2013年7月26日金曜日

ネオリべ・ミリタリズム――防衛大綱中間報告

ネオリべ・ミリタリズム――防衛大綱中間報告

● 中国を念頭に離島防衛を強化・自衛隊に水陸両用の海兵隊的機能
「民間輸送力の活用、補給拠点の整備、水陸両用部隊の充実・強化を検討」
・高高度滞空型無人機(グローバル・ホーク)の導入

● 北朝鮮のミサイルなどへの警戒監視能力も強化
 「弾道ミサイル攻撃への総合的な対応能力を充実させる必要がある」と指摘。
 戦闘機やミサイルで敵の発射基地をたたく「敵基地攻撃能力」の保有を検討
 「敵のミサイルの発射装置をこちらからたたくことを検討していく」(防衛省)

● サイバー攻撃に省庁間や米国との連携で対応
● 自衛隊部隊が大規模に素早く展開するための輸送力確保
● 自衛隊を積極的、効率的に機能させるとして、陸海空各自衛隊の統合運用、陸自の指揮系統の整理 (朝日、時事)

・「財務省は防衛費が長期にわたって膨らむことを懸念して戦闘機など主要装備の整備目標を示した大綱の「別表」の廃止を求めている。
 中間報告では防衛力整備の透明性を確保する観点から中長期的な見通しを示すことは引き続き必要だと強調。ただ、別表に記載する項目や内容は見直す考えも示唆」(日経

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防衛費2年連続増額へ 来年度4%増 尖閣で上積みも
● 防衛省は、平成26年度予算案概算要求で、防衛関係費として25年度から1800億円増(4%増)となる4兆9400億円を計上する方針
●実現すれば前年度比5・45%増だった3年度以来の伸び率

●1800億円の増額を求める要因
(1)国家公務員給与削減の25年度末終了に伴う人件費増1千億円
(2)円安による輸入装備品などの価格上昇分400億円
(3)消費税の5%から8%への引き上げによる調達経費増200億円
(4)米空母艦載機の岩国基地(山口県)への移駐工事本格化など米軍再編経費増200億円

防衛省は
活動経費の増額
・新規契約の翌年度以降に支払う後年度負担額の引き上げ、を要求 (産経


「批評する工房のパレット」内の関連ページ
⇒「惨事と軍隊(Disaster Militarism) 」(2012, 2/13)
「・・・・。私が言う"Disaster Militarism"は、ナオミ・クラインが言う"Disaster Capitalism"と微妙に違う。後者は現代資本主義批判として書かれたものだが、前者は軍隊そのものを特殊な官僚機構として捉え、現代官僚制批判の中に位置付けようとする。

  Disasterに「便乗」して制度的・機構的「自己革新」を図りながら、制度的・機構的な「自己増殖」を企てようとする〈現代ミリタリズム批判〉
を意図したものである。・・・・。」

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・オスプレイ12機、30日岩国に
 防衛省は26日、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)に追加配備される新型輸送機MV22オスプレイ12機が、30日に山口県岩国市の米軍岩国基地に到着する予定だと、米軍から連絡が入ったと発表した。
  12機は民間輸送船に積まれて7月中旬に米カリフォルニア州を出発しており、岩国基地に陸揚げ後、約1週間かけて機体の整備や試験飛行をした後、8月上旬にも普天間に移動する計画だ。
  今回は、昨年7月に岩国に搬入され、同10月に普天間配備された12機に次ぐ第2陣。老朽化したCH46中型輸送ヘリコプターからの機種更新が完了し、沖縄や本土での運用がさらに本格化する見通し。(共同)

●【岩国】オスプレイ追加配備抗議7/28市民大集会 
 危険極まりない垂直離着陸輸送機MV-22オスプレイが沖縄の普天間基地に追加配備される前段階として、7月最終週に、岩国基地に一時陸揚げされようとしています。それに対する抗議集会を、以下の要領で行ないます。
  「オスプレイは岩国にも沖縄にもどこにもいらない!」の声をともにあげましょう! よろしく御参加ください。
                     
■日時:7月28日(日)午後2時より
■場所:岩国市役所前公園
■主催:オスプレイの追加配備抗議7/28市民大集会実行委員会
      瀬戸内海の静かな環境を守る住民ネットワーク(瀬戸内ネット)
      住民投票の成果を活かす岩国市民の会、住民投票を力にする会
      愛宕山を守る会、岩国爆音訴訟の会
      (昨年の9・30市民大集会を主催した5団体)
■連絡先:090-9900-3817(桑原清)
      090-9737-3450(藤本博司)

 瀬戸内海の静かな環境を守る住民ネットワーク(瀬戸内ネット)ホームページ
http://www.geocities.jp/setouchi_net08/