし保養に参加するような意識のあるお母さんなら仲間を集めればできます。県内のグループは自分たちでプログラムを作って行くぐらいであってほしいと思います。

Q6  そういう問題意識をもって活動している個人や団体はどのくらいあるのですか?

吉野  私たちは福島市ですが、郡山には3a!(スリー・エー)郡山というグループがあります。会津にもいわきにも二本松にもあります。それに加えて、帰還したお母さんたちも、今度は保養でないとリフレッシュに出られなくなっているので、彼女たちが一番動いてくれるのではないかと思います。自分で解決しなくてはと思っている人たちですから。その人たちにつられるように、ずっと福島にいて、これまであまり動いてこなかったお母さんたちが参加していくという、お母さん同士のネットワークの方がいいのではないかと思います。

Q7  それこそまさに住民が、自分たちで主体となってやっていくということですね。

吉野  そうです。こちらに声をかけてくれればサポートできます。そのうち「自分たちだけで個別の保養ばかりやっていては不公平になるから、移動教室について教育委員会に相談しなければだめだよね」という話になっていくかもしれません。
 地元ではそういう活動をやりつつ、「支援法」をちゃんと動かしていくように、国会議員や関係者とディスカッションを続けていくことが必要です。

※2 福島市除染予定および進捗状況 
http://www.city.fukushima.fukushima.jp/soshiki/76/houtai12083101.html

パート2に続く
(文責: 『福島と生きるメールマガジン』 インタビュー日: 2013年6月15日)

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『福島と生きる』メールマガジン特別号No.2-1(2013年7月17日発行)
 『福島と生きる』メールマガジンは、『福島と生きる--国際NGOと市民運動の新たな挑戦』の共同執筆者の団体や活動の関連情報を発信していきます。

発行人=中野憲志・藤岡美恵子 (『福島と生きる--国際NGOと市民運動の新たな挑戦』共編者)


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「批評する工房のパレット」内の関連ページ
「子ども・被災者支援法」制定一年 動かない支援策 吉野裕之さんインタビュー (パート2)
⇒「3・11」2周年を前に ~健康相談会を通して見えてくる被災者の現実(橋本俊彦さんインタビュー) 『福島と生きる』メールマガジン特別号No,1(2013年2月14日発行)」
⇒「「100 万人の母たち七夕プロジェクト」&「子ども・被災者支援法 成立から1年」」(2013, 6/20)

2013年7月12日金曜日

オスプレイ追加配備: 沖縄県議会 全会一致で抗議決議

オスプレイ追加配備: 沖縄県議会 全会一致で抗議決議

「県議会(喜納昌春議長)6月定例会は11日、最終本会議を開き、米軍垂直離着陸輸送機MV22オスプレイの追加配備とF22ラプター戦闘機の配備延長の中止を求める抗議決議・意見書を全会一致で可決した。認可外保育園への国の防音工事費助成を求める意見書も全会一致で可決した。
 オスプレイとラプターに関する抗議決議は
「県民の騒音・環境問題などへの怒りと不安、墜落への恐怖は払しょくされておらず、県民の声を無視し続ける両政府の対応は言語道断で容認できない」と指摘し、日米両政府に全機撤収を求めた。同日午後、沖縄防衛局など県内の機関に要請行動を実施する。
  認可外保育園の防音工事助成の意見書は「子どもたちの心身の発達に重要な時期である乳幼児期において保育環境に格差があってはいけない」として、防音対策の実施と騒音による影響の実態把握を求めた。意見書は首相、財務相、防衛相あて。(琉球新報
・・

・オスプレイ追加12機 15日に米基地を出港
  米軍普天間飛行場に追加配備予定の海兵隊垂直離着陸輸送機MV22オスプレイ12機を積載した輸送船が15日(現地時間)に米カリフォルニア州サンディエゴの海軍基地を出港することが分かった。
 米海兵隊当局は本紙に対し、29日(日本時間)ごろに米軍岩国基地(山口県)に到着し、機体の整備や試験飛行を行った後、8月上旬に普天間に飛来するとの見通しを示し、配備スケジュールは滞りなく進行していると強調した。
 米軍準機関紙「星条旗新聞」は9日付の記事で、仲井真弘多知事が8日に岸田文雄外相にオスプレイの追加配備の見直しを要請したものの具体的な回答はなく、日本政府が同日に公表した防衛白書では、オスプレイの沖縄配備が評価されているなどと報じた。
 一方で、昨年、モロッコやフロリダなどで発生した死傷事故など安全性への懸念が沖縄や日本で払拭(ふっしょく)されていないと指摘。県内では追加配備への反対も強く、仲井真知事の要請がどう影響するかは分からないとしている。(沖縄タイムス 平安名純代・米国特約記者

