2013年7月6日土曜日

『福島と生きる』メールマガジン第8号

『福島と生きる』メールマガジン第8号
――息長く〈福島〉とつながり続けるために――

2013年7月6日発行(不定期刊)

―目次―
◆イベント情報
◆保養情報
◆福島のいまを伝える動画ニュース=JJNews
◆キャンペーン・活動情報
◆ニュースクリップ

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◆イベント情報(イベント情報は変更されることもあります。必ず主催者サイトでご確認下さい)
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1.「セミナー 低線量被ばくによる健康影響と対策」
  7月7日(日) 13:30- (那須塩原市三島公民館)
  ※内容
   ○チェルノブイリ原発事故から学ぶこと
   (吉田由布子さん/ 「チェルノブイリ被害調査・救援」女性ネットワーク)
   ○甲状腺ガン多発を受けて、子どもたちをまもるために
   (高松勇先生/ 小児科医)
   ○市民からの提案
   (阪上武さん/福島老朽原発を考える会)
  ※主催: 那須塩原 放射能から子どもを守る会 
  ※問い合わせ: 那須塩原放射能から子どもを守る会
    080-3206-9178 kodomowomamorukai2011@gmail.com
  ※詳細: イベントサイト 

2.「講演会 放射能と福島原発の今」
  7月7日(日)13:30- (須賀川市・愛親会館)
  ※講師: 橋本俊彦(鍼灸師・NPO法人ライフケア)
  ※主催: 愛宕町内会婦人部

3.「健康相談会」
  7月8日(月)15:00- (須賀川市・銀河のほとり)
  7月9日(火)午後 (米沢市・おいたまサロン2F「ふわっと」)
  ※講師: 橋本俊彦(鍼灸師・NPO法人ライフケア) 小林恒司(心療内科医師)
  ※お問い合わせ・申し込み(要予約):  070-5629-3229 (渡辺)

4.「オーガニックランチ&トーク 福島の有機農家からお話を聞く会」
  7月13日(土)12:00-15:00 (東京下北沢・ふくしまオルガン堂)
  ※南相馬市で災害FM局や仮設住宅でのサロン運営支援を続けている日本国際ボランティアセンター(JVC)による、「ふくしまオルガン堂セミナー シリーズ 南相馬から」第一弾。
 ゲストは放射能被害を受けた福島県二本松市で、震災以降も試行錯誤しながら有機農業を続けている、菅野正寿さん。
  ※トーク:菅野正寿(福島県有機農業ネットワーク)
  ※聞き手:谷山 由子(JVC震災被災地支援(南相馬)担当)
  ※参加費:1500円(ランチ込み)
  ※主催: 日本国際ボランティアセンター ☆このイベントは定員に達しました

5.「早稲谷大学連続講座 食べものとエネルギーの自産自消」(継続中。次回開講7/13-14)
  ※会津の山里で、穀物・イモ・ダイズの有機栽培とエネルギーの自産自消を体験し、サバイバルを目指すプログラム。塾長は長谷川浩さん(著書『食べものとエネルギーの自産自消――3・11後の持続可能な生き方』コモンズ)。
  ※申し込み・問い合わせ: yuki_gakkai@mac.com  ※詳細→こちら 

6. 「東日本大震災における市民社会(CSOs)の活動に係る合同レビューワークショップ」
  7月18日(木)10:00-17:30(東京・早稲田奉仕園大会議室)
  ※地球市民社会の防災ネットワーク(GNDR)(ジュネーブ)からの帰国報告、合同レビューワークショップ(グループディスカッション・東日本大震災におけるCSO活動の振り返り
  ※主催:国際協力NGOセンター(JANIC)/チャーチ・ワールド・サービスジャパン(CWSJ)/ピースボート災害ボランティアセンター(PBV)
  ※申し込み・問い合わせ:JANIC震災タスクフォース 服部(田島)
   TEL: 03-5292-2911  メール:hattori@janic.org

