2014年8月29日金曜日

イスラエルのミサイル攻撃はすべて戦争犯罪

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専門家たちの結論: イスラエルのミサイル攻撃はすべて戦争犯罪
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【APA‐Jフラッシュ No.269】より


昨日の『ガーディアン』紙の中に、イスラエルがパレスチナ市民に加えた大量殺戮を免責するかのような記事があった。しかし、そのことより、この記事が、イスラエルの兵器が実際にはどれほど「無差別的」に使われているかについて、役に立つ─おぞましい─情報をたくさん含んでいることの方が大事である。

この点に私は大きい関心がある。というのは、私は、2006年のレバノン戦争以来、指導的な人権団体が、まさにこの点について採用してきた国際法の解釈に問題があると、ずっと警告してきたからだ。

この件は、当時、ヒューマン・ライツ・ウォッチ(HRW;国際人権擁護組織NGO)の中東政策局長サラ・リー・ウィットソンと私の間で論争になった。HRWの主張だと、ヒズボラは、イスラエルにロケット弾を撃ち込むたびに、たとえ軍事目標に命中したとしても、戦争犯罪を犯している、なぜならそれら
は旧式のロケットなので、定義により、狙いが不正確だからだ、ということになる。

それに較べてイスラエルのミサイルは狙いが正確なので、それを使うことは頭から許容しがたいものではないとHRWは主張した。イスラエルはミサイルを発射することで戦争犯罪を犯しているわけではなく、したがって、ミサイル使用が戦争法規にしたがっていないことの挙証責任は観察者にあると言うのである。それは証明基準としてかなり厳しく一方的なものである。

実際、2006年の時に既にはっきりしていたように、HRWの主張はナンセンスである。あの戦争の間、イスラエルは何百万発というクラスター爆弾(小さな爆弾で地雷と同様の働きをする)を南部レバノン全体に投下、この地域のすべての一般住民を危険にさらしたのである。

(中略)

『ガーディアン』紙の記事は、パレスチナ人側に夥しい死者が出ていることを人的あるいはシステム・エラーのせいにする腹立たしい筋書きに従っているが、この説は無視するべきだ。この記事のなかで、何人かの専門家は、この記事の論理は割引して見る必要があるとして、イスラエルは爆撃が正確かどうかをチェックしないことが多いと指摘している。言い換えれば、イスラエルが、軍事
的標的(あるいは軍事的と主張する標的)だけへの打撃を保証する予防措置を一切取っていないことを示すあらゆる兆候があると言うのだ。このでたらめさこそ咎められるべきである。

だが、この記事で引用されている専門家のなかには、イスラエルの精密兵器の多くがそもそも精密ではないとする者もいる。

元米軍将校で連邦政府の国防部門では中東に関する特別アドバイザーであり、イスラエルの軍事作戦の研究家でもあるアンドリュー・エクサムはこう語っている。 「このような紛争に空爆や砲撃を使わないことには、もっともな戦略上の理由がある。結果としてけっこう無差別攻撃になりがちで、安全を確保されるべき人々がどこに居るのか見極めるのがむずかしいからだ」

「けっこう無差別」! それならばイスラエルは当然、境界防衛作戦(*今年7月8日開始)以来の何千回という空爆、今日も続けている空爆の一つ一つにおいて、戦争犯罪を犯していると言えるのではないか? ジョナサン・クック
(*)部分は訳者挿入

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出典:コモン・ドリームズ(*独立系のメディア)(2014年8月1日)
翻訳: 四季(APA‐J翻訳チーム)
翻訳チェック:よっち 監修:APA‐Jデスクチーム
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