2013年7月11日木曜日

沖縄県知事に、埋立不承認を要請するメッセージ(意見書)を!

沖縄県知事に、埋立不承認を要請するメッセージ(意見書)を!

 沖縄の海を軍事基地建設のために潰さないよう、
 最終的に、知事に埋立を不承認 とするよう、メッセージ(意見書)を郵送して下さい!
 〆切は7月18日(消印有効)が期限です。これが制度の枠組みの中で、意見を出せる最後のチャンスです。 ハガキを手にとって下さい。用箋をご用意ください。意見書のフォームも下のリンクでダウンロードできます。

 意見書を出すことができる人は「利害関係人(りがいかんけいにん)」です。
 ちょっと難しそうに聞こえますが、じつは誰でも意見を出すことは出来る のです。経済的な「利害」のみを指しているのではありません。
 沖縄県の担当部署の海岸防災課は利害関係者の範囲は限定しないと表明しています。審査時に利害関係者の妥当性の検討はあるかもしれませんが、「利害関係者」が事業者の都合のいいように、あるいは申請を判断する行政の都合の いい ように決められていくことを防ぐことも重要です。

 制度は私たちがつくっていくもの。どうか勇気を持って、一枚、いや何枚でも、あらゆる立場から、あらゆる意見を県知事に伝えていきましょう。
 意見書に書くことは、○ 利害関係の内容、○ 意見です。例えば

自然を愛する沖縄県民として…(利害関係人の説明)
 ジュゴンのいる海を守りたいからです!この海を埋めることなんて絶対ダメ。
  「沖縄県知事は不承認とすべきである」と意見します。
地元の人間として…(利害関係人の説明)
  景色を楽しみ、波の音を楽しみ気持ちのいい風を楽しんでいます。騒音と油の匂いでこわしたくない! 埋立認めないでください。
子どもの親として…(利害関係人の…以下同)
 よく遊びに行くうつくしい海だから埋め立てて欲しくないです。許可しないでください。子ども達に基地のために大切な環境を犠牲にして、とり もどせない……後悔をしたくないです!
基地の被害を被ってきた者として
 沖縄は長い年月、基地に苦しめられてきました。これ以上、基地を増やさないでください。このままでは100年しても沖縄の苦しみはおわりま せん。
内地からあそびに来ていた者として
 沖縄に来て、素晴らしい海に感動しました。この海を埋めるないで!この海は、大切な未来への宝です。
琉球諸島の自然が世界遺産になることを望んでいる人として
 辺野古・大浦湾を埋め立てることは、世界遺産への障害となります。やめて!
 

 詳細については、以下の沖縄BD関連のブログ他を参照して下さい。
 辺野古の海を守るための知事への意見書お手紙カキカキブログ(沖縄BD)
 http://bit.ly/19Fp4nc
 沖縄・生物多様性市民ネットのブログより埋立関連記事(沖縄BD)
 http://bit.ly/1aP1PH8
 仲井真知事が埋立て申請に「不許可」を出せる環境を!(個人)
 http://bit.ly/1aP1ILv
 

 なかなか郵便出せない人はメールで内容のまとめを手伝い、提出を代行します。
 沖縄BDと作成した拡散用チラシ&書式はこちらからPDFデータをダウンロードできます。  http://bit.ly/1aP1vYF
 沖縄県の書式のダウンロードはこちら http://bit.ly/154ZXni

1 法人その他の団体にあってはその名称、代表者の氏名及び主たる事務所の所在地を記入して下さい。
2 日本語で記入して下さい。
3 意見書は平成25年7月18日までに、下記のいずれ かへ持参するか郵送(当日消印有効)で提出して下さい。