7.「福島で命の恵みを感じる夏2013」
  7月20日(土)-21日(日)/8月17日(土)-18日(日)(福島県二本松市)
  ※二本松市で有機農業を営む菅野瑞穂さんが立ち上げた会社、きぼうのたねカンパニーによる、一泊二日の野菜収穫体験・ワークショップ・交流会。オプションで三日目に南相馬市視察もできます。
 ※参加費: 大人 13,500円/学生 12,500円/小学生以下 9,500円
 ※きぼうのたねカンパニーのその他の予定
 ◆8月限定!!毎週土曜日開催《青空朝市》(仮)
    トマト狩り、野菜収穫体験
 ◆8月6日(火)14:00?17:00
   畑の見学会@きぼうのたねカンパニー
   参加費:1000円(野菜収穫と野菜のミニブックプレゼント)
 ※申し込み・問い合わせ:きぼうのたねカンパニー 

8.「FoEぜみなーる③:強制される「帰還」-福島の現実」
  7月23日(火)18:30-20:30(東京・地球環境パートナーシッププラザ)
  ※伊達市小国地区での避難勧奨地点指定解除の問題、住民の方々が置かれている状況、国連人権理事会でのアナンド・グローバー氏の報告をもとに、福島の「今」を考えましょう。
  ※主催・問合せ: 国際環境NGO FoE Japan
             Tel: 03-6907-7217  当日: 090-6142-1807
             E-mail:finance@foejapan.org
  ※詳細: イベントサイト 
  ※関連記事: 「避難指定解除の現実…3.8μSv/時で指定解除、住民の意見は聴かれず、
    賠償打切りで「兵糧攻め」、住民の声をきいてください」

9. 「みんなでいわき!ツアー vol.3」
 8月8日(木) ~ 10日(土)、2泊3日(いわき市/新宿駅前集合・解散)
 ※福島県いわき市は津波や地震の被害を受けながら、原発事故による避難者を多く受け入れており、複雑な状況になっています。被災地に暮らす人々は今何を思い、暮らしはどうなっているのか。地元のお祭り・農作業ボランティアなどに参加し、いわき市に暮らす人々との交流を通して、現状を肌で感じるためのツアーです。
 ※参加費: 21,000円
 ※よびかけ・現地コーディネーション: シャプラニール
 ※企画・実施: 常磐交通観光
 ※申し込み締め切り: 2013年7月18日(木)
 ※詳細はこちら

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◆保養情報
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1.ほよーん相談会
  子どもローテーション保養のデータベース。全国各地の保養情報が掲載されています。
  全国の避難者支援団体の情報もあります。サイトはこちら 

2.子どもたちを放射能から守る信州ネットワーク(子ども信州ネット)
  長野県内の保養情報が掲載されています。サイトはこちら 

3.自然まるごと佐渡ヶ島!海、山、野っぱら どろんこツアー
  期間: 7月22日(月)-8月24日(土)
  (第一期から第四期まで分かれています。短期および通しでの参加可)
  開催地: 新潟県佐渡ヶ島「保養センターへっついの家」
  対象者: 福島県に住む高校生までの子どもと親子(県外避難者・妊婦を含む)
  主催: NPO法人りょうぜん里山がっこう
  問い合わせ: NPO法人りょうぜん里山がっこう
           Tel:  024-587-1032 メール: info@date-satoyama.com
  
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◆福島のいまを伝える動画ニュース=JJNews
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 JJNewsは福島支援を行うNGOのJANICとJIM-NETが提携して動画で福島を伝えるニュースです。最新号のVol.3 「旧警戒区域の農業再開に向けて」は原発事故以降、警戒区域に指定され、現在も居住が出来ない南相馬市小高区にて農業再開のため試験栽培を始めた根本洗一さんに、農業再開に対する思いを聞きました(映像制作: JANIC・渡部直紀さん)
 JJNewsはこちら 

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◆キャンペーン・活動情報
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1.「原発事故子ども・被災者支援法」1周年声明
 原発事故子ども・被災者支援法市民会議が「政府による1年間にわたる不作為に抗議し 原発事故子ども・被災者支援法に基づく基本方針の速やかな策定を求める」声明を発表しました。
 声明文はこちら 

2.いわき市でのNGOのとりくみ(情報提供: シャプラニール)
(1)「まちの交流サロン‘まざり~な’」プロジェクト
  いわき市で復興支援に関わるNPOや活動のネットワーク「みんぷく(3.11被災者を支援するいわき連絡協議会)」内の借上げ住宅支援部会では、いわき市に住む皆さんがいつでも気軽に立ち寄れ、お茶でも飲みながらホッと一息ついて買い物がてら情報も得られるような場所を検討してきました。そこで立ち上がったのが「まちの交流サロン‘まざり~な’」プロジェクト。

