【〈NGOと社会〉の会 2012年連続シンポジウム】
■第2回■ イスラーム社会の変革の胎動とNGO
~「イスラーム的価値」の社会的実践から学ぶ~
かたくなな主義の主張と暴力、そして圧政と人権侵害・・・。
欧米諸国や日本におけるイスラームやムスリム(イスラーム教徒)をめぐる言説は、これらの否定的なイメージに彩られています。そして、国際社会の介入・援助による「改革と民主化」が、不可避であるとの思考法に私たちはとらわれているのではないでしょうか。 しかし、こうした偏った情報への接し方や思考法によって私たちの眼から遠ざけられているものがあります。その一つが、イスラーム圏において国際的なネットワークを構築しながら、平和・開発・人権・人道支援などの分野で活動するムスリムの非政府系組織(NGO)の存在です。
イスラーム社会の中でNGOは、今、どのような社会的役割を果たしているのか?
また「イスラーム的価値」はその活動にどのように活かされているのか?
そして非イスラーム圏に生きる私たちは、こうしたイスラーム社会のNGOやその活動から何を学ぶことができるのか?
これらの問いは、さらにイスラーム世界に対する日本の「援助」政策の再考を迫る問いへと発展します。イスラーム社会を対象にした欧米や日本の政府開発援助(ODA)は、これまでイスラーム社会の市民組織やNGOにどれだけ目を向けてきたのか、また平和を求め、異文化との共生を志向する「イスラーム的価値」の広がりにどの程度貢献、あるいは阻害してきたのか?
〈NGOと社会〉の会では、これらの問いを考えるヒントを探るものとして6月の第1回シンポジウムに引き続き、法政大学国際文化学部との共催の下、第2回シンポジウムを開催します。 ぜひ、ご参加ください。
□日時: 10月27日(土) 午後2時~5時半
□場所: 法政大学市ヶ谷キャンパス(JR/地下鉄 飯田橋駅下車)
58年館5階 856教室(正門を入って正面の建物、左側入口)
地図 https://www.hosei.ac.jp/gaiyo/campus/ichigaya/ichigaya.html
□発題:
・「イスラーム社会における「市民社会」の台頭:その特徴とパレスチナ問題への影響」
イヤース・サリーム(パレスチナ・ガザ地区出身。同志社大学大学院博士 課程/元中部大学講師)(英日通訳あり)
・「イスラーム的慈善制度とは何か」
子島進(東洋大学教員)
・「ムスリムのNGOに日本のNGOができること」
長谷部貴俊(日本国際ボランティアセンター[JVC] 事務局長)
□参加費: 500円(資料代込/法政大学・大学院学生は無料)
□司会: 中野憲志(先住民族・第四世界研究)
※全体討論では、「テロとの戦い」と「国際協力」をキーワードに、イスラーム社会に対する日本の援助政策の在り方を見つめ直します。
【共催】の会・法政大学国際文化学部
【連絡先】 ㈱新評論編集部・〈NGOと社会〉の会事務局
Tel.03-3202-7391/Fax. 03-3202-5832
【講演者紹介】
○イヤース・サリーム
パレスチナ・ガザ地区出身。国際援助ワーカーとして10年以上の経験を持つ。現在、トルコを中心としたイスラーム社会におけるNGOの研究を行っている。
○子島進(ねじま すすむ)
文化人類学、南アジア地域研究、イスラームと開発をめぐる問題を中心に研究。イスラーム的な価値観に根ざしたNGO活動に関心をもつ。東洋大学准教授。著書に『現代パキスタン分析―民族・国民・国家』(岩波書店、2004年。共著)など。
○長谷部貴俊(はせべ たかとし)
日本国際ボランティアセンター(JVC)事務局長。最近までアフガニスタン現地代表。日本アフガンNGOネットワーク調整員も兼務し、現地での事業運営と政府への提言活動などを行ってきた。
・・・
(第1回の報告と第2回のパネリストによる寄稿は、の会ニューズレター第9号をご覧ください。→http://www.shinhyoron.co.jp/blog/wp-content/uploads/2012/09/NL9rev.pdf)
■第2回■ イスラーム社会の変革の胎動とNGO
~「イスラーム的価値」の社会的実践から学ぶ~
かたくなな主義の主張と暴力、そして圧政と人権侵害・・・。
欧米諸国や日本におけるイスラームやムスリム(イスラーム教徒)をめぐる言説は、これらの否定的なイメージに彩られています。そして、国際社会の介入・援助による「改革と民主化」が、不可避であるとの思考法に私たちはとらわれているのではないでしょうか。 しかし、こうした偏った情報への接し方や思考法によって私たちの眼から遠ざけられているものがあります。その一つが、イスラーム圏において国際的なネットワークを構築しながら、平和・開発・人権・人道支援などの分野で活動するムスリムの非政府系組織(NGO)の存在です。
イスラーム社会の中でNGOは、今、どのような社会的役割を果たしているのか?
