2008年3月30日日曜日

戦争マシーンを止めよう! ~「産軍学複合体」の現実に迫る~

2008年公開市民講座
戦争マシーンを止めよう! ~「産軍学複合体」の現実に迫る~

第2回 ミサイル防衛に見る軍需利権の構造

 軍産疑獄の発覚をものともせずに進む「ミサイル防衛」(MD)配備。「専守防衛」兵器だという詭弁のベールの下に、日米「産軍学複合体」のどす黒い野望が潜んでいる。憲法九条の縛りをことごとく外しながら構築されるそのシステムは、宇宙をも含む全ての空間における軍事的覇権を見すえている。「お互いにはらわたを見せ合う」(防衛省幹部)ほどの日米軍事統合の先にあるものは何か。軍需利権の闇を照らし出すことで何が見えてくるのか――。
 MDという「利権まみれの偽装兵器」に終止符を打つために何ができるのかを考えます。

■発題者: 杉原浩司さん(核とミサイル防衛にNO!キャンペーン)
■日時: 4月19日(土) 午後2時~5時(1時半開場)
■会場: 東京麻布台セミナーハウス・大研修室(地下鉄日比谷線・神谷町徒歩3分)
(地図⇒http://kenshu.e-joho.com/azabudai/map.html
■資料代: 500円

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◎ 第3回以降の予定:
第3回 5月17日(土) 午後6時~9時 (5時半開場)
 「米軍再編・原子力空母母港化とたたかうヨコスカからの報告」
 新倉裕史さん(非核市民宣言運動ヨコスカ)
 東京しごとセンター・講堂(地下二階) (地図⇒http://www.shigotozaidan.jp/map.html
 ビデオ上映 「基地はいらない、どこにも」(制作:日本電波ニュース社)
第4回 6月14日(土) 午後6時~9時 (会場未定)
 「宇宙基本法案: その経緯と問題点および科学者の社会的責任」 
 石附澄夫さん(国立天文台)
第5回 7月19日(土) 午後6時~9時 (会場未定)
 座談会(予定) 

※第1回「日米安保の変貌と新たな「産軍学複合体」の台頭」(中野憲志)は終了しました。
 各回の詳細は追って告知いたします。

◎賛同人: 有賀精一、木村 朗(鹿児島大学教員)、佐原徹哉(明治大学教員)、清水雅彦(明治大学講師)、竹峰誠一郎(大学院生)、田中利幸(広島平和研究所教授)、南雲和夫(法政大学講師)、藤岡美恵子(法政大学・同大学院講師)

主催: 平和力フォーラム
東京造形大学内・前田研究室 

講座事務局担当: 前田朗(東京造形大学教授) 
           中野憲志(先住民族・第四世界研究)

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第1回 日米安保の変貌と新たな「産軍学複合体」の台頭  

 日米同盟の強化、対テロ戦争への日本の貢献、宇宙開発とミサイル防衛、自衛隊の海外派兵のための「恒久法」の制定などが叫ばれるなか、日本の大学・研究機関が防衛省や軍事産業と一体となり、宇宙空間にまで広がる軍事技術開発の一翼を担う体制がつくられようとしています。連続講座第一回では、連続講座の趣旨と概要を通観するとともに、産軍学複合体の「学」に焦点をおき、現代日本の「戦争マシーン」の実態に迫ります。 

 
 2007年11月8日、防衛省主催の「防衛技術シンポジウム2007」が開催され、これに東京大学大学院・工学系研究科、慶応大学大学院・理工学研究科、電気通信大学・電気通信学部の研究室の他、宇宙航空研究開発機構などの独立行政法人系の研究機関が初めて参加しました。

 しかし、米国やEUの産軍学複合体と競合しつつ連携する、新たな産軍学複合体の台頭は理系分野にとどまるものではありません。文系分野においても「日米同盟」を自明の前提とし、日米安保体制を問わない国際関係論、安全保障論、平和構築論が主流になるなど、「テロとの戦い」や日本の「軍事における革命(RMA)」を人文科学の領域から正当化する研究活動が登場しています。

 「国際競争力の強化」、「インベーション(技術革新)の創出」、「平和貢献」の名による「対テロ」戦争マシーンの構築にストップをかけるために何ができるかを考えます。

■発題者: 中野憲志(先住民族・第四世界研究。
       (『大学を解体せよ――人間の未来を奪われないために』(現代書館)その他)
       ビデオ上映「軍需工場は、いま」(制作:日本電波ニュース社、2005年)
■日時:3月22日(土)午後6時~9時
■会場:東京しごとセンター 第2セミナー室(5階)
     東京都千代田区飯田橋3丁目10番3号 TEL। 03-5211-1571 
    (地図⇒http://www.shigotozaidan.jp/map.html