2013年2月26日火曜日

朝鮮学校「無償化」除外、何が問題か

朝鮮学校「無償化」除外、何が問題か
アジア記者クラブ(APC)より。

2013年3月21日(木)18時45分~21時
明治大学リバティタワー7階(1074教室)
ゲスト 鄭栄桓さん(明治学院大学教員)

朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)による3回目の核実験実施を受けて、神奈川県と埼玉県で朝鮮学校への補助金の打ち切りが両県の知事から発表された。大阪府、東京都、宮城県、広島県に続く措置だ。補助金を支給している兵庫県と京都府への圧力も強まっている。

打ち切りの理由はいずれも、拉致事件や核実験を行う北朝鮮と関係の深い朝鮮学校に補助金を支給することは「県民の理解が得られない」という内容だ。本当にそうなのか。因果関係がない中で、流言飛語の類の“世論”が作られているのではないか。今回の措置によって存続が危うくなる朝鮮学校も出てくるからだ。

なぜ朝鮮学校が設立されなければならなかったのか。朝鮮学校は、幼稚園(班)から大学校まであるように日本の教育課程にあわせて設立されているにもかかわらず、学校教育法が適用されない各種学校の扱いを受けたままだ。朝鮮学校には、朝鮮、韓国、日本の三つの国籍の生徒が通っている。朝鮮語のカリキュラムがあることが特徴だが、北朝鮮の実情を知らせることと同じように、広島・長崎への原爆投下や平和教育もなされている。

足を運べば普通の学校風景がある。生徒はロボットではないし、日本の生活に馴染んでおり、日常的に多くの情報に接している。生徒の声に耳を傾けたことがあるのだろうか。
3月定例会は、明治学院大学の鄭栄桓(チョン ヨンファン)さんをゲストにお招きします。新進気鋭の朝鮮史の研究者です。朝鮮学校の設立された経緯、在日朝鮮人にとって朝鮮学校がどういった位置づけなのか、政府・自治体の補助金打ち切りが何をもたらすのか、両論併記に終始する報道の問題なども含め、朝鮮学校「無償化」対象外の決定がいかに非人道的措置であるのかを掘り下げて検証します。

■会 場 明治大学リバティタワー7階1074教室(東京都千代田区神田駿河台1-1)
■交 通 JR・地下鉄「御茶ノ水」・都営線「神保町」下車
■費 用 ビジター1500円、会員・学生・年金生活者・ハンディのある方1000円、朝鮮学校の生徒・家族=無料
■主 催 アジア記者クラブ(APC)・社会思想史研究会
■連絡先 アジア記者クラブ(APC)〒101-0061東京都千代田区三崎町2-2-13-502
Tel&Fax:03-6423-2452
http://apc.cup.com
E-mail:apc@cup.com
※最新の情報(変更・中止の場合があります)は、必ずHPでご確認ください。
・・・・・・

「朝鮮学校はずしにNO!すべての子どもたちに学ぶ権利を全国集会&パレード」

2月20日、文部科学省は、朝鮮学校への高校授業料無償化制度を適用しないことを発表しました。これにより、高校無償化制度から朝鮮学校生徒だけが除外されることとなりました。高校無償化制度は、すべての子どもに学ぶ権利を平等に実現していく上で重要な意義を果たすべきものであり、北朝鮮との政治的・外交的問題とは、一切関係のないものです。

全国朝鮮高級学校学生連絡会をはじめとする関係者や、平和フォーラムを含む各種団体の呼びかけによって、3月31日に集会を開催することになりました。多くの参加をよびかけています。

日時:3月31日(日) 開場12時  集会午後1時~
※パレード出発 15時(日比谷野音~新橋~銀座~東京駅~常盤橋解散予定)
会場:日比谷野外音楽堂
主催:朝鮮学校はずしにNO! 3・31全国集会実行委員会
呼びかけ:「高校無償化」からの朝鮮学校排除に反対する連絡会
内容:実行委員会挨拶/著名人の激励メッセージ/朝鮮高校生の講演(合唱と舞踊)/朝鮮高校生代表の発言/全国朝鮮学校校長会代表の発言/各地での裁判報告/朝鮮学校オモニ会代表の発言/集会決議の提案/パレード出発(発言順未定)