〒900-8570 那覇市泉崎1-2-2
沖縄県 土木建築部海岸防災課(098-866-2410 
〒900-8570 那覇市泉崎1-2-2
沖縄 県農林水産部漁港漁場課(098-866-2305
〒905-0015 名護市大南1-13-11
沖縄県北部土木事務所維持管理班(0980-53-1787
〒905-0015 名護市大南1-13-11
沖 縄県農林水産部北部農林水産振興センター,/農業水産整備課土地改良班(0980-52-3766

福岡地方検察庁: 福岡で不当逮捕された原発事故避難者のKさんを起訴しないでください

福岡地方検察庁: 福岡で不当逮捕された原発事故避難者のKさんを起訴しないでください
Kさんを支える会」より

 Kさんは福島第一原発による放射能汚染を逃れるために、東京から避難してきた方です。
 なかなか福岡での生活を立てなおすことが出来ず、福岡市の生活保護を受けていました。しかし、転居した事実などないのに、市の生活保護課は一方的に「糸島に転居した」と決めつけ、それを理由に生活保護支給がいったん打ち切りになってしまいました。
 Kさんは生活保護の再申請の話し合いをしていましたが、精神状態が不安定で、保護課の検診命令で受診し、病院から通院指示も出ていました。

 保護課は、そのように体調の良くないKさんの状態をわかっていながら、Kさんに面談を申入れ、面談の席で「傷害事件」とされるトラブルが起きてしまったのです。しかし、保護課職員2名に対してKさんは1人という密室でトラブルは起こっており、Kさんが職員に「ポットのようなものなどを投げつけ、全治一週間の怪我を負わせた」となっていますが、その根拠は職員の供述だけ。それ以外に客観的な証拠は何もありません。Kさん自身は「机の上のものを払っただけで、投げつけてはいない」と容疑を否認しています。

 保護課職員は以前からKさんの精神状態が不安定であることを認識していました。職員の指示で医師の診察を受け、カウンセリングも受けていました。にも関わらず、保護課の職員は二人がかりの密室で、再びKさんと面談し、しかも彼女が触れられたくない話題をあえて持ち出し、事件に至った…。これは明らかに異常な状況ではないでしょうか?意図的にKさんを追い詰めたと言われても仕方がないと思います。

 なぜそんなことになったのか?
 一つには、生活保護バッシングであるということがいえるでしょう。日本経済の低迷する中、生活保護制度に対する嫌悪を育て、社会の不満のはけ口としていく手法。生活保護を申請することを思いとどまらせるための生活保護受給者ネガティブキャンペーン

 また、生活保護受給者であることを恥である、後ろめたいと思わせ、廃止届を出させるためのキャンペーン。保護課に警察官OBを配置して、生活保護受給者を犯罪者扱いにするより、ケースワーカーを増やせば、多くのトラブルは防止できるはずなのに、そうはしないのです。

 そして、Kさんは、脱原発運動などに積極的に参加していました。逮捕後の家宅捜索で、今回の事件に関係があるとは到底言えない「現場になかった彼女の所持品のパソコン」まで押収してしまっている。これを許している裁判所の判断は明らかに常軌を逸しています。彼女のしたことを一方的に決めつけて、この機に乗じて彼女のプライバシーや、行動を不当に調べ上げようという警察の暴走を止めるのが本来裁判所の役割のはず。

 これは、警察と裁判所が一体となった運動潰しの弾圧として、みんなで闘っていかなければならない不当逮捕です。彼女は、精神状態がよくなかったのを保護課は知っていたのだから、当然、彼女の健康状態に配慮した対応をしなければなりませんでした。ところが、彼女を挑発し混乱させてしまったのです。保護課の対応こそが責められるべきではないでしょうか?
 この署名は7月12日15時に福岡地検に提出します。できるだけ11日いっぱいまでに署名をお願い致します。

 更に詳しい情報は下記へ
 http://samadi.cocolog-nifty.com/ksan/2013/07/201375-d89c.html
 

2013年7月10日水曜日

「レイシズム、あかん。第2弾」(7/20 大阪)

