パキスタンの避難民130万人に
イスラム武装勢力掃討作戦で
【2009年5月12日 イスラマバード12日共同】
パキスタン軍は12日、同国北西辺境州スワト地区や周辺でのイスラム武装勢力掃討作戦で、昨年8月から現在までに避難民となった住民が約130万人に上ったと発表した。
今回の作戦を開始した4月末以降、武装勢力751人を殺害、兵士29人が死亡したという。軍報道官のアバス少将は会見で、避難できずにいる住民が10万-20万人いると指摘。トラックを用意して救出を進めているとしている。
スワト地区では昨年6月、政府が米国の圧力で掃討作戦を開始。報復の自爆テロや学校爆破が相次ぎ、今年2月に和平合意した。国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)も100万人以上が避難民になっていると発表している。