オスプレイの「安全神話」?
~このまま、なし崩し的に「本土低空飛行訓練」を許してよいのか 2014
■■ 「標的の村」(琉球朝日放送製作)
米海軍厚木基地(大和、綾瀬市)に飛来の可能性が出ている米海兵隊の新型輸送機オスプレイが、2012年に沖縄・普天間基地に配備された当時を伝える記録映画
・オスプレイ15日厚木へ 防衛省通告 東日本で初
防衛省南関東防衛局は九日、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)所属の垂直離着陸輸 送機オスプレイ一機が、十五日に米海軍厚木基地(神奈川県大和、綾瀬市)に飛来する可能性があると、神奈川県と大和、綾瀬市に通告した。
飛来すると、東日 本で初となる。
墜落の危険性や騒音への懸念などから、地元自治体は一斉に反発した。
同防衛局によると、米軍側から「十五日に人員輸送のために厚木基地に立ち寄り、米海兵隊キャンプ富士(静岡県御殿場市)へ飛来する」との通告があった。「十八日にキャンプ富士をたち、普天間飛行場へ帰る可能性がある」とし、「天候により変更の可能性がある」としている。
~このまま、なし崩し的に「本土低空飛行訓練」を許してよいのか 2014
■■ 「標的の村」(琉球朝日放送製作)
米海軍厚木基地(大和、綾瀬市)に飛来の可能性が出ている米海兵隊の新型輸送機オスプレイが、2012年に沖縄・普天間基地に配備された当時を伝える記録映画
・オスプレイ15日厚木へ 防衛省通告 東日本で初
防衛省南関東防衛局は九日、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)所属の垂直離着陸輸 送機オスプレイ一機が、十五日に米海軍厚木基地(神奈川県大和、綾瀬市)に飛来する可能性があると、神奈川県と大和、綾瀬市に通告した。
飛来すると、東日 本で初となる。
墜落の危険性や騒音への懸念などから、地元自治体は一斉に反発した。
同防衛局によると、米軍側から「十五日に人員輸送のために厚木基地に立ち寄り、米海兵隊キャンプ富士(静岡県御殿場市)へ飛来する」との通告があった。「十八日にキャンプ富士をたち、普天間飛行場へ帰る可能性がある」とし、「天候により変更の可能性がある」としている。
大和市の大木哲市長は「市民の負担増につながる恐れもあり容認できない」、綾瀬市の笠間城治郎市長は「飛来しないよう求めてきた。到底容認できない」とコメントし、綾瀬市は飛来中止の要請文を厚木基地に提出するという。
オスプレイは、主翼両端のプロペラ部分の角度を変えることでヘリコプターのような垂直離着陸と、固定翼機並みの速度の双方が可能。墜落事故が相次
ぎ、二〇一二年四月にはモロッコで演習中に四人が死傷。開発段階の一九九一~二〇〇〇年も四回の事故で三十人が命を落としている。
日本では一二年から二十四機を普天間飛行場に配備。日米両政府は沖縄の負担軽減を理由に、全国各地で訓練などを進めることで合意している。防衛省
はオスプレイ導入に向け、一四年度に調査費一億円を計上した。一五年度には沖縄県外の自衛隊基地の数カ所に格納庫などを造る。米軍にも関連施設の使用を認
め、本州などへの飛来を日常的にしようとしている。
これまでも米軍岩国基地(山口県岩国市)へは頻繁に飛行し、今月六日には台風避難のため、米軍横田基地(東京都福生市など)に飛来させる可能性を通告したが、飛来はなかった。
日米安全保障条約上、日本側は米軍の運用に制約をつけられない(???)。
日米安全保障条約上、日本側は米軍の運用に制約をつけられない(???)。
◇
オスプレイ二機が二十日に札幌市で開催される民間の航空イベントで展示されることが決まり、主催者が九日、北海道や同市などが参加する実行委員会で報告した。(東京)
・オスプレイ札幌公開決定 普天間から2機、地上展示
・群馬・榛東村にオスプレイ拠点
政府、候補地リストに明記 村長「納得できれば認める」