「レイシズム、あかん。第2弾」(7/20 大阪)

 日本は人種差別撤廃条約を含む7の主要な国連人権条約を批准しました。条約に加入すれば、各条約委員会による定期審査を受けます。
 先にメディア各紙で報じられた「慰安婦」問題に関する暴言に対する国連の懸念と勧告は、社会権規約と拷問等禁止条約の日本審査から出てきました。条約の批准は“国内でそれを実施します”という政府の誓いを表します。
 1995年、日本は人種差別撤廃条約に加入し、在日コリアン、部落、アイヌ民族、琉球・沖縄、移住者などに対する偏見、差別、排除を撤廃することを誓いましたが、現状はその実施からまだほど遠いことを示しています。私たち市民社会から声をあげ、政府に実施を迫りましょう!

◆日時:2013年7月20日(土)   午後6時~8時半
◆場所:ドーンセンター(大阪府立男女共同参画・青少年センター)5F セミナー室2
  京阪「天満橋」駅または地下鉄谷町線「天満橋」駅下車

◆プログラム
〇報告:「人種差別撤廃にとりくむ世界の国々・とりくまない日本─法律からみる」
師岡康子さん(大阪経済法科大学アジア太平洋研究センター 客員研究員・外国人人権法連絡会)
〇「日本の人種差別の現状を知ろう」 - 現場からの報告
*国連は認めた  朝鮮高校無償化除外は条約違反
*世界は認めない レイシストたちの歴史歪曲と女性差別
*ヘイトスピーチを許さない
〇自由討論「使える、使おう、国連人権条約」

◆参加費:500円(IMADR、ヒューライツ大阪会員は無料)
◆主催:人種差別撤廃NGOネットワーク/反差別国際運動日本委員会(IMADR-JC)
◆共催:アジア・太平洋人権情報センター(ヒューライツ大阪)
◆連絡先:反差別国際運動(IMADR)大阪デスク  TEL06-6581-8848
▽会場地図、チラシなど http://imadr.net/stopracism-kansai2/

福島第一 セシウム濃度急上昇 3万3000ベクレル検出

福島第一 セシウム濃度急上昇 3万3000ベクレル検出

 「東京電力は10日、福島第一原発の調査用の井戸から、これまでで最も高い1リットルあたり3万3000ベクレルの放射性セシウムが検出されたと発表した。4日前は309ベクレルで、濃度が急上昇している。・・・・・。
 東電は、海への流出を防ぐため、7月末までに護岸の地盤改良工事を終える予定だが、現時点での流出については「わからない。データを蓄積して分析する」と判断を据え置いている」 (Hazard Lab
・・
 「9日に採取した水1リットル当たりの濃度は、セシウム134が1万1000ベクレル(8日は9000ベクレル)、セシウム137が2万2000ベクレル(同1万8000ベクレル)と上昇。5日採取の水と比べると、107倍になった。
 ストロンチウムなどのベータ線を出す放射性物質の濃度は90万ベクレルで、8日の89万ベクレルから増えていた」(毎日
・・
 「・・・ 東電は「周辺の土が混入した可能性があり、再測定する」としているが、敷地の地下水で汚染が広がっている可能性も否定できない。・・・。 東電は、 「セシウムは土に吸着されやすく、水溶性のトリチウムと違って地下水から検出されにくい」と説明していた」(河北新報

・・
 「地下水に詳しい産業技術総合研究所の丸井敦尚総括研究主幹
・建屋などから新たに汚染水が漏れ出している可能性
・護岸を固めるだけでなく、原子炉を囲むように鋼鉄製の仕切り板を打ち込み、さらにその隙間に水を通しにくい粘土を入れるなどして、何重にも対策をとるべき
・地下水は横だけでなく上下にも動くので、さらに敷地内の広い範囲に観測用の井戸を設けるほか、沿岸の海底で地下水が湧き出している場所の調査も行い、地下水の全体的な流れを把握したうえで、抜本的な対策を立てるべき」(NHK

2013年7月6日土曜日

『福島と生きる』メールマガジン第8号

『福島と生きる』メールマガジン第8号
――息長く〈福島〉とつながり続けるために――

2013年7月6日発行(不定期刊)

