2012年11月16日金曜日

福島セルフケア・レポート(NPO法人ライフケア 橋本俊彦)

福島セルフケア・レポート
NPO法人ライフケア 橋本俊彦

 昨年5月から、福島市、郡山市、二本松市、飯館村など福島県内11市町村を訪問し、セルフ・ケア講座と健康相談会を重ねてきた。原発事故後の過酷な状況において、とにかく現場に足を運ばなければ問題の解決策は見いだせない、と考えてのことだった。私たちが活用しているライフエネルギーテストでは、昨年6月の時点ですでに甲状腺、泌尿器系をはじめ各臓器にマイナス反応が出始めており、この傾向は現在も継続している。当然ながら、内部被曝の影響は否定できない。

 福島県内の講座や相談体制を充実させるために、今年9月、「NPO法人ライフケア」を立ち上げた。現在、県内7カ所において、健康相談会及び放射線対策講座を定期的に行なっている。
 「排泄と修復」をキーワードに、放射性物質を入れない、入った物は出す、そして免疫力を高める、この3点を対策の柱に据えて、操体法、内臓の手当て法、未精白の穀物と野菜、発酵食品をよく噛んで食べること、排泄力を高める薬草茶スギナ、ヨモギ,ドクダミ、ケツメイシ、黒煎り玄米などの摂取を勧めている。薬草はライフエネルギーテストで調べ、その人に合っているものを摂取できるようにしている。

 これまでの福島県立医大による健康調査・甲状腺検査に対して保護者はもちろん、住民の医療不信は高まるばかりである。世界各地の医療水準を見渡しても、たぶん福島は医療の最貧エリアの1つに数えられるだろう。原発事故を受けて、被曝の現実を受け止め、身体を守っていくために医療はなにができるのか。残念ながら現時点で、近代西洋医学に具体的な予防策は見当たらない
  一方、自然医学では食養生、漢方、鍼灸など、これまでの経験則に根ざした取り組みが、真に試される時期にきている。自らの手に医療を取りもどす行為とは、生活のなかで健康に生きていくための智慧を実践すること以外、道はありえないと考える。
 それを共に考え、提案できるかどうか、それが医療に求められている。

NPO法人ライフケア
963-7741
福島県田村郡三春町八島台6-8-4
黒電話0247-62-2126
 
主な事業
健康相談会
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仮設住宅訪問
保養企画