2009年5月20日水曜日

難民200万人! 殺戮と「人道支援」

米がパキスタンに96億円支援 北西部避難民対策で
2009年5月20日【ワシントン19日共同】

クリントン米国務長官は19日、ホワイトハウスで記者会見し、イスラム武装勢力との戦闘が続くパキスタン北西辺境州スワト地区の避難民対策として、約1億ドル(約96億円)の人道支援を行うと表明した。

長官は同日、ワシントンの外国人記者センターでも記者会見し「国際社会が手を差し伸べれば、パキスタンは必ず(人道的な)難題を乗り越えられる」と支援の重要さを強調。米国が求め続けてきた掃討作戦の結果、パキスタンが不安定化することは避けたいとの考えをにじませた。

パキスタン政府は、スワト地区の武装勢力と2月に結んだ和平合意を今月7日に破棄し、アフガニスタン旧政権タリバンに近い武装勢力の掃討作戦を本格化。クリントン長官によると戦闘を逃れるため避難生活を送る住民は約200万人に上っており、避難民キャンプの収容能力が追いついていない状況が続いている。

ホワイトハウスによると、食料やテントなど約1億ドル分の支援を国務省が担い、国防総省が給水車の提供などで約1000万ドルを支援する。

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