―目次―
◆イベント情報
◆保養情報
◆福島のいまを伝える動画ニュース=JJNews
◆キャンペーン・活動情報
◆ニュースクリップ

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◆イベント情報(イベント情報は変更されることもあります。必ず主催者サイトでご確認下さい)
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1.「セミナー 低線量被ばくによる健康影響と対策」
  7月7日(日) 13:30- (那須塩原市三島公民館)
  ※内容
   ○チェルノブイリ原発事故から学ぶこと
   (吉田由布子さん/ 「チェルノブイリ被害調査・救援」女性ネットワーク)
   ○甲状腺ガン多発を受けて、子どもたちをまもるために
   (高松勇先生/ 小児科医)
   ○市民からの提案
   (阪上武さん/福島老朽原発を考える会)
  ※主催: 那須塩原 放射能から子どもを守る会 
  ※問い合わせ: 那須塩原放射能から子どもを守る会
    080-3206-9178 kodomowomamorukai2011@gmail.com
  ※詳細: イベントサイト 

2.「講演会 放射能と福島原発の今」
  7月7日(日)13:30- (須賀川市・愛親会館)
  ※講師: 橋本俊彦(鍼灸師・NPO法人ライフケア)
  ※主催: 愛宕町内会婦人部

3.「健康相談会」
  7月8日(月)15:00- (須賀川市・銀河のほとり)
  7月9日(火)午後 (米沢市・おいたまサロン2F「ふわっと」)
  ※講師: 橋本俊彦(鍼灸師・NPO法人ライフケア) 小林恒司(心療内科医師)
  ※お問い合わせ・申し込み(要予約):  070-5629-3229 (渡辺)

4.「オーガニックランチ&トーク 福島の有機農家からお話を聞く会」
  7月13日(土)12:00-15:00 (東京下北沢・ふくしまオルガン堂)
  ※南相馬市で災害FM局や仮設住宅でのサロン運営支援を続けている日本国際ボランティアセンター(JVC)による、「ふくしまオルガン堂セミナー シリーズ 南相馬から」第一弾。
 ゲストは放射能被害を受けた福島県二本松市で、震災以降も試行錯誤しながら有機農業を続けている、菅野正寿さん。
  ※トーク:菅野正寿(福島県有機農業ネットワーク)
  ※聞き手:谷山 由子(JVC震災被災地支援(南相馬)担当)
  ※参加費:1500円(ランチ込み)
  ※主催: 日本国際ボランティアセンター ☆このイベントは定員に達しました

5.「早稲谷大学連続講座 食べものとエネルギーの自産自消」(継続中。次回開講7/13-14)
  ※会津の山里で、穀物・イモ・ダイズの有機栽培とエネルギーの自産自消を体験し、サバイバルを目指すプログラム。塾長は長谷川浩さん(著書『食べものとエネルギーの自産自消――3・11後の持続可能な生き方』コモンズ)。
  ※申し込み・問い合わせ: yuki_gakkai@mac.com  ※詳細→こちら 

6. 「東日本大震災における市民社会(CSOs)の活動に係る合同レビューワークショップ」
  7月18日(木)10:00-17:30(東京・早稲田奉仕園大会議室)
  ※地球市民社会の防災ネットワーク(GNDR)(ジュネーブ)からの帰国報告、合同レビューワークショップ(グループディスカッション・東日本大震災におけるCSO活動の振り返り
  ※主催:国際協力NGOセンター(JANIC)/チャーチ・ワールド・サービスジャパン(CWSJ)/ピースボート災害ボランティアセンター(PBV)
  ※申し込み・問い合わせ:JANIC震災タスクフォース 服部(田島)
   TEL: 03-5292-2911  メール:hattori@janic.org