 いわき市内の商店に協力いただき、お店の一角に支援情報や町の情報を置いていただき、立ち寄った際にお店の人と一言二言交わせるようなスペースのご提供をお願いしています。ちょっとした生活での困りごと、ご近所付き合いの中から、被災状況に関わらず、お互いに支え合えるような関係が出来たらと考えています。 震災から3年目となる今だからこそ、共に支え合えるまちづくりの一助になればと、協力商店を開拓中です。

(2)情報紙「一歩一報」創刊
 いわき市で支援活動にあたっていて、交流サロン等を運営する4つのNPO(ザ・ピープル、勿来復興プロジェクト、いわき生活自立センター(ぱお広場)、シャプラニール)と、NPOのネットワーク団体「みんぷく」がこの度合同で情報紙を発行することになりました。もともとそれぞれの団体が各サロンの情報等を掲載した情報誌を制作していましたが、より多くの方に各団体の情報をお届けしたい、ということでこの合同情報紙ができあがりました。

 情報紙は、これを読んでいただき、それぞれのペースで小さくても一歩が踏み出せるようなお手伝いが出来たらという思いから「一歩一報(いっぽいっぽ)」と名付けました。 各サロンでの利用者さんの生き生きした表情、自ら動き出した人や団体の紹介、また、各サロンの教室予定等を掲載しています。 ご覧になりたい方は、みんぷく事務局(電話 0246-38-7359 )にご連絡いただく
か、こちらのPDFからご覧ください。
http://www.minpuku.net/publics/index/39/

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◆ニュースクリップ
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政府、被曝量の自己管理を提案 「除染完了」説明会で (朝日新聞デジタル 6月29日(土))
 政府が福島県田村市の除染作業完了後に開いた住民説明会で、空気中の放射線量を毎時0・23マイクロシーベルト(年1ミリシーベルト)以下 にする目標を達成できなくても、
一人ひとりが線量計を身につけ、実際に浴びる「個人線量」が年1ミリを超えないように自己管理しながら自宅で暮らす(!!!)提案を していたことが分かった。

 田村市都路(みやこじ)地区は避難指示解除準備区域に指定され、自宅に住めない。政府が計画した除染作業は一通り終わったが、住宅地は平均毎時0・32~0・54マイクロにとどまり、大半の地点で目標に届かなかった。政府は今月23日に住民説明会を一部非公開で開いた。
 朝日新聞が入手した録音記録によると、住民から「目標値まで国が除染すると言っていた」として再除染の要望が相次いだが、政府側は現時点で再除染に応じ ず、目標値について「1日外に8時間いた場合に年1ミリを超えないという前提で算出され、個人差がある」と説明。「0・23マイクロと、実際に個人が生活 して浴びる線量は結びつけるべきではない」としたうえで「新型の優れた線量計を希望者に渡すので自分で確認してほしい」と述べ、今夏のお盆前にも自宅で生 活できるようにすると伝えた。

 説明会を主催した復興庁の責任者の秀田智彦統括官付参事官は取材に「無尽蔵に予算があれば納得してもらうまで除染できるが、とてもやりきれない。希望者 には線量計で一人ひとり判断してもらうという提案が(政府側から)あった」と述べた。除染で線量を下げて住民が帰る環境を整える従来の方針から、目標に届 かなくても自宅へ帰り被曝(ひばく)線量を自己管理して暮らすことを促す方向へ、政策転換が進む可能性がある。
 環境省は取材に対して説明会での同省の発言を否定した。録音記録があり、多くの住民も証言していると伝えたが、明確な回答はなかった。

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『福島と生きる』メールマガジン第8号(2013年7月6日発行)
※『福島と生きる』メールマガジンは、『福島と生きる--国際NGOと市民運動の新たな挑戦』の共同執筆者の団体や活動の関連情報を発信していきます。

発行人=中野憲志・藤岡美恵子(『福島と生きる--国際NGOと市民運動の新たな挑戦』共編者)