また「イスラーム的価値」はその活動にどのように活かされているのか?
そして非イスラーム圏に生きる私たちは、こうしたイスラーム社会のNGOやその活動から何を学ぶことができるのか?
これらの問いは、さらにイスラーム世界に対する日本の「援助」政策の再考を迫る問いへと発展します。イスラーム社会を対象にした欧米や日本の政府開発援助(ODA)は、これまでイスラーム社会の市民組織やNGOにどれだけ目を向けてきたのか、また平和を求め、異文化との共生を志向する「イスラーム的価値」の広がりにどの程度貢献、あるいは阻害してきたのか?
〈NGOと社会〉の会では、これらの問いを考えるヒントを探るものとして6月の第1回シンポジウムに引き続き、法政大学国際文化学部との共催の下、第2回シンポジウムを開催します。 ぜひ、ご参加ください。
□日時: 10月27日(土) 午後2時~5時半
□場所: 法政大学市ヶ谷キャンパス(JR/地下鉄 飯田橋駅下車)
58年館5階 856教室(正門を入って正面の建物、左側入口)
地図 https://www.hosei.ac.jp/gaiyo/campus/ichigaya/ichigaya.html
□発題:
・「イスラーム社会における「市民社会」の台頭:その特徴とパレスチナ問題への影響」
イヤース・サリーム(パレスチナ・ガザ地区出身。同志社大学大学院博士 課程/元中部大学講師)(英日通訳あり)
・「イスラーム的慈善制度とは何か」
子島進(東洋大学教員)
・「ムスリムのNGOに日本のNGOができること」
長谷部貴俊(日本国際ボランティアセンター[JVC] 事務局長)
□参加費: 500円(資料代込/法政大学・大学院学生は無料)
□司会: 中野憲志(先住民族・第四世界研究)
※全体討論では、「テロとの戦い」と「国際協力」をキーワードに、イスラーム社会に対する日本の援助政策の在り方を見つめ直します。
【共催】
【連絡先】 ㈱新評論編集部・〈NGOと社会〉の会事務局
Tel.03-3202-7391/Fax. 03-3202-5832
【講演者紹介】
○イヤース・サリーム
パレスチナ・ガザ地区出身。国際援助ワーカーとして10年以上の経験を持つ。現在、トルコを中心としたイスラーム社会におけるNGOの研究を行っている。
○子島進(ねじま すすむ)
文化人類学、南アジア地域研究、イスラームと開発をめぐる問題を中心に研究。イスラーム的な価値観に根ざしたNGO活動に関心をもつ。東洋大学准教授。著書に『現代パキスタン分析―民族・国民・国家』(岩波書店、2004年。共著)など。
○長谷部貴俊(はせべ たかとし)
日本国際ボランティアセンター(JVC)事務局長。最近までアフガニスタン現地代表。日本アフガンNGOネットワーク調整員も兼務し、現地での事業運営と政府への提言活動などを行ってきた。
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(第1回の報告と第2回のパネリストによる寄稿は、