7.「福島で命の恵みを感じる夏2013」
  7月20日(土)-21日(日)/8月17日(土)-18日(日)(福島県二本松市)
  ※二本松市で有機農業を営む菅野瑞穂さんが立ち上げた会社、きぼうのたねカンパニーによる、一泊二日の野菜収穫体験・ワークショップ・交流会。オプションで三日目に南相馬市視察もできます。
 ※参加費: 大人 13,500円/学生 12,500円/小学生以下 9,500円
 ※きぼうのたねカンパニーのその他の予定
 ◆8月限定!!毎週土曜日開催《青空朝市》(仮)
    トマト狩り、野菜収穫体験
 ◆8月6日(火)14:00?17:00
   畑の見学会@きぼうのたねカンパニー
   参加費:1000円(野菜収穫と野菜のミニブックプレゼント)
 ※申し込み・問い合わせ:きぼうのたねカンパニー 

8.「FoEぜみなーる③:強制される「帰還」-福島の現実」
  7月23日(火)18:30-20:30(東京・地球環境パートナーシッププラザ)
  ※伊達市小国地区での避難勧奨地点指定解除の問題、住民の方々が置かれている状況、国連人権理事会でのアナンド・グローバー氏の報告をもとに、福島の「今」を考えましょう。
  ※主催・問合せ: 国際環境NGO FoE Japan
             Tel: 03-6907-7217  当日: 090-6142-1807
             E-mail:finance@foejapan.org
  ※詳細: イベントサイト 
  ※関連記事: 「避難指定解除の現実…3.8μSv/時で指定解除、住民の意見は聴かれず、
    賠償打切りで「兵糧攻め」、住民の声をきいてください」

9. 「みんなでいわき!ツアー vol.3」
 8月8日(木) ~ 10日(土)、2泊3日(いわき市/新宿駅前集合・解散)
 ※福島県いわき市は津波や地震の被害を受けながら、原発事故による避難者を多く受け入れており、複雑な状況になっています。被災地に暮らす人々は今何を思い、暮らしはどうなっているのか。地元のお祭り・農作業ボランティアなどに参加し、いわき市に暮らす人々との交流を通して、現状を肌で感じるためのツアーです。
 ※参加費: 21,000円
 ※よびかけ・現地コーディネーション: シャプラニール
 ※企画・実施: 常磐交通観光
 ※申し込み締め切り: 2013年7月18日(木)
 ※詳細はこちら

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◆保養情報
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1.ほよーん相談会
  子どもローテーション保養のデータベース。全国各地の保養情報が掲載されています。
  全国の避難者支援団体の情報もあります。サイトはこちら 

2.子どもたちを放射能から守る信州ネットワーク(子ども信州ネット)
  長野県内の保養情報が掲載されています。サイトはこちら 

3.自然まるごと佐渡ヶ島!海、山、野っぱら どろんこツアー
  期間: 7月22日(月)-8月24日(土)
  (第一期から第四期まで分かれています。短期および通しでの参加可)
  開催地: 新潟県佐渡ヶ島「保養センターへっついの家」
  対象者: 福島県に住む高校生までの子どもと親子(県外避難者・妊婦を含む)
  主催: NPO法人りょうぜん里山がっこう
  問い合わせ: NPO法人りょうぜん里山がっこう
           Tel:  024-587-1032 メール: info@date-satoyama.com
  
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◆福島のいまを伝える動画ニュース=JJNews
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 JJNewsは福島支援を行うNGOのJANICとJIM-NETが提携して動画で福島を伝えるニュースです。最新号のVol.3 「旧警戒区域の農業再開に向けて」は原発事故以降、警戒区域に指定され、現在も居住が出来ない南相馬市小高区にて農業再開のため試験栽培を始めた根本洗一さんに、農業再開に対する思いを聞きました(映像制作: JANIC・渡部直紀さん)
 JJNewsはこちら 

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◆キャンペーン・活動情報
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1.「原発事故子ども・被災者支援法」1周年声明
 原発事故子ども・被災者支援法市民会議が「政府による1年間にわたる不作為に抗議し 原発事故子ども・被災者支援法に基づく基本方針の速やかな策定を求める」声明を発表しました。
 声明文はこちら 

2.いわき市でのNGOのとりくみ(情報提供: シャプラニール)
(1)「まちの交流サロン‘まざり~な’」プロジェクト
  いわき市で復興支援に関わるNPOや活動のネットワーク「みんぷく(3.11被災者を支援するいわき連絡協議会)」内の借上げ住宅支援部会では、いわき市に住む皆さんがいつでも気軽に立ち寄れ、お茶でも飲みながらホッと一息ついて買い物がてら情報も得られるような場所を検討してきました。そこで立ち上がったのが「まちの交流サロン‘まざり~な’」プロジェクト。

