2009年7月2日木曜日

自衛隊が「国連待機制度」(UNSAS)に参加--- 「PKO参加五原則」の終わりの始まり

自衛隊が「国連待機制度」(UNSAS)に参加 
「PKO参加五原則」の終わりの始まり


麻生首相:「国連待機制度」参加を初表明 潘国連総長に

潘基文国連事務総長(左)との共同記者発表を行う麻生太郎首相=首相官邸で2009年7月1日午後7時54分、梅村直承撮影 麻生太郎首相は1日夜、来日中の国連の潘基文(バン・ギムン)事務総長と首相官邸で会談した。2回目の核実験を強行した北朝鮮について、北朝鮮の核保有を認めず、追加制裁を盛り込んだ国連安保理決議1874の着実な実施が重要との認識で一致した。

 首相は、自衛隊の国連平和維持活動(PKO)に関し「PKOにより積極的にかかわる」ため、「国連待機制度」(UNSAS)に参加する考えを初めて表明した。PKOの機動性を高めるため加盟国が事前に派遣可能な要員規模などを登録しておく制度で、日本は未参加だった。医療や輸送、通信など後方支援6分野で登録・活動する。

 会談後の共同会見で潘氏は、日本の地球温暖化対策の取り組みについて「12月の国連気候変動枠組み条約締約国会議(COP15)の合意は、日本の支援なしでは考えられない。大胆で積極的な役割を期待している」と要望した。【中澤雄大】毎日新聞 2009年7月1日