「政府が、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の垂直離着陸輸送機MV22オスプレイを分散配備する拠点として群馬県榛東(しんとう)村を本格検討していることが8日、分かった。
昨年末、防衛省が拠点候補地リストを作成し、同村の相馬原(そうまがはら)駐屯地・演習場を明記した。
阿久沢成実(なるみ)村長(71)は産経新聞の取材に、米軍オスプレイ配備について「納得できれば認める」と述べ、政府との協議に前向きな考えを示した。
米軍オスプレイを沖縄県外に配備する候補地が明らかになるのは初めて。
普天間飛行場のオスプレイの分散は昨年12月、普天間飛行場の名護市辺野古移設に関する埋め立て承認にあたり、沖縄県の仲井真弘多知事が政府に要請。普天間飛行場の5年以内の運用停止に向け、配備されている24機のうち半数を県外に移転するよう求めた。
この時期、防衛省は相馬原駐屯地を含め数カ所を挙げた候補地リストを作成した。
候補地は陸上自衛隊駐屯地を中心に検討された。5年以内に陸自はオスプレイを導入する方針で、陸自オスプレイを配備する駐屯地に米軍オスプレイも併せて配備すれば、地元の理解を得やすいと判断している。・・・」(産経)
・・
・オスプレイ、来年度購入へ 防衛相が米で試乗、考え示す
訪米中の小野寺五典防衛相は10日午後(日本時間11日早朝)、米軍の新型輸送機MV22オスプレイについて、8月に示す来年度予算の概算要求に購入費を盛り込む考えを示した。ワシントンで記者団に語った。
小野寺氏はこの日、オスプレイに試乗し、ワシントン近郊の国防総省とバージニア州のクアンティコ海兵隊基地の間(片道約65キロ)を往復。その後、記者団に「大変安定性があり、機能も高いことが分かった」と感想を述べた。空中でヘリコプターから固定翼に変わる同機の特徴について「離島防衛に加えて災害支援や急患輸送に力を発揮する。離島が多い日本に向いている」と語った。
今後5年間の防衛力整備の在り方を示した中期防衛力整備計画では、離島を奪還する水陸両用部隊の創設に関連して、オスプレイ17機の導入を決めている。ただ「1機100億円以上」(防衛省)とみられ、来年度の購入機数は「価格交渉をして決めたい」(小野寺氏)としている。配備先については「現在、数カ所に絞って検討している」(防衛省)という。
オスプレイは開発段階や生産の初期段階で事故が多発。米軍が2012年に沖縄県に配備を始めた際には住民らの激しい反対運動があり、その後も配備撤回を求める動きが続いている。
安全性を疑問視する声があることについて小野寺氏は「米側は、操作ミスなどによる人的事故で機体の問題ではないと思っている」との認識を示した。(朝日 ワシントン=今野忍)
・・
・オスプレイ: 自治体、市民から説明、中止求める声 厚木基地、飛来計画
垂直離着陸輸送機オスプレイの厚木基地(大和市、綾瀬市)への飛来計画を受け、自治体や市民団体からはより詳しい説明や、飛来中止を求める声が相次いだ。
11日は県や大和市、綾瀬市など基地関係11市が、小野寺五典防衛相宛てに「自治体や住民に丁寧な説明がなされたとは言えない」などと説明責任を果たすよう求める要請文を提出した。
要請文は、
(1)国の責任で自治体や住民に具体的な説明を行う
(2)基地負担の実情を認識し、これ以上の負担が生じないよう納得できる対応を行う−−ことを強く求めた。
県によると、防衛省から「米軍の運用の詳細に関わる情報提供は困難な面があるが、引き続き情報提供に努めたい」「基地周辺の航空機騒音は深刻な問題と受け止めており、これ以上の負担が生じないよう努めていきたい」との回答があったという。
一方、厚木基地周辺の住民で組織し、国内の米軍基地撤去を訴える市民団体「厚木基地爆音防止期成同盟」など3団体と、第4次厚木爆音訴訟原告団(藤田栄治団長)は同日、南関東防衛局に飛来中止を申し入れた。同同盟は14〜16日、基地周辺での監視活動や抗議集会を実施するとしている。