 いわき市内の商店に協力いただき、お店の一角に支援情報や町の情報を置いていただき、立ち寄った際にお店の人と一言二言交わせるようなスペースのご提供をお願いしています。ちょっとした生活での困りごと、ご近所付き合いの中から、被災状況に関わらず、お互いに支え合えるような関係が出来たらと考えています。 震災から3年目となる今だからこそ、共に支え合えるまちづくりの一助になればと、協力商店を開拓中です。

(2)情報紙「一歩一報」創刊
 いわき市で支援活動にあたっていて、交流サロン等を運営する4つのNPO(ザ・ピープル、勿来復興プロジェクト、いわき生活自立センター(ぱお広場)、シャプラニール)と、NPOのネットワーク団体「みんぷく」がこの度合同で情報紙を発行することになりました。もともとそれぞれの団体が各サロンの情報等を掲載した情報誌を制作していましたが、より多くの方に各団体の情報をお届けしたい、ということでこの合同情報紙ができあがりました。

 情報紙は、これを読んでいただき、それぞれのペースで小さくても一歩が踏み出せるようなお手伝いが出来たらという思いから「一歩一報(いっぽいっぽ)」と名付けました。 各サロンでの利用者さんの生き生きした表情、自ら動き出した人や団体の紹介、また、各サロンの教室予定等を掲載しています。 ご覧になりたい方は、みんぷく事務局(電話 0246-38-7359 )にご連絡いただく
か、こちらのPDFからご覧ください。
http://www.minpuku.net/publics/index/39/

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◆ニュースクリップ
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政府、被曝量の自己管理を提案 「除染完了」説明会で (朝日新聞デジタル 6月29日(土))
 政府が福島県田村市の除染作業完了後に開いた住民説明会で、空気中の放射線量を毎時0・23マイクロシーベルト(年1ミリシーベルト)以下 にする目標を達成できなくても、
一人ひとりが線量計を身につけ、実際に浴びる「個人線量」が年1ミリを超えないように自己管理しながら自宅で暮らす(!!!)提案を していたことが分かった。

 田村市都路(みやこじ)地区は避難指示解除準備区域に指定され、自宅に住めない。政府が計画した除染作業は一通り終わったが、住宅地は平均毎時0・32~0・54マイクロにとどまり、大半の地点で目標に届かなかった。政府は今月23日に住民説明会を一部非公開で開いた。
 朝日新聞が入手した録音記録によると、住民から「目標値まで国が除染すると言っていた」として再除染の要望が相次いだが、政府側は現時点で再除染に応じ ず、目標値について「1日外に8時間いた場合に年1ミリを超えないという前提で算出され、個人差がある」と説明。「0・23マイクロと、実際に個人が生活 して浴びる線量は結びつけるべきではない」としたうえで「新型の優れた線量計を希望者に渡すので自分で確認してほしい」と述べ、今夏のお盆前にも自宅で生 活できるようにすると伝えた。

 説明会を主催した復興庁の責任者の秀田智彦統括官付参事官は取材に「無尽蔵に予算があれば納得してもらうまで除染できるが、とてもやりきれない。希望者 には線量計で一人ひとり判断してもらうという提案が(政府側から)あった」と述べた。除染で線量を下げて住民が帰る環境を整える従来の方針から、目標に届 かなくても自宅へ帰り被曝(ひばく)線量を自己管理して暮らすことを促す方向へ、政策転換が進む可能性がある。
 環境省は取材に対して説明会での同省の発言を否定した。録音記録があり、多くの住民も証言していると伝えたが、明確な回答はなかった。

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『福島と生きる』メールマガジン第8号(2013年7月6日発行)
※『福島と生きる』メールマガジンは、『福島と生きる--国際NGOと市民運動の新たな挑戦』の共同執筆者の団体や活動の関連情報を発信していきます。

発行人=中野憲志・藤岡美恵子(『福島と生きる--国際NGOと市民運動の新たな挑戦』共編者)