また、横浜市の市民団体「神奈川県平和委員会」が「自衛隊員や住民の命を何よりも大切に考え、憲法の立場から飛来の中止を強く求める」、横須賀市の市民団体「原子力空母の母港化を阻止する三浦半島連絡会」が「海自が米軍の一部隊となって世界で戦争する国になる危険性が増す」との抗議声明をそれぞれ出した。
小野寺防衛相がオスプレイ購入費を来年度予算の概算要求に計上する方針を示したことについて、同連絡会の新倉泰雄事務局長(62)は「地元の頭越しに行われることに強い憤りを覚える」と語った。【毎日 河津啓介、長真一、田中義宏】
「批評する工房のパレット」内関連ページ
⇒2014年3月2日 「白浜空港にオスプレイ 県が災害対応訓練で計画 」
⇒2013年4月13日オスプレイの「安全神話」? ~このまま、なし崩し的に「本土低空飛行訓練」を許してよいのか(2)
・オスプレイ札幌公開決定 普天間から2機、地上展示
米軍の新型輸送機MV22オスプレイが20日に陸上自衛隊丘珠駐屯地(札幌市東区)で開かれる航空イベントで一般公
開されることが9日、正式に決まった。
米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)に配備されている24機のうち2機を地上展示する。
丘珠までの飛行経路は明らか にされていない。道内への飛来は初めて。
オスプレイは開発時から墜落事故が相次いでおり、安全面などを懸念する声も根強い。
イベントは20日午前9時から午後3時まで同駐屯地で開かれる「第28回札幌航空ページェント」(北海道航空協会など主催)。経済界や国、道、札幌市な ど実行委と協力機関の会合が9日、札幌市内で開かれ、事務局がオスプレイ2機の展示を正式に発表した。
他に3機の米軍機や自衛隊機、民間機などオスプレイ を含め計42機が地上展示され、飛行ショーも行われる。オスプレイは展示のみで、19日に丘珠に飛来し、21日に離れる予定だ。(北海道新聞)
米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)に配備されている24機のうち2機を地上展示する。
丘珠までの飛行経路は明らか にされていない。道内への飛来は初めて。
オスプレイは開発時から墜落事故が相次いでおり、安全面などを懸念する声も根強い。
イベントは20日午前9時から午後3時まで同駐屯地で開かれる「第28回札幌航空ページェント」(北海道航空協会など主催)。経済界や国、道、札幌市な ど実行委と協力機関の会合が9日、札幌市内で開かれ、事務局がオスプレイ2機の展示を正式に発表した。
他に3機の米軍機や自衛隊機、民間機などオスプレイ を含め計42機が地上展示され、飛行ショーも行われる。オスプレイは展示のみで、19日に丘珠に飛来し、21日に離れる予定だ。(北海道新聞)
・群馬・榛東村にオスプレイ拠点
政府、候補地リストに明記 村長「納得できれば認める」
「政府が、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の垂直離着陸輸送機MV22オスプレイを分散配備する拠点として群馬県榛東(しんとう)村を本格検討していることが8日、分かった。
昨年末、防衛省が拠点候補地リストを作成し、同村の相馬原(そうまがはら)駐屯地・演習場を明記した。
阿久沢成実(なるみ)村長(71)は産経新聞の取材に、米軍オスプレイ配備について「納得できれば認める」と述べ、政府との協議に前向きな考えを示した。
米軍オスプレイを沖縄県外に配備する候補地が明らかになるのは初めて。
普天間飛行場のオスプレイの分散は昨年12月、普天間飛行場の名護市辺野古移設に関する埋め立て承認にあたり、沖縄県の仲井真弘多知事が政府に要請。普天間飛行場の5年以内の運用停止に向け、配備されている24機のうち半数を県外に移転するよう求めた。
この時期、防衛省は相馬原駐屯地を含め数カ所を挙げた候補地リストを作成した。
候補地は陸上自衛隊駐屯地を中心に検討された。5年以内に陸自はオスプレイを導入する方針で、陸自オスプレイを配備する駐屯地に米軍オスプレイも併せて配備すれば、地元の理解を得やすいと判断している。・・・」(産経)
・・
・オスプレイ、来年度購入へ 防衛相が米で試乗、考え示す
訪米中の小野寺五典防衛相は10日午後(日本時間11日早朝)、米軍の新型輸送機MV22オスプレイについて、8月に示す来年度予算の概算要求に購入費を盛り込む考えを示した。ワシントンで記者団に語った。
小野寺氏はこの日、オスプレイに試乗し、ワシントン近郊の国防総省とバージニア州のクアンティコ海兵隊基地の間(片道約65キロ)を往復。その後、記者団に「大変安定性があり、機能も高いことが分かった」と感想を述べた。空中でヘリコプターから固定翼に変わる同機の特徴について「離島防衛に加えて災害支援や急患輸送に力を発揮する。離島が多い日本に向いている」と語った。
今後5年間の防衛力整備の在り方を示した中期防衛力整備計画では、離島を奪還する水陸両用部隊の創設に関連して、オスプレイ17機の導入を決めている。ただ「1機100億円以上」(防衛省)とみられ、来年度の購入機数は「価格交渉をして決めたい」(小野寺氏)としている。配備先については「現在、数カ所に絞って検討している」(防衛省)という。
オスプレイは開発段階や生産の初期段階で事故が多発。米軍が2012年に沖縄県に配備を始めた際には住民らの激しい反対運動があり、その後も配備撤回を求める動きが続いている。
安全性を疑問視する声があることについて小野寺氏は「米側は、操作ミスなどによる人的事故で機体の問題ではないと思っている」との認識を示した。(朝日 ワシントン=今野忍)
・・
・オスプレイ: 自治体、市民から説明、中止求める声 厚木基地、飛来計画
垂直離着陸輸送機オスプレイの厚木基地(大和市、綾瀬市)への飛来計画を受け、自治体や市民団体からはより詳しい説明や、飛来中止を求める声が相次いだ。
11日は県や大和市、綾瀬市など基地関係11市が、小野寺五典防衛相宛てに「自治体や住民に丁寧な説明がなされたとは言えない」などと説明責任を果たすよう求める要請文を提出した。
要請文は、
(1)国の責任で自治体や住民に具体的な説明を行う
(2)基地負担の実情を認識し、これ以上の負担が生じないよう納得できる対応を行う−−ことを強く求めた。
県によると、防衛省から「米軍の運用の詳細に関わる情報提供は困難な面があるが、引き続き情報提供に努めたい」「基地周辺の航空機騒音は深刻な問題と受け止めており、これ以上の負担が生じないよう努めていきたい」との回答があったという。
一方、厚木基地周辺の住民で組織し、国内の米軍基地撤去を訴える市民団体「厚木基地爆音防止期成同盟」など3団体と、第4次厚木爆音訴訟原告団(藤田栄治団長)は同日、南関東防衛局に飛来中止を申し入れた。同同盟は14〜16日、基地周辺での監視活動や抗議集会を実施するとしている。
また、横浜市の市民団体「神奈川県平和委員会」が「自衛隊員や住民の命を何よりも大切に考え、憲法の立場から飛来の中止を強く求める」、横須賀市の市民団体「原子力空母の母港化を阻止する三浦半島連絡会」が「海自が米軍の一部隊となって世界で戦争する国になる危険性が増す」との抗議声明をそれぞれ出した。
小野寺防衛相がオスプレイ購入費を来年度予算の概算要求に計上する方針を示したことについて、同連絡会の新倉泰雄事務局長(62)は「地元の頭越しに行われることに強い憤りを覚える」と語った。【毎日 河津啓介、長真一、田中義宏】
「批評する工房のパレット」内関連ページ
⇒2014年3月2日 「白浜空港にオスプレイ 県が災害対応訓練で計画 」
⇒2013年4月13日オスプレイの「安全神話」? ~このまま、なし崩し的に「本土低空飛行訓練」を許してよいのか(2)